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SNSアカウントの終活。黒歴史を削除してみた

昨日、段ボールの中に詰まった黒歴史の終活について書きましたが、まだまだ気になっていることがあります。それはSNSアカウントの終活。

X、ブログなどのアカウントもちょいちょいあります。Xは年代によってサブ垢も増え、元々メインだったアカウントはすでに5年ぐらい放置しているありさま。そろそろ整理しなくてはと気になっていました。

だいたい、今の自分ですらログインIDをすぐに思い出せないのです。もっと高齢になったときには、ログインもできず、自分のアカウントであることの証明もできず、どうしようもない状態になると思います。そうならないうちに、不要なものは整理しておきたいと思いました。今日はデジタル終活に挑戦したお話です。

今日のハイライト。私だけが忘れたくない、どうでもいい想い出。
愛しい想い出は後半にあります。

STEP1:現在保有しているアカウントを書き出し、何を整理するか考える

まず持っているアカウントを洗い出しました。今まで目的によってX、アメブロ、noteのアカウントを2つずつ持っていました。FacebookとInstagramは少し前に削除済。今回は重複しているアカウントを絞っていくことにしました。

■BEFORE⇒AFTER
・note2つ(このnote、勉強用)⇒note1つ(このnote、勉強用
・アメブロ2つ(趣味用、勉強用)⇒アメブロ1つ(趣味用、勉強用
・X2つ(本垢、サブ垢)⇒X1つ(本垢、サブ垢)

STEP2:整理したいアカウントのログイン方法を探す

使っていないアカウントは、ログイン方法を探すところから始めないといけません。きちんとIDを管理している人にとっては問題なくできるのでしょうが、私の場合結構ハードルが高く、ここで挫折しそうでした。幸い、以前開設したものの一度も使っていないnote IDはすぐにログイン方法が判明しました。アメブロの方は結構苦労して、奇跡的にログインすることができました。

STEP3:気持ちの整理をし、いざアカウント閉鎖

■note ID:使ってなかったのですぐに削除できた

「退会」を選択して、退会理由を入力するだけ。一瞬で削除が完了しました。こちらは投稿していなかったため、特に思い入れもなく削除することができました。削除後、確認のため、もう一度ログインしようと試みましたがログインもできなくなっていました。削除は一瞬のようです。

削除後に「noteからの最後のご挨拶」というメールが届きました。別れる前に恋人からもらう最後の手紙のような切ないタイトルでした。

■アメブロ:ログイン方法を探すとこから一苦労

ログインに苦労したのがアメブロでした。検索したら出てくるのでしょうが、ブログタイトルすら覚えておらず、IDも覚えていませんでした。

書いた記憶のある記事タイトルを検索してみましたが、膨大なブログの中で見つけることができませんでした。登録したはずのメールを検索したところ、ブログを作った時のメールが奇跡的に残っていたので、そのメールの情報からログインすることができました。

ログインして記事を一通り読み、自分の中で供養できたのでIDを削除。記事の供養に1時間かかりました。IDの完全削除までは24時間かかるようですが、こちらもすぐに手続きすることができました。

余談ですが、以前削除したFacebookは削除後30日以内であれば復活できるようになっていたことを思い出しました。SNSによって仕組みがいろいろ違いそうです。


■Xアカウント:想い出がいっぱいで削除できず

使わなくなったXのメインアカウントを削除しようとログインしてみました。

「もう使っていないので消せるだろう」と思っていたのですが、「やっぱり削除したくない」と思ってしまいました。長くなりそうなので先に理由を書くと理由は3つ。改めて書くと、どうでもいいことばかりです。

①歴史あるアカウント
②想い出がいっぱい
③つながりを消したくない

①歴史あるアカウント
最後の投稿を見るともう7年近く使っていないアカウントでした。2010年に開設しているので14年の歴史があります。結構な年代物?という気がしてしまいました。ウィスキーじゃないのに。

②想い出がいっぱい
投稿を見てみるとその時々の些細なことが書かれており、一瞬でその瞬間の記憶が蘇りました。子どもがまだ小さくて大変だった時のどこかに吐き出したかった気持ち、他の人にとってはどうでもいいけど自分にとっては大きな喜びであった子どもの成長。その日見た美しい空。美味しかったビールの味。まだ消したくないなと思ってしまいました。

例えばこんなつぶやき。

これはほんと、私だけが残したいと思うどうでもいい想い出
あの日見た空ってなんか消したくない想い出
本人も覚えていない娘の成長記録
ごめん、全く覚えていない

よく実家の生前整理をする時に、片付けのプロや子どもさんが「これ捨てていい?」と親に聞くと、「いや、まだ使うから取っておく」と言い、なかなか片付けが進まないと聞いたことがあるのですが、その気持ちが激しく分かります。ズッキーニなど、正直忘れてもいい想い出です…。

③つながりを消したくない
削除しようかどうしようか考えている時に、もう一つ削除したくないと思ってしまった理由があります。このアカウントで趣味の人とのつながりもあったため、削除したくないなと思ってしまったのです。

つながりから取り残される不安・恐怖のことを「FOMO(the Fear Of Missing Out)」と言うそうです。そこまでではないのですが、それに近い気持ちかも知れないなと思いました。

このアカウントはそのうちログイン方法も分からなくなりそうないので、早くなんとかしたいのですが…。とりあえず、つぶやきを非公開にだけしました。

所感:気持ちがラクになった

所感としては、もっと時間が経ったら自力で削除はムリだなと思いました。自分が死んでしまったら、誰にも発見されずに、データだけネットの海を漂っていたと思います。もし家族がIDの存在を知った場合は、記事を読んで私と同じように「削除したくない」と思うかも知れません。自分だって削除を躊躇っているくらいなので。

今日は2つアカウントが閉鎖でき、気持ちがラクになりました。消した2つは、そのうち消したことも忘れそうなので、「登録したよ」という昔のメールも削除しておくことにします。

今後は、最後まで削除せずに続けていきたいと思うアカウントも出てくると思います。どのアカウントをどうするのか、追悼アカウントに設定してもらうようにするのか?なども、終活の一つとしてこれから考えていきたいです。

#やってみた

■楽しむための生前対策!
断捨離(黒歴史を消すことも終活です)
やってみた、SNSアカウントの終活
SNSの終活まとめ(自動削除・データ管理依頼・追悼アカウント設定)


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