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タイトルは没個性的

note316にちめ。日曜恒例、知財部のおはなし。

【日曜知財劇場】
タイトルは没個性的

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特許出願のさい、その対象である発明に名前が必要とされる。“発明の名称”、英語では“Title of Invention”でまさしくタイトルである。

が、
この“タイトル”、書籍や論文、ゲームや映画、楽曲等のタイトルとは様子が異なる。

後者の場合、タイトルは個性的であることがおおい。制作側も、おおくはマーケティングの観点から、個性的な名前をつけようとする。タイトルだけでも該当するは数件、さらに作者等の情報があればほぼ絞り込める。

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この感覚で前者、特許文献を見ると戸惑う。ワタクシははじめ驚いた。

たいてい同じ名称の特許出願は膨大にある。出願人の情報で絞っても数百、数千残ることも。

出願人にユニークな名前をつけようという心持ちはなく、たとえば同社の掃除機の特許は全部「掃除機」であったりする。

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トいうわけで、
ある書籍を人に知らせようとするとタイトルを伝えることが一般的であるが、特許の場合はあまり有効でない。

特許の場合は、番号である。どなたかに伝えたい特許があったときは、とにかく番号をお控えになるがよろしい。

変な立ち位置からのせりふのようで、締まりが悪い。しかしもう足すようなことなく。これにて。そそくさ。


日曜知財劇場、これまでのおはなし。企業知財部の仕事をあれこれ漫画にしています。


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