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Diary FURUSAWA

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毎日の気づきをもらさず記録。
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#住宅

家族を包み込む空間

家族を包み込む空間

5月21日土曜日。

午前、欧州旅行の情報収集。スイスにはフランスからTGVを使えば4時間程度で行けるらしい。コルビュジエ作品を時系列に見て回れるかもしれない。

午後、原さんの住宅見学会参加。敷地に対して斜めに配置されたボリュームで、かなり奥行きを感じる空間になっていた。構造的に施工が大変難しかったみたいだが、力作に感じた。外部と内部の関係が大きな腰掛け窓によって緩やかになっていて、さらに吹き抜

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「商品」としての建築の許容 〜良い価値観を普及させるために〜

「商品」としての建築の許容 〜良い価値観を普及させるために〜

建築がもっと社会に影響を及ぼすには

建築が社会に影響を及ぼすにはどうすればいいのか。建築家が建てる住宅は社会的にメジャーなものではない。当然社会的影響力は小さいと思う。でも、建築家は皆それぞれ強い思想を持っていて、それはきっと社会にとって価値のある考え方。しかし建築をただ建てていれば社会は変わるのか。おそらくNoだ。

良い住宅とは

世間一般の良い住宅というのは、広い、機能的な、便利かつおしゃ

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立体的に自然を構成する日本庭園

立体的に自然を構成する日本庭園

5月8日日曜日。

午前、前栽の平面図起こし。立体的に景色が移り変わっていく日本の庭園は築山、池、多くの木々で成り立っていて、家屋の関係性などうまく考えられていて面白い。松の木がかなりのポイントになっていたみたいだが、全て枯れてしまっていた。庭の中に井戸があったが、池の水と関係あるのだろうか。

当時前栽で家屋を囲んでいたということは、中は一つの世界観を作り出していたはず。その意味についても調べた

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増築の歴史 大正昭和平成の生活空間の変遷

増築の歴史 大正昭和平成の生活空間の変遷

5月6日金曜日、5月7日土曜日。

6日午前、ゼミ。菊竹の都市について考える。
午後、親戚に村のこと、家のことについて聞き取り。村の親戚「古澤」がどこで繋がっていたか全て明らかになった。
夜、焼きそばBBQ。やっぱり外で食べるって開放的でいい。

7日、平面図の復元。当時の建物内地を推定しながら復元図を作っていった。立面起こしをするがこれもなかなか骨が折れた。

この2日間で家の増築の歴史について

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スケールを横断しながら思考できる強力ツール

スケールを横断しながら思考できる強力ツール

5月2日月曜日。

午前、千代研究室の研究ゼミ。
カップマルタンの図面整理をしていたが、Illustratorを使った画期的な方法を思いついた。

歴史研究では図面が書かれた時代、言説が書き起こされた時代から、プロジェクトの設計プロセスを推測し、建築家の思想を読み解いていく。建築家の思考プロセスは複雑で、各プロジェクトの中の構想が行ったり来たりしているため、捉えるのはなかなか一筋縄ではいかない。

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