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なぜ塩分を摂るとむくみが起こるのか?

こんにちは、しゅうです!

「いつも顔がむくんで、いつまで経っても改善しない」と悩んでいる人多いのではないでしょうか?

年齢を重ねれば重ねるほど外食や味の濃いものを食べるとむくんで中々治らないですよね。

このむくみの原因は何なのかというと過剰な塩分摂取です。

コンビニ弁当やカップラーメンには多くの塩分が含まれており、知らないうちに基準値よりも多くの塩を取りがちです。

実際、WHOが提唱している塩の推奨摂取量は5gですが、厚生労働省の発表によると男性が11.1g、女性が9.4gとおよそ2倍も多く摂っています。

これほど塩分を摂っていれば顔がむくんでくるのは当然です。なので今回は「なぜ過剰な塩分を摂ると、むくむのか?」について解説します。

塩分の過剰摂取が細胞をダメにする

むくみがなぜ起きるのかを知る前に細胞と塩分の関係を説明しなければいけません。

細胞内液と細胞外液の浸透圧を一定に保つために塩分の元となるナトリウムが必要になります。

細胞内液とは細胞の内側にある液体のことで、体中の水分の3分の2が含まれます。細胞内液には多くのカリウム、わずかなナトリウムで構成。

また、細胞は体の部位や臓器を構成しており、およそ60兆個もありのです。

一方、残りの3分の1の水分は血液やリンパ液などの細胞外液に含まれます。細胞外液は細胞内液とは反対にナトリウムが多くカリウムが少ない構成となっています。

ナトリウムは細胞の内側に入っていくときにブドウ糖やアミノ酸のような栄養も一緒に取り込んでいます。

逆にカリウムは細胞内のナトリウムを外に出す働きがあります。この働きがあるため細胞外液と細胞内液は一定の濃度を保つようになっています。

なぜむくみが起こるのか?

細胞に水分が多く引き込まれるため、むくみが起こります

しょっぱいものを多く食べると喉が渇きますよね。これは細胞外液と細胞内液の濃度を一定に保つために水で調整しようとするためです。

カルピスを作る時、原液が少ないと水も少しで大丈夫ですが、原液が多くなると水も増やさないといけません。美味しいと感じるのは原液と水の比率で決まるからです。

これと同じで体の塩分濃度を一定に保つために水を摂って薄めているのです。

腎臓が弱れば水分を排出できない

そのため、むくんでいる時は体中に水分が多く、滞留して体が不調を訴えているサイン。

若いうちは腎臓が働いて尿や汗で塩分をドンドン排出してくれるため、数時間でむくみは解消され、正常に戻ります。

しかし、歳を重ねると腎臓の働きが弱まり、いつまでも体内に水分をため込むことになります。

それにより、細胞にダメージを与えるだけでなく、腎臓を酷使し、さらに弱める原因になります。

なので、中高年になると腎臓病を発症するケースが少なくないのです。

腎臓の機能

塩分を過剰に摂取すると腎臓を酷使して腎臓病を発症することが分かりました。

では、腎臓はどんな機能があるのでしょうか?

・水分量の調整
・血液のろ過機能

腎臓はこれらの機能を持っています。

腎臓に負担をかけるものはたんぱく質と塩分です。たんぱく質は消化した後、不要となったものは尿素となり腎臓が処理します。

また、腎臓は体内の余分な塩分を尿で排出する働きがあるので、塩分の過剰摂取は直接的に腎臓に負担を掛けます。

心臓から送られた血液は体中に栄養を届けると同時に老廃物を集める作業も行います。

集まった老廃物は腎臓がろ過して1日に150ℓ~200ℓになりドラム缶1本分相当です。その中で実際、尿になるのは1.5ℓほど。

腎臓の機能が弱ると

腎臓はゆっくりとボロボロになり8割の機能が失うまで自覚症状がなく、慢性的なだるさやむくみ、食欲不振が出てきたときにはもう手遅れということが多いです。

腎臓が弱ってきた当初は200ℓから1.5ℓに濃縮できず、2ℓ、2.5ℓと体から排出される尿の量が多くなります。

しかし、より症状が進むと尿を作る機能自体が落ちて排出される尿量は減り、やがてゼロになります。

その結果、体中の老廃物を処理できなくなり、体中の老廃物が悪影響を及ぼし尿毒症と呼ばれる病気を発症。放置していれば死に結び付きます。

また、腎臓は一度機能しなくなると元に戻すことができないため、人工透析によって血液をろ過する必要があります。

体中の老廃物は時間が経つにつれて溜まっていくので、それに対応してろ過していかなければならなりません。

そのため、週に2~3回通う必要があり、1回の透析に4~5時間もかかってしまいます。それを一生続けることになるため生活の質はかなり落ちるでしょう。

まとめ

この記事では「なぜ塩分がむくみを引き起こすのか?」について解説しました。

・体中の塩分を一定の濃度に保つために喉が渇き、体中の水分が滞留する

・腎臓には水分量の調整と血液のろ過機能を備えている

・腎臓が弱ってくると血液中の老廃物を対処することができず、人工的に濾さないといけない

若い時は大丈夫と過信して味の濃いものを食べがちです。腎臓への負担はジワジワと見えない内に進行していきます。

なので、今からでも減塩や野菜が豊富な食事をお勧めします。

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