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大学教育のあるべき姿とは

 大学教育はどうあるべきでしょうか。何回か取り上げた『教育論の新常識』(中公新書ラクレ)にも,

「広く浅い学び」から脱却せよ


という章で取り上げられていました。実は,最近このテーマについて考えていたので,同じことを感じていたのは自分だけではなかったのだと思いました。

 しばしば言われることですが,日本の大学は,

入るのが大変で,出るのは楽


です。もちろん,理系で決して楽ではないところもあるかもしれませんが,それはあくまでも日本の大学で比較したらの話です。アメリカやイギリスの大学と比べたら,負荷のかけ方が違います。

 日本の大学は,出るのをもっと厳しくしてもいいのではないでしょうか。

大学入学がゴールになり

遊びやサークル,バイトがメインで

授業は二の次,三の次

になっている大学生が多く感じるからです。

 さらに,近年では,大学入試の選抜方式が,一般入試以外にもさまざまな選抜方式があります。つまり,

過酷な勉強をしなくても大学に入学できる


ようになっています。大学に入る前も,さほど勉強しない,大学に入ってもたいして勉強しないというのはまずいと思います。

 現在の大学入試改革では,入試方式の幅を広げることで,欧米のシステムに近づけようとするならなおさら,欧米同様,

出口を厳しくするべき


です。

 このようなことを考えるようになったのは,コロナ禍で大学がオンラインになったときの大学生の反応です。

 もちろん,オンラインに不慣れな人もいて,不満を抱く授業もあったかもしれません。しかし,オンラインが嫌な理由として挙げられるのは,

課題が多いから


というのはおかしな話です。大学生なのだから,

自分で勉強するのは当たり前

でしょう。大学に入ったからには,

アカデミズムの世界で勉強する


ことを前提にしてはじめて,サークル活動やバイト,遊びがあるはずです。そうでなければ,進路選択において,他の選択肢を選ぶべきです。

 オンライン授業になって,今の大学生の問題点が浮き彫りになったと感じます。

 もちろん,そのような改革をするには,さまざまな問題が山積しています。それについては,『教育論の新常識』をご覧下さい。

 この問題について,皆さんはどう考えるでしょうか。


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