社会学って何ですか? 第5回 『社会学史』⑤ ―ジンメル
前回はデュルケームの方法論的集団主義を取り巻くキーワードについて順に見ていった。今回は、画像の2人目、ジンメルについて扱い、明日のヴェーバーへと繋げていければと思う。
◆ジンメル
ポイント
・『社会分化論』で、ジンメルは通時的・共時的な個人の役割の分化の原因を、利害や目標を共有する人間のグループ、「社会圏」の拡大としての都市的経験に見た。ジンメルは、この拡大により、人同士の紐帯は増加するが細くなり、責任は自立した個人に帰せられるようになる、とした。「社会分業論」のデ