見出し画像

はじめての人材採用が上手くいった話

去年まで無職だった自分が、事業承継して社長になりました。

社長になって数ヶ月経ち、なかなか自分の仕事が回らなくなったので、人を雇おうと最近決意しました。初めての人材採用です。

前職で人材関係の仕事をしていたこともあり、今までの経験やノウハウを生かし、どうすればいい人が雇えるのかを最大限に生かして求人を出しました。

条件

まずは働いてもらう方の条件。

【給与】

給与は同じ職種の給与から、ずば抜けて高いものにするのは私のような小さな会社では難しいので、あくまで一番安いは避けて、平均くらいに設定しました。安過ぎない、高すぎない。弊社基準ではなく、他社と比較するのは大事。

【年間休日】

年間休日は、正直いくらでも増やすことが出来ると考え、多めの130日に設定。全社平均が109日程度と聞いているので、地方の県としてはかなり多い部類になる。

実際に優秀な方であれば、多少休みを増やしても生産性をアップ出来るのではないかと考え設定しました。給料で闘えない会社も休みを増やすことなら出来るんじゃないかと思った。

【福利厚生】

一般的なものだけで特別なものはない。ここで他社と闘うことは諦めました。

【賞与】

ハローワークは何ヶ月分か書かないといけなくなったので、給与同様不利である。

【残業時間】

会社の実態としては0の人もいるし、月5~6時間の人もいるというところだったので、0にしたら0で不信感持たれるから、月平均2~3時間に設定。

【アピールポイント】

スキルレベルは低くてもOK、在宅勤務も出来るとか、離職率が低いとか、裁量権があるとか、ワークライフバランスがうんたらかんたみたいな体の良いことを書きました。

この手の訴求文はIndeedの人と仕事していたこともあって、何が求職者に取って刺さるのかよく知っていた。どんな求人が集まりやすいとか、どんな求人に集まりにくいというのも良く分かっていた。

事務系の職種が人気だったり、休みを訴求文に入れると広告費をあまりかけなくても応募が多かったりしていたデータも良く分析していた。文言単位でどんなデータが出るのかもノウハウとして知っていた。また自分が無職の時にリサーチしまくっていた部分が活きていたようにも感じる。

良いこと書いてあっても結局、休みが少ない。搾取される会社だ!とか求職者のときは良く思ったものです。

チャネル選び

無料で投稿する中小企業が多いと思います。まずは無料で出せる媒体は全て出すのがおすすめです。ハローワーク、Indeed、求人ボックス、スタンバイ等。

Indeed、求人ボックス、スタンバイは求人の3大サイトと言われていますが、Indeedが一番応募に繋がりやすい感じはします。

私はとりあえず、ハローワーク、Indeed、求人ボックスで投稿しました。

実際の応募数は求人を出してから20日間で15応募あり、面接になっている人は7名です。

弱小、中小としては◎の結果ではないでしょうか。

もちろん、応募者は優れた人ばかりではないです。フィルタをかけることは一切していないので、応募者に若干舐められている気もします(笑)

応募数が増えた要因

応募数が増えた要因は間違いなく、Indeedで求人を使ったABテストをしたからだと思います。

Indeedの無料版の特徴として、求人を出してから5日間ぐらいはある程度の表示がされます。それを利用して、表示回数が落ちてきたタイミングで同じ求人の名前を変えて、内容をブログのようにリライトして、出稿することを意識しました。

実際には3つ同じ求人を出しているので、運営側にばれたらペナルティかもしれません。

リライトや求人のタイトルの見出し変更には気を遣って、より簡単な求人のように見せることで応募者のハードルを低くする必要性がありました。

「WEBマーケター」で募集するより「広告の修正業務」といった形で分かりやすい、かつ簡単そうというまずは求人を見てもらうスタンスが必要です。クリック率を上げるような施策になります。

中身の文章も会社の訴求ばかり伝えるのでは、応募者の方は嫌がります。まるで応募者に寄り添ったような書き方をする必要があると思います。求人に優しさが伝わるように書いていました。本当はすべてのスキルが必要だけど、どれか一つでも出来るなら気軽に応募してね!みたいなこと書きました。

やっていることがブラック企業みたいですが、休みが多くて残業が少ないのは事実なので、一応嘘はないつもりです。

以下、実際の9/10~9/30までのパフォーマンスです。

画像1

弱小中小企業の求人だということを前提で見ると上手くいってる数字な気がします。応募開始数と応募者数が一致しない、このトリガー必要なのかよく分からない。実際の応募は10応募です。

有料の求人広告も月数百万単位で、前職で出稿していたので、このパフォーマンスが無料というのは自分でもにわかに信じがたいです。

実際の応募者について

応募者にフィルタをかけないで募集をかけたため、応募は多いけど・・・人はどうなの?という所ですが、実務経験者も未経験者もスキルの高い方も応募してくる状態になっています。

応募を多くして、後からフィルタをかければいいと最初から思っていたので当初目的は達成しました。

面接官としての面接もはじめてなので、正直分からない部分があったので書類選考では落とさず、すべての人と面接しています。自分たちの経験としての時間とデータ取りとして、書類で落ちそうな人にもお会いしてお話したりしています。

やはりハードルを低くしている部分で、業界未経験どころか就職したことがない若い方からも応募があり、休みが多いという部分で大変人気があるようです。

大した求人ノウハウではありませんが、体験談としては良いサンプルになりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?