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~ストーリーで繋ぐ~感情を揺さぶるプレゼンテーション

プレゼンは、ただの情報伝達ではありません。

私たちの思いや情熱を形にし、
相手の心に響くメッセージを届けることが大切です。

プレゼンの本質がわかっていないと、
誰が作っても同じ様なプレゼンになってしまいます。

では、相手に伝わるプレゼント、
相手に伝わらないプレゼンはどこが違うのでしょうか。

今日は、そんなプレゼンテーションのお話です。

失敗続きの部下のプレゼン資料

営業成績があまりよくない若手の佐藤さんが、
プレゼン資料を確認して欲しいとやってきました。

まずは、どんなプレゼン資料なのか、
パラパラとめくってみました。

佐藤さんのプレゼンは、
図や統計を随所に使っている
とても綺麗なプレゼン資料でした。

見た目重視の綺麗なプレゼン資料
という観点からみると、
私が作るプレゼン資料よりも、
佐藤さんのプレゼン資料のほうが
綺麗に作れているなと感じました。

でも、このプレゼン資料だとダメだなと
すぐに思いました。

なぜなら、
どこにでもあるような内容の
プレゼン資料だったからです。

見た目は綺麗なんですが、
内容が伝わってこないんですよね。

内容というのは、
佐藤さんがこのプレゼン資料を作った
考えや情熱のことです。

考えや情熱が伝わってこないので、
プレゼンの提案資料というより、
だたの参考資料のように思えました。

佐藤さんはネット等を使って、
一生懸命にプレゼン資料を
作ったんだと思います。

それは、
佐藤さんが作ったプレゼン資料をみると
良く伝わってきました。

だからこそ、佐藤さんのプレゼン資料を
なんとか相手に伝わる資料に
してあげたいなと思いました。

部下の想いと考え

なので、
佐藤さんに聞いてみました。

「この提案をすることで、どうしたいんですか?」

「なぜ、佐藤さんは、この提案をするんですか?」

すると、佐藤さんは、
自分の想いや考えを始めました。

「なんだ、ちゃんと考えをもってるではないか」

佐藤さんが相手にこの提案をしたいという
想いや考えを持っているか心配だったので、
佐藤さんの言葉を聞きながら安心しました。

佐藤さんはきちんと想いや考えを持っていたけど、
「プレゼン資料の作り方はこうあるべき」という、
形式にとらわれていただけだったのです。

もしかしたら、
佐藤さんはプレゼンをする時に、
言葉で想いや考えを伝えるつもりだったかもしれません。

でも、時間がない人ほど、
資料をパラパラとめくっただけで、
プレゼン資料の内容を判断します。

そして、佐藤さんの作った資料だと、
この時点で採用されないことが、
私にはわかっていました。

せっかく良い想いや考えを持っているのに、
資料をみただけで落とされてしまっては、
もったいないですよね。

それなので、佐藤さんには、
綺麗に作るよりも、
自分の想いや考えを詰め込んだ、
世界に1つだけのオリジナルのプレゼン資料を
作って欲しいと話しました。

プレゼントは相手へのプレゼント

私は、プレゼントは、
相手へのプレゼントだと思っています。

プレゼントなわけですから、
相手にどれだけこちらの気持ちが
伝わるかが大切なわけです。

その時に大切なのが
「なぜ(why)」を考えることだと思うんです。

問題に対して、
すぐに答えを出そうとするのではなく、

「なんで、そう思うんだろう」
「なんで、それが気になるんだろう」

「なぜ?」、「なぜ?」、「なぜ?」と
考えを深い部分まで考えてきます。

「なぜ?」を重ねるほどに、
一般的な考えから離れて、
自分のオリジナルの考え方になっていきます。

また、「なぜ?」を重ねるほどに、
自分の想いが強くなり、
自分の言うことに責任を持てるようになります。

でも、「なぜ?」を重ねるのって、
日頃考えていないと、
その思考をすることが大変だったりします。

大変なことを簡単にするためには、
私は道具を使っています。

「ノート」です。

ノートに3本の引き、
空雨傘の思考で考えると、
「なぜ」を自然に考えられるようになります。

そんな話は、
興味がありましたら、
また、別の機会にさせていただければと思います。

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