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521.「キーエンス」から学ぶ仕組み化の重要性

いきなりですが、キーエンスと聞いて、何を思い浮かべますか? 高品質なセンサーや計測器、レーザーマーカーなど、製造業の現場で頼りにされる製品群でしょうか。それとも、その圧倒的な業績と経済的成功でしょうか。キーエンスは、その独自のビジネスモデルと組織運営の仕組みによって、世界的な製造業のリーダーとなりました。

その成功の秘密を探る一冊が、「キーエンス解剖」です。感想を一言で言うとめちゃくちゃ面白いです。(もっと早めに読むべきでした)
この本は、キーエンスがどのようにして独自のビジネスモデル(仕組み)を構築し、それを持続的に成長させてきたのかを詳細に解説しています。


特に注目すべきは、キーエンスの「仕組み化」の取り組みです。キーエンスは、企業の各部門やプロセスを高度に仕組み化し、それによって効率と生産性を大幅に向上させています。これにより、キーエンスは市場の変化に迅速に対応し、競争優位を維持することができています。

仕組み化の一例として、キーエンスの営業戦略が挙げられます。キーエンスは、顧客との直接的な関係を重視し、営業員が顧客のニーズを深く理解し、それに対応する製品を提供する仕組みを構築しています。これにより、キーエンスは顧客の期待を超える価値を提供し、長期的な顧客関係を築くことができています。(キーエンスの理念は、最少の資本と人で最大の付加価値をあげる

また、キーエンスは、製品開発においても仕組み化を進めています。市場のニーズを迅速にキャッチし、それに基づいて新製品を開発する仕組みを確立しています。これにより、キーエンスは常に市場の先を行く製品を提供し、競争力を保つことができるために、常に新しい取り組みを行っています。

具体的には、市場調査を通じて顧客のニーズを把握し、それを製品開発のフィードバックとして活用しています。また、技術開発チームは最新の技術トレンドを追い、それを製品に反映させることで、市場の先を行く製品を提供し続けています。

さらに、キーエンスは、社員の教育と育成にも力を入れています。新入社員からベテラン社員まで、全員が組織のビジョンと目標を理解し、それに向かって一丸となって働くことが求められます。
これにより、組織全体が一貫した方向性を持ち、高いパフォーマンスを維持することができます。
余談ですが、毎日10-15分必ずロープレをするそうです(若手もベテランでも)

これらの仕組み化の取り組みは、キーエンスが持続的な成功を達成するための重要な要素となっています。そして、これらの取り組みから学べることは、他の組織にとっても非常に価値あるものです。

「キーエンス解剖」は、キーエンスの成功の秘密を理解し、それを自身の組織に適用するための貴重なガイドブックとなります。組織の効率と生産性を向上させ、持続的な成功を追求したいと考えている方には、ぜひ読んでみてほしい一冊です。


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