『いっしょに翻訳してみない?』刊行記念 越前敏弥の夏の翻訳教室
8月17日(土)の15時から、ブックファースト新宿店で 「『いっしょに翻訳してみない?』刊行記念 越前敏弥の夏の翻訳教室」と題したトークイベントをおこないます。本の内容紹介や、もとになった中学2年生の勉強会の裏話のほか、今回特別に用意した、中学2年までの英語力で取り組める翻訳課題(100語程度)の解説をします。
本のなかではオー・ヘンリーの「二十年後」を課題として扱いましたが、今回の特別講座では同じオー・ヘンリーの「最後のひと葉」を扱います(両作とも角川文庫『最後のひと葉』所収)。
以下が特別課題の英文の前半部分です。平易な英文ですが、翻訳するとなると、気をつけなくてはならないことがいくつかあります。
Johnsy and Sue lived together in New York. Johnsy became heavily sick with pneumonia and believed she would die if the last leaf fell from a vine outside her window. An old artist lived in the same building. His name was Behrman.
特別課題については、事前に提出してもらった訳文のなかから何人かのものを選び、それについてコメントをしながら、英文の読みとりやわかりやすい日本語の書き方など、文芸翻訳の重要な問題にふれていく予定です。
中学生の方はもちろん、英語科や国語科の先生がたや保護者の方々にもぜひ参加していただきたいと思っています。また、翻訳や語学やことば全般に興味をお持ちの方もぜひご参加ください。
会場・オンラインのどちらでも参加できます。課題訳文を提出するかどうかは自由です。
『いっしょに翻訳してみない?』で扱われている英文と訳文(オー・ヘンリー「二十年後」)および設問は、河出書房新社のこの本のページからどなたでもダウンロードできます。
『いっしょに翻訳してみない?』がどんな本であるかについては、以下の記事や動画を参考になさってください。
すでに何人かの訳文がブックファースト新宿店に届き、もとになった勉強会の参加者(赤城さん・青山さん・緑川さん・黒田くん・白井くんのモデル、現在は中学3年生)の多くが来てくれることも決まりました。当日を楽しみにしています。
――――――――――
全国翻訳ミステリー読書会主催の「夏の出版社イチオシ祭り」を視聴してくださったみなさん、出演してくださった出版社9社の担当者のみなさん、ありがとうございました。未見のかたは、アーカイブをぜひご覧ください。
各社の夏秋の新刊に関する資料は、全国翻訳ミステリー読書会のサイトからダウンロードできます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?