越前敏弥 Toshiya Echizen(オフィス翻訳百景)

文芸翻訳者。読書会トラベラー。訳書『オリンピア』『ロンドン・アイの謎』『Yの悲劇』『オ…

越前敏弥 Toshiya Echizen(オフィス翻訳百景)

文芸翻訳者。読書会トラベラー。訳書『オリンピア』『ロンドン・アイの謎』『Yの悲劇』『オリジン』『解錠師』など。著書『翻訳百景』『文芸翻訳教室』『日本人なら必ず誤訳する英文』など。仕事のご依頼はoffice.hyakkei@gmail.comへ。twitter @t_echizen

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最近の記事

INFORMATION 2024-07-21

 8月17日(土)の15時からブックファースト新宿店で 「『いっしょに翻訳してみない?』刊行記念 越前敏弥の夏の翻訳教室」と題したトークイベントをおこないます。本の紹介や、もとになった中学2年生の勉強会の裏話のほか、今回特別に用意した、中学2年までの英語力で取り組める翻訳課題(100語程度)の解説をします。  本のなかではオー・ヘンリーの「二十年後」を課題として扱いましたが、今回の特別講座では同じオー・ヘンリーの「最後のひと葉」を扱います(両作とも角川文庫『最後のひと葉』所収

    • 『オリンピア』読書会@PASSAGE bis!(北烏山編集室&オフィス翻訳百景共催)

       デニス・ボック『オリンピア』は、2023年末の刊行以来、青山、京都、郡山、目黒、横浜などで読書会やトークイベントを開催し、にぎやかに熱のこもった意見交換をしてきました。このたびは満を持して、本の町・神保町での読書会を企画しました。会場は、本書の翻訳者である越前敏弥、出版元である北烏山編集室がともに棚主となっている共同書店PASSAGEの喫茶スペースである PASSAGE bis! です。当日は越前敏弥のサイン入り書籍や北烏山編集室の刊行書籍もその場で購入できます。 デニス

      • YouTubeでの著訳書紹介(2)

         2020年から、ときどきYouTubeで著訳書の紹介やミニ翻訳講座をおこなっています。対談や座談会形式のものもあります。これまで配信したもののアーカイブを古いほうから改めて紹介します。きょうはおもに著書の内容紹介です。訳書についてはこの記事をご覧ください。 オンライン文芸翻訳教室「最後のひと葉」(1)から(6)(2021年6月&12月公開、計約130分) オー・ヘンリーの名作「最後のひと葉」の冒頭部分の翻訳について、1動画で1段落のペースでゆっくり解説します。翻訳クラス生

        • YouTubeでの著訳書紹介(1)

           2020年から、ときどきYouTubeで著訳書の紹介やミニ翻訳講座をおこなっています。対談や座談会形式のものもあります。これまで配信したもののアーカイブを古いほうから改めて紹介します。きょうはおもに訳書の内容紹介です。著書についてはこの記事をご覧ください。 エラリー・クイーン新訳Q&A(2021年4月公開、約97分) この少し前におこなった書店トークイベントで答えきれなかった質問にまとめてお答えしました。この時点では『ダブル・ダブル』『靴に棲む老婆』『境界の扉』の3作の新

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        • YouTube などで動画が公開されているイベント・講座
          25本
        • SIX WORDS の楽しみ
          8本

        記事

          INFORMATION 2024-06-29

           パリ五輪の開会式がおこなわれる7月26日(金)の夜、兵庫県西宮市の門戸寄席で『オリンピア』(デニス・ボック、北烏山編集室)の読書会があります。ふだんは寄席をおこなう場所ですが、通常の読書会と同じ形式です。どなたでも参加できます。お近くのかたはぜひお申しこみください。 『オリンピア』の読書会はこれまで郡山、東京(フラヌール書店)、横浜(象の旅)などでおこなってきて、夏ごろにまた東京で開催する予定です。ほかの地域でもぜひ開催したいので、希望なさるかたはトップページのアドレスに

          INFORMATION 2024-06-23

           先日公開した海外文学好き6人による YouTube 公開座談会「『ストーナー』&『オリンピア』どこが似ていて、どこがちがう?」を未見のかたは、ぜひお時間のあるときにご覧ください。当初は1時間の予定でしたが、みな話が止まらず、熱い2時間となりました。  内容の概略を説明したnote記事はこちらで読めます。動画は下のリンクから視聴してください。 ――――――――――  東江一紀さんの10年目の命日にあたる6月21日にジュンク堂池袋本店で開催された布施由紀子さん、原宿さんとのト

          『ストーナー』&『オリンピア』どこが似ていて、どこがちがう?

           YouTubeチャンネルで動画「『ストーナー』&『オリンピア』どこが似ていて、どこがちがう?」を公開しました。約2時間に及ぶ、わたしも含めた6人によるトークです。  出演者は以下のとおりです。  酒井七海(もくめ書店)  ダイチ(文学ラジオ 空飛び猫たち)  ないとうふみこ(翻訳者)  樋口真理(北烏山編集室)  ミエ(文学ラジオ 空飛び猫たち)  越前敏弥(翻訳者)  わたしの訳書『オリンピア』(デニス・ボック、北烏山編集室)が刊行されたとき、何人もの知り合いが

          『ストーナー』&『オリンピア』どこが似ていて、どこがちがう?

          『境界の扉 日本カシドリの秘密』刊行

           エラリー・クイーン『境界の扉 日本カシドリの秘密』(角川文庫)が刊行されました(これまでの角川文庫のクイーン作品と同じく、紙版のみの発売で、電子版は出ません)。 【KADOKAWAのサイトへのサイバー攻撃でさまざまなことが滞っているようですが、この本については予定どおりの日に刊行されます。ただし、一部の書店で少し遅れるかもしれません】  わたしが翻訳したクイーン作品は、これで計21作(角川文庫15作、早川文庫6作)ということになります。  この作品は、従来は『ニッポン樫鳥

          『境界の扉 日本カシドリの秘密』刊行

          東江一紀さんの逝去から10年

           わたしが自分の「裏」師匠であると公言しつづけている東江一紀(あがりえ・かずき)さんが逝去なさったのは2014年の6月21日のことでした。まもなく10年が経ちますが、いまも「表」師匠の田村義進先生と並んで最も影響を受けた翻訳者であることに変わりはありません。  逝去の1年後には、〈ことばの魔術師 翻訳家・東江一紀の世界〉と銘打って、トークイベント・読書会・ブックフェアなどが数多くおこなわれました。トップ画像は2015年6月13日に文京区根津でおこなわれたトークイベントのときの

          INFORMATION 2024-06-05

          『いっしょに翻訳してみない?』(河出書房新社)のもとになった昨夏の特別授業の様子が、全面的にご協力いただいた八雲学園中学校高等学校の公式サイトで紹介されています。その節はありがとうございました。  この本の概要(まえがき全文を含む)や課題英文・訳文・設問などのダウンロードページへのリンクは、下の記事にまとまっています。 ―――――――――――  朝日カルチャーセンターの7月期講座「英米小説の翻訳」(新宿・横浜・中之島)、オフィス翻訳百景の第6期オンライン文芸翻訳実践講座は

          「オンライン文芸翻訳実践講座」第6期スタート

           2024年7月から、オフィス翻訳百景が主催する「オンライン文芸翻訳実践講座 第6期」を開催します。進め方は第5期までと同じで、もちろん今期からはじめて参加することもできます。Peatix でのお申しこみの際にメールアドレスと氏名を記入してもらうことになります。  第6期の要領は以下のとおりです(3か月を1期とします)。 【日程】 2024年7月13日(土)、8月10日(土)、9月14日(土)の3回(毎月第2土曜日におこないますが、おそらく10月スタートの第7期から原則と

          「オンライン文芸翻訳実践講座」第6期スタート

          INFORMATION 2024-05-28

           6月22日の夜に全国翻訳ミステリー読書会主催の「読者賞を救え! 読書会有志対抗おススメ本バトル 2024夏」が開催されます。全国の読書会の世話人・常連5人がそれぞれのお勧め本を紹介し、参加者が最もおもしろいと思ったプレゼンターと作品を投票で選ぶオンラインイベントです(Zoomウェビナー形式、見逃し配信あり)。  これは翻訳ミステリー読者賞を存続していくための資金集めを兼ねたイベントで、事前に参加費1,000円をPeatixで支払っていただく形でお申しこみできます。翻訳ミステ

          朝日カルチャーセンター2024年7月期の文芸翻訳講座

           朝日カルチャーセンターでわたしが担当する文芸翻訳講座は、2024年7月期についても、すべてハイブリッド形式(教室・オンラインのどちらでも受講可)でおこなう予定です。新宿教室・横浜教室・中之島教室のすべてで受付がはじまりました。引きつづき、全国どこでも(海外でも)受講できる形なので、関東・関西以外にお住まいのかたもどうぞ。  朝日カルチャーセンター全体のトップページの最上段にある検索窓に講師名を入れてもらえれば、現在受付中の講座がわかります。教室名を選んで再検索すると、その

          朝日カルチャーセンター2024年7月期の文芸翻訳講座

          INFORMATION 2024-05-06

           先日刊行された『いっしょに翻訳してみない?』(河出書房新社)は、多くのかたが読んでくださって、なかなか好評のようです。内容については以下の記事や動画による説明をご覧ください。  この本に関するトークイベントを現在企画中です。決まったらお知らせしますので、少しお待ちください。  また、この本を題材とした読書会や勉強会を企画してくださるかたがあれば、遠方でもできるかぎり出向きたいと考えています。どの年齢層を対象としたものでもOKです。この note のトップページにあるアドレ

          『いっしょに翻訳してみない?』刊行(まえがき全文掲載)

          『いっしょに翻訳してみない?』(河出書房新社刊、北烏山編集室編集)が刊行されました。2年前の『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』につづいて〈14歳の世渡り術〉シリーズの1作です。  帯にもあるとおり、これは2023年の夏に5人の中学2年生とおこなった翻訳の特別授業を記録した本で、扱ったのはオー・ヘンリーの「二十年後」という短編です。英語の読み方、日本語の表現、小説の深い読解、辞書の引き方など、さまざまな角度から中学2年生に問いかけをつづけ、こちらの予想をはるかに上まわる成

          『いっしょに翻訳してみない?』刊行(まえがき全文掲載)

          INFORMATION 2024-04-06

           オフィス翻訳百景のオンライン文芸翻訳実践講座(2024年4月期)、オンライン入門講座「文芸翻訳のツボ」(2024年前期)は、どちらもまもなく受付締切となります。受講を希望なさる方はお早めにお申しこみください。  前者は月に1回のレギュラー講座、後者は添削指導+録画受講の1回きりの基礎講座です。両方同時に受講することもできます。 ―――――――――― 4月28日(日)の午前10時から、西宮市の門戸寄席というところで『老人と海』(ヘミングウェイ、角川文庫)の読書会を開催します