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介護現場で起こしてしまった事故についてのお悩みを、専門家が解決します。

介護事故を起こしてしまって退職したい…。事故のことをいつまでも引きずってしまう…。介護現場で起こった事故についてのお悩みを、専門家が解決します。【回答者:島田 友和】

目次

● 【事例あり】介護現場でミスや事故を起こしてしまった…落ち込みやすい人の特徴や上手な切り替え方を解説!

● 事故を起こして落ち込みやすい人の特徴とは?

物事のとらえ方にはクセがある

代表的な認知(物事のとらえ方)のパターン(クセ)6つ

■べき思考

解決するには、こう考えてみよう!

■全か無か思考

解決するには、こう考えてみよう!

■自分への関連づけ

解決するには、こう考えてみよう!

■破局視

解決するには、こう考えてみよう!

■感情による決めつけ

解決するには、こう考えてみよう!

■拡大解釈と過小評価

解決するには、こう考えてみよう!

● 事故を起こしてしまったとき、気持ちを切り替える方法は?

「認知」と「行動」にアプローチしよう

【事例あり】介護現場でミスや事故を起こしてしまった…落ち込みやすい人の特徴や上手な切り替え方を解説!

事故を起こして落ち込みやすい人の特徴とは?

■物事のとらえ方にはクセがある

人にはそれぞれ、物事のとらえ方のパターンがあります。認知のパターンは十人十色でで、極端な認知のパターンをもつ人は、それに応じてストレスを感じやすくなります。これは、極端な認知のパターンによって気分や行動、身体反応が極端に反応するからです。
ネガティブな気持ちになったとき、自分がどのような認知のパターンにあてはまるかチェックしてみましょう。バランスの良い考え方ができるヒントが得られます。

認知の柔軟性を高めることでストレスと上手につきあうことができるようになり、物事を建設的に考えることができるようになります。
たとえば事故を起こした時、極端に落ち込むことが少なくなります。気持ちを切り替えて今すべきこと、事故対応や再発防止についても建設的に取り組めるようになります。

■代表的な認知(物事のとらえ方)のパターン(クセ)6つ

■べき思考

何事にも「~すべき」とか「~すべきでない」と考え柔軟に対応できない。

・あの時、○○をすべきでなかった
・○○を言うべきではなかった
・約束したら、絶対に守るべきだ
・どんなに大変でも完璧に仕事をすべきだ

解決するには、こう考えてみよう!

・世代や年齢が変われば考え方もとらえ方も変化する
・時代によって常識や価値観も変化する
・尊敬するあの人だったらどのように考えるだろうか

■全か無か思考

曖昧な状況に耐えられず、物事を「白か黒」か、「全か無」か、「1か0」かの両極端で考える。

・1回でもミスしたら、全て終わりだ
・アンケートで9割評価されていても、1割評価が低かったら全てダメだと考えてしまう

解決するには、こう考えてみよう!

・9割評価してくれたからOK!
・できている部分にも目を向ける
・点数をつけてみる

■自分への関連づけ

何か悪いことやよくないことが起きると、自分の責任にしてしまう

・この事故が起こったのは自分のせいだ
・失敗したのは自分のせいだ

解決するには、こう考えてみよう!

・自分以外の要因を分析する
・自分の貢献についても確認する
・エビデンス(根拠)を書き出してみる

■破局視

さまざまな可能性を検討せず、否定的、悲観的な予測をする

・事故を起こしたのだから、クビになる
・○○は、私から離れていくだろう

解決するには、こう考えてみよう!

・エビデンス(根拠)を書き出してみる
・現実的に失敗する要因を検討し、具体的な対処策を検討する

■感情による決めつけ

客観的事実ではなく自分の気分や感情で物事を判断してしまう

・不安なんだから、本番も失敗する
・あの人が嫌いだから、あの人は悪い人

解決するには、こう考えてみよう!

・感情以外の根拠を確認する。感情が根拠になっていないか確認する。
・スモールステップで行動してみる。行動すると感情も変化する。

■拡大解釈と過小評価

否定的な面を拡大してとらえ、肯定的な部分を縮小してとらえる

・成功しても自分の力ではなく、運が良かっただけ
・自分はダメな部分しかなく、良いところがない

解決するには、こう考えてみよう!

・ちょっとした成功や良い部分を認める
・自分に寛容になる

事故を起こしてしまったとき、気持ちを切り替える方法は?

■「認知」と「行動」にアプローチしよう

気持ちを切り替えるポイントは、認知と行動にアプローチすることです。

気持ちや身体反応は変化させることが難しいです。たとえば、ものすごく緊張しているときに気持ちをコントロールしてリラックスすることはなかなかできませんよね。身体反応についても、血圧や心臓はコントロールできません。


認知行動療法の基本モデルはストレッサー(ストレスのもと)によって引き起こされるストレス反応を4つの領域(認知・気分や感情・身体反応・行動)に分けて理解します。

相互作用モデルですので、認知・気分や感情・身体反応・行動の1つの要素が変化すると他の要素も変化します。認知が変われば、気持ち、行動、身体反応も変化し、行動を変えても他の要素が変化します。

■専門家おススメ!気持ちの切り替え方7選

Tips① 「やむなし」、「まっいっか」と考える。声にだす。
Tips② 好きなことをイメージする
Tips③ マインドフルネス(瞑想)する
Tips④ 深呼吸する
Tips⑤ 運動する。ストレッチする。
Tips⑥ おいしいものを食べる
Tips⑦ 趣味や好きなことをする

ぜひ試してみてくださいね!

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