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社会学って何ですか? 第11回 某友人との社会学自主ゼミ(2) まとめ

今回も、前回に続いてログとして残しておく。

    • 社会学って何ですか? 第10回 某友人との社会学自主ゼミ(1) まとめ

      今回は、ある友人と行っている自主ゼミの整理の記録を、要約と自分の気づきのメモとして残しておく。

      • 読書記録 1冊目 村上春樹『遠い太鼓』

        ◆遠い太鼓 『遠い太鼓』とは、1990年に発表された、村上春樹の紀行文であり、エッセイ。彼が1986年から1989年にかけて、ヨーロッパ、主にギリシャとイタリアを「常駐的旅行者」として妻の陽子さんと共に旅した際に、村上自身が「スケッチ」と呼ぶ短いエッセイが(非)連続的に掲載されている。  村上はこの時期に、『ノルウェイの森』や『ダンス・ダンス・ダンス』といった長編小説、あるいは翻訳も複数手掛けているが、正直読んだことがないので、今回は割愛させていただく。これらの作品に描かれる

        • 社会学って何ですか? 第9回 『社会学史』⑨ ―パーソンズ(後半)

           今回は、パーソンズの続き、構造―機能理論(主義)、から、機能主義批判へと進んでいく。 ◆パーソンズ(前回の続き)・パーソンズは、「社会システム」の理論を整備した。パーソンズの定義する社会システムとは、社会的行為という要素の集合と要素間の独特な関係性、だ。 ・パーソンズは、社会システムの分析の枠組みとして、「構造―機能分析」という図式を提唱した。諸行為や諸集団は、システム維持のために貢献する「機能」を果たすという「役割」を与えられていて、社会システムは役割間の関係として

        社会学って何ですか? 第11回 某友人との社会学自主ゼミ(2) まとめ

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          社会学って何ですか? 第8回『社会学史』⑧ ―社会学のアメリカへの移動/パーソンズ(前半)

           今回からは、第一次世界大戦以降の社会学の潮流(『社会学史』ではⅢ章に対応。)を扱う。まずは、『社会学史』でこの章のはじめに解説されている、この時代の社会学の前提についてまとめる。 ◆ヨーロッパからアメリカへ 前回記事の最後でも述べたが、この時代の社会学でまずおさえておくべきことは、その中心がヨーロッパからアメリカへと移ったことだ。主な原因は、ナチスの迫害から逃れるため、フランクフルト学派(今後の回で紹介、ホルクハイマーやアドルノなど)など、ユダヤ人の学者がアメリカへと亡命

          社会学って何ですか? 第8回『社会学史』⑧ ―社会学のアメリカへの移動/パーソンズ(前半)

          社会学って何ですか? 第7回 『社会学史』⑦ ―ヴェーバー(後半)

           今回は、前回に引き続きマックス・ヴェーバー、そして最重要著作である『プロ倫』を中心に扱い、デュルケームやジンメルと比較しながら考察していきたい。 ◆ヴェーバー(第6回も参照)ポイント(続き): ・ヴェーバーは、理念型の一つとして、「社会的行為の四類型」も提唱した。四類型とは、 「感情的行為」(カリスマ的支配と通じる) 「伝統的行為」(伝統的支配と通じる) 「目的合理的行為」(伝統的行為の否定) 「価値合理的行為」(感情的行為の否定) である。 ・『プロテスタンティズム

          社会学って何ですか? 第7回 『社会学史』⑦ ―ヴェーバー(後半)

          社会学って何ですか? 第6回 『社会学史』⑥ ―ヴェーバー(前半)

          前回はジンメルの社会分化論、分離と結合を共立させる相互行為の在り方について学んだ。今回から2回はこの時代の集大成として、ヴェーバーについてまとめていこうと思う。 ◆ヴェーバー ポイント: ・父親の影響で法学を当初は学んだヴェーバーは、社会学者であり、確固たる政治的信念を持つナショナリストでもあった。ハイデルベルク大学で教授を務めたが、神経症を患って辞職。しかし、その後に多くの重要な著作を発表した。 ・『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』(客観性論文)で、ヴ

          社会学って何ですか? 第6回 『社会学史』⑥ ―ヴェーバー(前半)

          社会学って何ですか? 第5回 『社会学史』⑤ ―ジンメル

           前回はデュルケームの方法論的集団主義を取り巻くキーワードについて順に見ていった。今回は、画像の2人目、ジンメルについて扱い、明日のヴェーバーへと繋げていければと思う。 ◆ジンメル ポイント ・『社会分化論』で、ジンメルは通時的・共時的な個人の役割の分化の原因を、利害や目標を共有する人間のグループ、「社会圏」の拡大としての都市的経験に見た。ジンメルは、この拡大により、人同士の紐帯は増加するが細くなり、責任は自立した個人に帰せられるようになる、とした。「社会分業論」のデ

          社会学って何ですか? 第5回 『社会学史』⑤ ―ジンメル

          社会学って何ですか? 第4回 『社会学史』④ ―デュルケーム

           前回はフロイトについて、およびフロイトとマルクスの共通点と相違点についてまとめた。今回は続いて、デュルケームについて、彼がどのように社会を分析し、どういった理論を打ち立てていたのかについてみていく。 ◆デュルケームエミール・デュルケーム(1858-1917) キーワード:社会的自殺の三つの類型、社会的事実、方法論的集団主義、有機的連帯、分業、聖と俗 著作: 『社会分業論』(1893) 『社会学的方法の規律』(1895) 『自殺論』(1897) 『宗教生活の原初形態』(

          社会学って何ですか? 第4回 『社会学史』④ ―デュルケーム

          社会学って何ですか? 第3回 『社会学史』③ ―フロイト

          ◆社会学の絶頂期の思想家の系譜  前回は、社会学の誕生&黎明期の思想家たち、特にマルクスを中心に扱った。今回からは、Ⅱ章へと進み、19世紀から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に社会学史上重要な理論が誕生した時代について、4人の思想家、フロイト・デュルケーム・ジンメル・ヴェーバー、を『社会学史』で紹介された順に見ていき、理解していく。  初回は、フロイトを、この本を手掛かりに初学者なりに読み解いていこうと思う。 ◆フロイトジークムント・フロイト(1856-1939) キ

          社会学って何ですか? 第3回 『社会学史』③ ―フロイト

          社会学って何ですか? 第2回 『社会学史』② ―「社会学」黎明期

          ◆社会学黎明期の思想家  前回は社会学の誕生以前、社会契約説の提唱までについてまとめた。今回はその続きとして、近代、フランス革命以降の社会学の誕生・形成までを見ていく。  まず押さえておきたいのは、社会学の誕生に当たっては、17世紀から18世紀にかけての啓蒙主義(科学革命)において、中世の大学で学ばれていた四つの学問、即ち神学・法学・医学・哲学のうちの哲学が、真理に到達するためのアプローチの違いから、科学(経験重視)と人文学(直観重視)に分離したことだ。  また、フランス革

          社会学って何ですか? 第2回 『社会学史』② ―「社会学」黎明期

          社会学って何ですか? 第1回『社会学史』① ―「社会学」が生まれるまで

          ◆はじめに 私は、ある大学の社会学部にこれまで2年(も!)所属してきた。しかし、未だに友人からの「『社会学』って何勉強するの?」という問いに答えられない。非常に悔しい。しかし、一口に社会学といっても、切り口は多様で、深く、常に難解だ。そこで、この「社会学って何ですか」シリーズでは、社会学とは何か、を把握するための私の個人的なチャレンジの記録をつけていこうと思う。  初回は、社会学の発展についておさらいし、今後の探究の指針にできればと、大澤真幸先生の『社会学史』を読む。 ◆『

          社会学って何ですか? 第1回『社会学史』① ―「社会学」が生まれるまで

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          T(@t81195513)と申します。横浜在住、東京の大学に通っています。 挑戦と学びの記録として、noteを活用してみようと思います。 テーマは、社会学、写真、音楽などを軸にいろいろ。完全に自分用です。 よろしくお願いします、 【一言】 今日は寒かった。雪は降らなかったけど。

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