1.うつ症状になったら治療に集中できる環境を整える。
うつ症状で苦しんでおられるあなたへ
うつ症状の改善に必要なことは休むこと。
世間一般では休むこと、そして心療内科で出される薬を服用することが普通です。
それは決して間違いではありません。
うつ症状は時間をかけて休むことで回復することはできます。
ここでお尋ねします。
心身ともにゆっくりと、リラックスして休める安全な環境で生活を送っていますか？
はっきりお伝えします。
安全な環境とは、心と体の安全の他に、人間関係を含めた面で確保されてなくてはなりません。
心と体の安全とは、安全に住める場所があり、生活していくだけのお金や仕事があること、清潔で健康的な食べ物があることなどをいいます。
生活を送るうえで必要最低限の備えが揃っていないと治療に集中することができません。
人間関係の安全性とは、一緒に住んでいる配偶者、両親、兄弟、祖父母、子どもなど、家族メンバーから身体的、性的、精神的な虐待を受け続けていないことをいいます。
いつも言い争いになっている環境では気持ちが落ち着くことはありません。
こちらの気持ちに寄り添ってもらうことができない環境では、治療期間が長くなり、抗うつ剤による薬漬けになってしまうかもしれません。
自分を攻めてくるような言葉が飛んでくるような環境では、相手を攻撃する、または自己防衛に必死になることで、不安感に満ちてしまい、ゆっくりと穏やかに休むことが難しいでしょう。
これは職場にも当てはまることでしょう。
休日なのに仕事の電話やLINEが入るようでは、ゆっくりと休息を取ることはできません。
また、うるさい上司に怒られる。
仕事が進んでいないことを批判される。
同僚や部下にいやみを言われる。
そのような不安を抱えたままでは、胸がドキドキしてしまい休むことができません。
心と体の安全性を確保できますか？
周囲の喧騒を遮断して治療に向き合うことができますか？
治療を阻害する両親
親は子供に愛情を注ぐもの。
そんな一般論は幻想にすぎない。
現実は両親と言えども一人の人間であり、人間は誰よりも自分のことが大切なのだ！
自分のことを大切にしすぎるあまり、子供を踏み台にして生きていく親のことを『毒親』と言います。
ここで毒親について詳しくお話しするつもりはありませんが、本来は味方であってほしい両親が、いちいち命令口調で、あなたに口出しをしてくる状況は、とても安全な環境とはいえないでしょう。
うつ症状は、とても気持ちが落ち着かず、心が弱っている状態です。
そこに、あなたの気持ちを無視して、自分の言いたいことだけを伝えてくる親がいたら、ますます疲弊するだけでしょう。
治療に集中するために、元気になるまでの期間だけでも、両親と距離を置くことはできませんか？
ご両親が味方であれば幸せですね。
治療を阻害する職場
LINEはとても便利なアプリです。
職場によっては業務連絡のためにグループLINEが作られているところもあります。
また業務用メールを利用していることもあるでしょう。
そして通知が入るたびに仕事のことが気になってしまい、気持ちが休まらない日々を送っていることでしょう。
気持ちが休まらないとわかっていながらも会社のために、翌日の準備のためにLINEやメールを読んでは返信する。
そんな毎日では、ゆっくり休むことができません。
安全な環境を整備するためにも、きちんと職場に対して、回復するまで返信できないことを伝えましょう。
仕事に関するLINEやメールを見ないようにすることが大切です。
頭の中から職場を消し去ることはできますか？
もし消し去ることができるなら安全な環境と言えるでしょう。
治療に向き合うためのお金の心配
仕事がままならない状況なら、お金の心配はつきものです。
退職前なら有給や休職期間の日数を確認しましょう。
福利厚生がしっかりしている会社なら、休職期間中であっても給料を支給してもらえます。
もし会社にそういった制度が無い場合は、国の傷病手当金を申請しましょう。
給料の6割程度を最長で18カ月、受け取ることができます。
また自立支援受給者証を申請することで、医療費の上限が決まります。
この申請が通れば、あなたがどんなに高収入だとしても上限は20,000円です。
国民年金に加入している場合は、国民年金保険料免除・納付猶予申請をすることで、一時的に支払いを止めることもできます。
また住んでいる自治体によっては地方税の減免措置が適用される場合もあります。
国の制度をフル活用しても健康保険料と税金が重くのしかかってきますが、収入と支出のバランスを考えて治療に向き合える環境を整えましょう。
治療に向き合える期間はわかりましたか？
お金の心配を和らげる手段はわかりましたか？
まずは焦らずにゆっくりと時間をかけて情報収集からはじめましょう。
上から目線でスミマセンでした・・・
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