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今、教師がZoomでできること(実践編②)

こちら実践編①の続きになります。

ちなみに①に関しては、あれからもう一度ベルギーと、そしてマレーシアと回線を繋ぎました。生徒の反応は上々です。ある生徒はこんな感想文を書いています。

"いやもう、家にいて画面見てるだけで世界と勝手に繋がって色んな人の話を聞けるなんて夢のようですね。しかもその場で何でも質問できるし、他の人の質問聞いてるのも面白い。ありがたいです。コロナ明けたら僕も絶対に頑張ります。" (高校1年男子)

もちろんクラス全員が必ずしも満足しているかと言えばそうではないかもしれませんが、先日Google Formを使ってアンケートを取ったところ受講者全体の94.3%が満足感と学びを得ているようでした。今後も継続してやれればいいなと思っています。

さて本日は実践編②なので、今回は実際自分が話し手として授業をする際にやっていることを書いていきたいと思います。メリット①は前の実践編①で書いた通り「普段繋がることができない人と繋がること」、メリット②はこちらです。

メリット② ZoomのLive感を使って"想い"を伝えることができる。

何と言ってもZoomの良さは「今まさに起こっている感」だと思います。生徒の表情を見ながら、相手もこちらの表情を見ながら授業ができる。そして状況に応じてやりとりができる。これが必要ないならYoutube、必要であればZoom、と言う風に私は使い分けています。(Youtubeについてはこちら

では、そのLive感を使ってできることは何なのか、私は以下のように思っています。

生徒のモチベーションをコントロールし、宿題の"投げつけ"を避けることができる。また、基本のロードマップは教員が作りながらも、生徒の意見を生で聞きながら柔軟に対応することができる。

みなさんが生徒だとして、先生から何のコメントもなく「これやっといて」的な感じで宿題を出されたらどう思いますか?もちろん素直に、はーいと言いながらやる生徒もいると思いますが、なんでこれやらなきゃいけないの?って思う生徒も多いのではないかと思います。

先生側も、今授業ができないのでとりあえず宿題を出しておこうみたいになっていませんか?そして、その宿題本当に必要ですか?もちろん必要なものもあると思いますが、宿題というのは宿題を出す先生側の想いと生徒のモチベーションの双方がないと成立しないと私は思っています。

そこで私はZoomを使います。生徒にこんな想いで宿題を出し、こんな風にいつまでにやって欲しい、教員がロードマップを作ってそれを示します。なので、授業中の仕事はTeacherというよりもFacilitatorです。それを実践するには、YoutubeよりもZoomのほうが優秀だと私は思っています。

そしてできる限り授業時間を早く終わらせて、ほぼ毎回の授業で「話がしたい人は残って」という質問コーナー的な時間を設けます。これのいいところは、生徒の生の声を聞けることです。

そこでは英語に関する質問や、全然授業とは関係のない話も出てきます。宿題に関しても「先生、正直それ、しんどいです」的な答えが返ってくることもあります。理由を聞くと、「〇〇(教科)でもこんな課題が出てて、提出日も重なっててみんなしんどいと思います」という言葉が出てきたりします。

その後他教科の先生に確認をしてみると、確かに重めの課題を同じような期日で出していました。これはもし宿題の放り投げになってしまっていたら、生徒が必要以上に苦しむことになっていたと思います。こんな感じで。

そんな風にして、Zoomではコミュニケーションを大事にし、生徒は先生に、先生は生徒に、お互いの今の気持ちを伝えるツールとしてとても役に立ちます。

なんでもかんでもZoom、とりあえずYoutube、とかではなくて、何をしたいかによって手法を変え、時代に柔軟に対応していくことが今の教師の仕事なのかなと勝手に思っています。

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