知識の骨組み|【傾聴=聴く力】|ビジュアルシンカーの図解ツール
本や知識の全体像を構造化することでその本質 =「骨組み」を見出し、視覚思考を活かして整理した図解ツールを紹介します。皆さんには、図解ツールを活用して本を読み、ご自身でこの「骨組み」に肉付けすることで、より深い理解へとつなげていただければ幸いです。
テーマ概要
近年、コミュニケーションの重要性がますます注目されています。特に企業内では、リーダーと部下との関係構築の一環として、傾聴を重視した1on1ミーティングが推奨されています。しかし、傾聴のポイントや注意点は、自分の中にしっかりと落とし込まないと、簡単には身につけられません。
今回の図解では、傾聴力の中でも特に「聴く側」が意識すべき、相手とのコミュニケーションの構造に焦点を当て、わかりやすく整理して解説します。
参考
7つの習慣 人格主義の回復 (書籍中の「第5の習慣」の章), スティーブン・R・コヴィー(著), キングベアー出版
人を動かす傾聴力, 林田康裕(著), ぱる出版
本編
それではまず図解をお見せしましょう。
ぜひ、テーマに関連する書籍を読むときは、この図解を手元に置いて解釈を深めてください。
図の分解紙芝居
一枚の図だけでは伝えきれない部分を、それぞれのパーツごとに分解し、詳しく解釈しながら説明していきましょう。
テーマ説明全14枚
コミュニケーションでは、自分の意見をわかりやすく伝えることが大切です。しかし、相手に影響を与えるためには、相手の意見にどう向き合い、どう受け止めるかが重要になります。
人は皆、それぞれ異なる経験や価値観を持っています。それは当然のことで、お互いの価値観を否定せず、尊重する姿勢が大切です。
しかし、相手が意見を述べるとき、自分の価値観やエゴが反応し、心の中で衝突が起こることがあります。
その衝突によって、つい反論したくなる気持ちが生まれ、それが相手に否定的に伝わってしまいます。これでは、相手の心にも衝突が生じ、うまくコミュニケーションが取れなくなってしまいます。
どうすればいいのでしょうか。まず、自分の価値観を一旦横に置き、相手の表情や言葉に集中し、肯定的なリアクションをとりながら相手の言葉を「受け止める」ことが大切です。
相手の言葉を「受け止める」ことができると、自分の価値観と相手の価値観が衝突することを防ぐことができます。
受け止めた後に大切なのは、相手を想像することです。相手がどんな視点を持ち、どんな感情でいるのか、そして何を期待しているのかを考え、オープンクエスチョンを使って深く掘り下げていきましょう。
こうして相手の本質に対する理解が深まると、共感が生まれます。これが「傾聴」の大切なポイントです。
共感はテクニックで身につくものではなく、包容力が必要です。
相手を理解したうえで、自分の言葉で要約し、本当に必要なときだけ意見を伝えることができます。
要約を伝えることで、相手は自分でも気づかなかったことに気づき、こちらの意見も受け入れやすくなります。これにより、やっと相手に影響を与えることができるのです。
したがって、「傾聴」には人間力、つまり包容力や言語化力が不可欠です。
それらを磨くためには、日々の経験から自分の人間力を成長させる努力が必要です。
これらのプロセスを理解し、身につけていくことが、傾聴力を高めるために重要なのです。
今回の内容、いかがでしたか?ぜひ、テーマに関連する書籍を読むときは、この図解を手元に置いて解釈を深めてください。皆さんの感想や気づきもぜひコメントで教えていただけると嬉しいです!
「知識の骨組み」シリーズ
この他にもさまざまなテーマについて図解していますので、ご興味があればぜひお読みください。
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