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【連載小説】僕と彼女の宇宙旅行【連載中】

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彼女との初の宇宙旅行は”ミステリーツアー”。 どこに着くかわからない旅の始まり。 しかし、予想もしない展開が待っていた。
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#牢屋

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#1】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#1】

#1 宇宙をお散歩していたら...
 無重力は楽しい。何でもぷかぷかと浮かぶ。
 だから、宇宙を散歩するのは大好きだ。今日も少しだけ散歩しよう。

「宇宙は綺麗だなぁ。」

 宇宙では大声で独り言を言っても、外に声が漏れることはない。外には誰もいないし、何てったって真空だから。

「また言ってる。よくもまぁ、毎度毎度感動出来るわね。」

 外に声が漏れる事はないけど、隣にいる人には丸聞こえだ。

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#19】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#19】

#19 ここはどこだ。 レイニーと再会し、早速今まで来た道を引き返し始めた。

 長い廊下をてくてくと歩いて行く。左右に牢屋がある異様な廊下。
 今まではレイニーを探すのに必死だったが、マークにとって牢屋を見ること自体始めて。
 昨夜、捕まった詰め所のような簡易な牢屋ではなく、ちゃんと人をここに閉じ込めておく事を目的としているのがありありと伝わって来る。

 それにさっきまで居た女性はどこかに行っ

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#21】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#21】

#21 二人の鍵 紫色の女が消え、再び静寂が訪れた。

「とはいえ、まずこの扉をどうにかしないと…。」

 その後も、鍵をどうにかして挿し込もうとしたがうまくは行かなかった。

「マーク…。もう無理だよー。何でわたしたちがこんな目に…。」
「もうちょっと待って。がんばってるから。」

 鍵穴から向こう側を除いたり、何度も鍵穴に当ててみたりした。

 もう諦めかけていた。
 精一杯前向きに、レイニー

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#23】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#23】

#23 彼方からの使者 僕たちは言われた通り、鍵を火に当てることにした。

「やるよ。終わったら…ここから出られるようにしてくれるんだろうね。」
「…そうだね。望み通り道を作ってあげる。」

 変な言い回しだな、と感じた。
 それに、一切信用はしていない。
 それでもやるしかない。

 そう決心し、レイニーと共に鍵を握り、徐々に火に近づけていった。
 炎は相変わらず煌々と燃え続けていて、鍵を赤く熱

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