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#旅のフォトアルバム

立石、梅割り、再開発

立石、梅割り、再開発

 変化することは事前に知っていても、いざ目の前にするとあまりのもよらぬ変化の大きさに驚愕し立ちすくむことがある。これは大抵、心構えが甘かったことや変化の大きさに連いていくことが出来ないことが原因になる。
 京成立石駅に降り立った。以前から再開発の話題は聞いていたのだが、それは街中の話であって駅まで及ぶことはないだろうと考えていた。その考えは脆くも打ち破れ、飲み屋に向かう高揚感を表したような上りホー

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池袋、新珍味、町中華

池袋、新珍味、町中華

 土浦では一睡も出来なかった。これは、スケベな店に行きすぎて精根尽き果て寝ることもままならないほど遊び尽くした、という訳ではなく、宿のすぐ隣りにあるキャバクラが朝五時頃までガンガン音楽を鳴り響かせていたことが原因だ。泊まった宿は安宿で、壁が薄いのなんの。外でガンガン鳴り響いている音楽は丸聞こえだし、隣人の屁の音まで聴こえるほど驚きの薄さを誇っていた。お陰で、深夜二時頃に目が覚めそこから一睡もするこ

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大洗、デカい大仏、風俗街

大洗、デカい大仏、風俗街

 那珂湊から勝田に戻り荷物をまとめる。ほぼ一晩限りのランデヴーだったが、一気に好きな街になったことは間違いない。また来るぜ、とROCKオブジェにさよならを言った。
 そこから、水戸へ向かい人と合流。この方はツイッター経由で知り合い、茨城に行くのであればと声をかけた。イーロン・マスクがツイッターを出会い系アプリにしたいと言っていたが、奇しくも彼が持つ野望の片棒を担いだというわけだ。とはいっても、ツイ

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海浜鉄道、暴走族、芋畑

海浜鉄道、暴走族、芋畑

 朝、目が覚めると知らない土地にいた。それもそのはずで昨日から茨城に入り水戸・勝田でやんややんやと酒を飲み腐り、意識を霞ヶ浦の叩き捨ててしまったのだ。鈍痛と鋭痛が入り混じった二日酔いの頭を支えながら起き上がると、白く清潔に保たれた壁が目に入った。そう言えば、昨日ホテルに戻ってからも酒を飲んでいた。それでこのひどい頭痛、さもありなんという言葉が頭をよぎる。
 時計を見やると六時半。早起きすることが習

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ガツ刺し、天狗の鮨、夜の虫

ガツ刺し、天狗の鮨、夜の虫

 羽田空港から品川へ、常磐線へと乗り継ぎ約三時間半。ケツにじんわりとした痛みを感じ始める頃に電車は水戸駅に停車・通過する。ケツの燃えるような痛みが腰の痛みへと変貌する頃にやっと勝田駅へとたどり着く。初めて降り立つ土地 勝田。夕刻に包まれた街並みは、少しひんやりとした空気と共に夜へと変貌を遂げようとしていた。
 勝田駅からビジネスホテルへ向かう。東口から降りて元町方面へと向かう道すがら、「天狗鮨 百

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旅の情緒と書いて旅情といふ

旅の情緒と書いて旅情といふ

 旅行に行っていた。茨城に言って東京に、計4日間。それが原因で更新を少し止めていた。いいじゃないか、旅行のときぐらい文章のことを考えなくても。お陰でとても充実した旅行でした、オホホのホ。
 初めて留まった北関東の地は、いい意味で時が止まった雰囲気に包まれており、どこに視線をやっても懐古的な気持ちになった。水戸・勝田のベッドタウン感や潮の香りが鼻腔をくすぐる大洗、土浦に残る昭和的な世俗、気がつけばど

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Holiday In The うどん

Holiday In The うどん

大阪へ旅行に行った際、食べたものと言えばうどん。うどんばかりを食べていたのだが、これが本当に美味いものばかりでいちいち感動していた。
まず大阪のうどんのことを話す前に、美味いうどんに対してどのようなイメージを持っていたのか説明しなければならない。うまいうどんのイメージというのは、香ばしい醤油がギンギンに効いた汁とツルッとしてブツンと歯ごたえのある麺が合さったうどんが美味いものだと考えていた

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