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【連載小説】僕と彼女の宇宙旅行【連載中】

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彼女との初の宇宙旅行は”ミステリーツアー”。 どこに着くかわからない旅の始まり。 しかし、予想もしない展開が待っていた。
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#虎

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#1】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#1】

#1 宇宙をお散歩していたら...
 無重力は楽しい。何でもぷかぷかと浮かぶ。
 だから、宇宙を散歩するのは大好きだ。今日も少しだけ散歩しよう。

「宇宙は綺麗だなぁ。」

 宇宙では大声で独り言を言っても、外に声が漏れることはない。外には誰もいないし、何てったって真空だから。

「また言ってる。よくもまぁ、毎度毎度感動出来るわね。」

 外に声が漏れる事はないけど、隣にいる人には丸聞こえだ。

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#10】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#10】

#10 宇宙船へ戻れ 時計店を後にし、地図を眺めつつ周囲に気を配る。
 所々に戦闘の爪痕が残っている。しかし、それより兵士に見つかると何かとややこしい。それに脱走した事を周知していれば、再び捕まりかねないからだ。

「知ってるか。捕虜が脱走したらしいぞ。」
「知ってる知ってる。」
「変なヤツだったらしい。この星の者ではないとか何とか。武装はしてなかったらしいし、収容所の物を獲ったりしてないらしいか

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#11】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#11】

#11 ヒューゴ少年と虎のピケ すぐ後ろから虎が付いて来ている。
 その虎は、横にいる少年ヒューゴの相方ピケだ。

 少年に飼われているとはいえ、虎は怖い。野性ではないとはいえ、何かの拍子にパクっといかれるかもしれないという恐怖はある。
 それでも、まぁ、後ろをついて来るだけではあった。

「ヒューゴ君、あとどれくらい?」
「もうすぐ一つ目の関門がある。そろそろ見えて来る頃。あ、あれあれ。」

 

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僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#27】

僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#27】

#27 ピケ マークは、一歩一歩しっかりと歩いた。

 あと9m。あと8m。あと7m。

 着実に進んでいる。向かいにいるレイニーの顔も近づいて来た。
 しかし、ここで遂に起こって欲しくない事が起こってしまった。

『逃がさないよ。』

 さっきまで光がぶつかりあっていたはずだが、今では空洞の中に響いていた轟音もなくなっていた。
 そして、真横に紫の魔女が迫っていた。

『一歩でも進んだら、どうな

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