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遠くへ|140字小説

無性にどこか遠くへ行きたくなる時がある。
どこでもいい。
とにかく、ここではないどこかへ。

そうやって着の身着のまま、勢いに任せて遠くへ行こうとするけれど、実は一歩もそこから動いていないことに気付く。

だって、どうせ帰って来るんだから。
「おかえり」って言ってもらえる喜びを知っているから。

【140字小説】


オンライン文芸コミュニティ「星々」さんが主催する140字の小説コンテスト、「九月の星々」に応募したものです。

10月1日から10月31日まで、noteクリエイターフェスの「#ショートショート書いてみた」の共同運営マガジンに参加しています。

現在、投稿18日目。

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