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今までの人生37(サンタがくれたモノ)

明日はクリスマスかぁ・・・
サンタが本当にいればいいのに
と、子供みたいなことを思いながらいつの間にか
眠りについていた。

いつものようにを見た。
今までに見たことのない夢

20代後半 離婚する前に働いていた資格がなくても
介護の仕事が出来ていた病院の夢

私はうつ病になってからを見ながら自分でこれは
なのだなとわかるようになっていて
今でも忘れられない夢

夢・・・
私の知っている一度目に退院したまだ少し
ふくよかな父。
その父が車いすでやって来て、私に言う。

「お姉ちゃんが働いていた病院を
 見てみたいなぁ。」

夢の中の時間は受付時間がとっくに過ぎた
夜勤時間。
夢なので警備員も看護師もいない。
裏口の職員専用入り口から父の車いすを押しながら
案内する。
裏口から入ってすぐ霊安室・リネン室・総合受付や
閉店している売店。

父は黙ったまま、たまに後ろを振り返り私の様子を
伺うように見上げる。

私が勤務していたのは病棟の3階。
エレベーターで3階へ。
夜勤帯の薄灯りの病棟。
エレベーターを降りてすぐナースステーション
その左右に長い廊下で病室があった。

長い廊下を車いすを押しながら進む私。
患者がいたかどうかはわからないが
私はある病室の前で車いすを止めた。

「ここの病室にお父さんと同じ病気の男性が
 入院してて
 容姿もお父さんに似てて
    優しくて見るたびに
 お父さんを思い出してたよ~。
 患者さんにも実は父に少し似てるんですよねっ
 て話を良くしてたんだ~。」


私が勤務していた1年半の間にその患者さんは
車いすでの生活ではあったが退院していた。

「お父さんと同じくリハビリ頑張って
 退院できたんだよ!」

父は黙って私の話を聞き、たまに振り返っては
そうかそうか みたいな表情をしていた。

「お姉ちゃんはここで頑張ってたんだね~。
    お父さんの病院とはまた違う感じの
    病院だなぁ。」

父がそう言った瞬間

目が覚め、私は泣いていた。

起き上がりスマホの時間を見る。
眠りについてまだ間もない時間だったがとても
長い夢を見ていたように感じた。

日付けは変わり25日クリスマスになっていた。
サンタが私に会いたくても会いに行けない父の夢
見せてくれたのかと思った。

のも束の間すぐ電話が鳴った。

母からだった

「お父さんが今眠るように逝ったよ。」

・・・
・・・
・・・
さっきお父さんの夢を見て今目覚めてスマホ見たら
電話が鳴って・・・
と泣きながら私は母と話していた。

「全然苦しそうじゃなかたよ。
    眠るようだった。
   これから弟たちにも連絡するから
   いろいろ詳しく決まったらまたすぐ連絡するね。」

突然死ではなかったし毎日状況を見ていた母は
覚悟が出来ていたのだろう。
気丈にふるまっているように感じた。

生きている間に父に会えなかった・・・
話せなかった・・・

父の夢を見せてくれたのは
サンタからのプレゼント?

だったらどうしてクリスマスに父を連れて
行ったの!?

そんな気持ちがぐちゃぐちゃになり
悲しいのか悔しいのか辛いのかもわからず
泣き続けている間にいつの間にか眠っていた。


今日はここまで


12月は父の命日のせいもあるのか
寒さのせいもあるのか
少し元気が出ない。
復職しようと頑張ってるんだ!
と自分に言い聞かせ努力中。

30代後半でうつ病になり、 病気になった原因や、 51歳を機に第二の人生を歩もうと未来を望むことを決めた、 これからのことを綴っていきたいと思います。