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現場に出向くことを忘れた人の悲しいデジマ話

こんにちは。デジタルマーケティンググループでコンサルタントをしている多々良(たたら)です。

当社に在籍するコンサル陣が執筆しているデジマケnoteですが、最近記事が増えコンテンツもバリエーションが出てきましたが…。
もうそろそろ誰かが披露してもいい頃でしょう。
そう、とっておきの失敗談!!
現実は、もちろん成功事例ばかりじゃないのです。

そして失敗からこそ学びがあり、成長することは多いのです!
ということで、私の失敗エピソードしたためてみました。

ファンの裾野を広げるために企画した目玉施策

私が担当していた、とあるプロバスケットスポーツクラブでのお話し。

当時そのクラブでは、熱量の高いファン層はいたものの、次リーグへ昇格するためには更にファンの裾野を広げていかないといけない状況にありました。

多くのスポーツクラブと同じように無料招待客という枠が一定数存在しており、そのようなライト層のお客様と如何にして繋がり続け、再来場していただくかという課題がありました。そんな中、まず「より身近なチームと感じてもらえるにはどんな接点を作るべきか」の議論を行いました。

そこで、数ある施策の中の一つとして、初来場のいわゆる「ライト層」に対して従来より簡単に登録できる仕組みにし、よりチームを知っていただく為に登録後、選手やコーチから自己紹介動画が届くステップメール施策に取り組むことに!

さらなる検討の末、送るメールは合計10本以上になり準備に時間はかかるものの、ファンの方と深い接点を作り出せる施策をという事で期待を込めて、準備がスタートしました。

クライアント様と二人三脚で準備!

このクラブでは、スポンサー営業、チケット担当、グッズ担当、イベントの企画運営など多くのセクションがあるなかで、いわゆるマーケティングの専任担当がおらず兼務という形で対応されていました。
よって、施策を準備するにしても施策の概要を示すだけでは実施フェーズまで進めることができず困ってしまいます。

担当者さんに「これならできそう!」と思ってもらえるまで具体的な内容に落とし込み資料化してお渡しする事はもちろん、メール配信システムの使い方、原稿の書き方、画像の作り方など、一歩踏み込んだご支援をしていました。
このような形で二人三脚の伴走を続け、徐々に最高のメールが出来上がっていきました!

ついに施策スタート!やったー!

準備段階の作業が多く大変でしたが、担当者さんに頑張っていただき、ついに施策がスタート!
スポーツクラブでのファンとの一番の接点はやはり試合会場。なので会場の至る所に会員登録の案内ポスターを貼り、登録を促しました。

すると、なんとその直後から、X(旧Twitter)では会員登録者からの投稿が散見されるように!ファンの方々は大盛り上がりで、予想以上に濃い&嬉しい反応が返ってきたのです!担当者さんとも施策の手応えを感じられた瞬間でした!

え…?あれ?!

施策の成功を確証し、安心しきっていたそんな頃。
私はほくほく顔で、会員登録数をチェックした。

んー???…
思わず顔をしかめた…おかしいぞ…

「お世話になります、多々良です」
私はすぐに担当者さんに電話した。
別の人に電話しそうになった。
落ち着け。

私:「会員登録数が急に鈍化しているようなんですが…」
担当者さん:「あー…もしかしたら最近会場での訴求が弱くなっているかも…」

しまった。
リリース後、会場のチェックに行けていなかった。
そこは任せてしまっていた。

私は自宅のパソコンの前で激しく後悔した。

再度、会場での訴求を強めていただくようお願いしたものの
最終的には改善されずそのままシーズンが終わってしまったのです(涙)。

これ教訓を得ずして終われない。

リリースまでこぎつけ担当者さんと共に味わった達成感。
そして直後、SNSでの反応を見ての高揚感。
油断から数値が悪化している事の発見が遅れたこともあったと思います。

しかし、今なら思える一番必要だったこと。
それは「自ら現場に出向け」です。

とにかく試合会場に出向き、自分で現場をチェックすべきでした。
一度でもチェックしていたら、もっと明確に指示ができていた。(く、悔しい…)
今思えば試合会場では、それぞれの担当者が自分の業務でとても慌ただしくされているので、顧客導線を意識したポスター位置や設置個所など、顧客目線で改善を担う人が不在だった事は容易に予測できたことでした。

マーケターは現場を体験すべき

とよく言いますが、今の私にはこの言葉がとても身にしみるのです。。。

さいごに

「現場に出向くことを忘れた人の悲しいデジマ話」は以上です!
私が意識を変えるきっかけをご紹介しました!

今までで一番暗い投稿になったかも(汗)。
皆さんも、「自ら現場に出向け」の意識で切磋琢磨していきましょうね!

最後までお読みいただきありがとうございます!
では、また次回。

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