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大企業の創業当時の写真を集めてみたらいろいろエモすぎた件…
はじめましてこんにちは!
先日「大企業が嫌い。その感情を分析してみた。」という記事の考察の中で、あれやこれや分析してみた結果、決して大企業が嫌いというわけではなく、既得権益構造とそれにしがみつく人でゾンビ化して存続が目的になっている組織が嫌いというか不自然なので、ちゃんと淘汰されることが大事だとあらためて感じた、という結論になったことでお馴染みの、どうも安部謙太郎です。
最近たまたま2ちゃんで「有名企業が創業した頃の写真貼ってく」っていうスレッドを見かけていろいろ興味を持ったのがキッカケで、現在大企業と言われているあんな企業やこんな企業の創業当時の写真を集めていろいろ調べてみて色んな想いを馳せてみることにしました。「ものごとの本質を知るにはなんでも源流をたどれ」とだれかなにかの偉い人が言っていた気がしますし。
先に言っておきますが、なかなかにエモく、なんていうか、彼らを見る目もまたいろいろ変わりましたね。
あとまた後半で語りますが、なんとも複雑な気持ちが湧き上がってきたものでした。。それはまた後ほど。
ちなみにこのnoteは、普段ソーシャルグッドな企業に特化した戦略デザインの伴走支援事業をおこなうONE SWORD(ワンソード)株式会社を経営している僕、安部謙太郎の個人noteです。
こういう綺麗事を謳って経済もちゃんと成り立たせようぜ、というスタンスの会社の代表のリアルな葛藤や本音ってなかなか見れないだろうということで、いいところもまだまだなところも含めてこうしてnoteにしたためていくことにしました。
まだ始めたばかりでブルブルです。ぜひスキやコメント、シェアしてくれたら泣いて喜びますm(^_^)m
では、早速いってみましょう!
※ちなみに大企業といっても規模も業種も様々で、僕自身が興味を持った企業を選抜して紹介しますので悪しからずです(^人^)
任天堂 1889年創業
創業当時の任天堂
いや〜一枚目からなかなかパンチがありますね。。。
これは創業当時の任天堂の写真です。山内房治郎氏が、1889年に京都市下京区で創業し、花札の製造を開始したとあります。その後戦後までずっと花札やかるた、トランプを製造していて、1970年代くらいからテレビゲーム事業に着手し、現在の世界的ゲームメーカーへと繋がっていきます。
そう、知ってる人には有名な話かもしれませんが、任天堂ってもとは花札のメーカーでしたよね。それにしてもなんと19世紀創業とは…3世紀に渡って形を変えながら事業が発展し続ける奇跡の企業。一貫して「新しい娯楽の創造」を追いかけ続け、現在まで歴史を紡いでこられています。凄すぎる。。。
(参考:任天堂コーポレートサイト)
サントリー 1899年創業
創業当時のサントリー
京都の雰囲気が相まっていい味が染み出しています。
ご存知サントリーは洋酒、ビール、清涼飲料水の製造・販売で日本を代表する巨大企業グループです。1899年に鳥井信治郎氏が大阪市で「鳥井商店」を開業し、ぶどう酒の製造販売を創業したのが始まりです。1929年に初めて発売したウィスキーに創業者の鳥井信治郎氏がサントリーと名付けたのが始まりで、その約30年後に社名に採用したようです。
この、京都の一お酒の商店から始まった事業が100年以上かけて成長し、今では日本を代表する飲料メーカーとなったのです。また、サントリーはブランディングの勉強をしていたら必ず出てくるといっていいほど(非上場企業ではありますが。いや非上場だからかも)大企業とは思えないくらい企業の人格がしっかりと見える&感じられるコーポレート・コミュニケーションを体現されている企業だなぁと個人的には感じています。当時一斉を風靡した「赤玉ポートワイン」の赤玉のシンボルである太陽=サントリースピリットが脈々と受け継がれている印象です。
(参考:サントリーコーポレートサイト、wiki)
ライオン 1891年創業
創業当時のライオン
まるで絵本の世界、いやNHK朝ドラのセットのようです。
1891年に初代小林富次郎が東京で小林富次郎商店を創業したのが始まりだそうです。最初はせっけんや粉歯みがきの製造、マッチの原料取次などから始まり、ヒット商品となった「獅子印ライオン歯磨」(ライオンて2回言ってる…笑)が現在の社名の由来になっているとのこと。
1891年創業とは…写真が文字通り色あせるくらい昔ですねぇ。。写真の旦那衆、カッコ良すぎませんか?!「俺らがこれからの時代を創っていくけんね!(博多弁に脳内変換)」と今にも聞こえてきそうな出で立ちがなお良いですね!
(参考:ライオンコーポレートサイト、wiki)
電通(旧:電報通信社) 1907年創業
創業当時の電通
建物のハイソな感じといい、いっぱい乗り付けられた車といい、さすが、洒落てますね。広告という職業は当時からイケてる人達の職業だったのでしょうか?
近年様々なシーンで話題になることが多い電通もかなり歴史は深いですねぇ。電通は、もともと戦時中に特派員を務め、報道の世界を味わってこられた光永星郎氏が1901年に前身の日本広告株式会社を創業したのが始まりです。(当時は新聞の)広告を販売した利益で配信料を賄うモデルがこのときつくられたようです。
電通の歴史は掘れば掘るほど興味深いです。なんで現在のあの超寡占状態の電通王国が築かれるに至ったのか。これだけでも永遠書けてしまうので、また別の機会に譲りましょう。
一つなかなかに皮肉が効いていたのが、創業当時、事業を急速に拡大させた広告事業では「広告料の低廉化」「透明・公正な取引」「フルサービスの提供」という3つの基本方針を掲げていたそうです。
現代の電通においては、まさにこのコンセプトの実態と真価が問い質され、向かい風が強くなってしまっているように感じています。なんともはや。。
(参考:電通グループコーポレートサイト、wiki)
吉本興業 1912年創業
創業当時の吉本興業
まさにこれが吉本の原点の寄席「第二文芸館」です。当時の大衆娯楽のど真ん中。いや〜時代の空気感が見事に閉じ込められた写真ですね!彼らからすると、このときのちに全国中のお茶の間を賑わすダウンタウンとかさんまさんとかが輩出されて日本のお笑いを牽引する超ビッグカンパニーになることになるなんて、想像もつかなかったでしょうね!いや、ついていたから今があるのか?タイムマシンで聞きに行きたい!
吉本興業は1912年に吉本吉兵衛(通称・泰三)氏と吉本せい夫婦で天満天神近くの寄席「第二文芸館」で寄席経営を始めたことが始まりです。
余談ですが、なんば花月とかうめだ花月などの劇場についている「花月」という名前の由来って知ってましたか?これ、むちゃくちゃカッコいいので紹介します。
「花と咲くか、月と陰るか、全てを賭けて」
つまり、花(成功)か、月(失敗)か、どちらに転ぶか分からない寄席経営の世界で、すべてを賭けて奮闘するんだという心意気からこう名付けられたそうです。カッコよすぎるでしょうよ。。
(参考:吉本興業ヒストリーサイト、wiki)
パナソニック(旧:松下電器産業) 1918年創業
創業当時のパナソニック(松下電器産業)
はい、出ました!「経営の神様」として崇められ続ける松下幸之助氏が作り上げた巨大な大手電機メーカー企業パナソニック(元松下電器産業)の創業から5年くらい経った大正13年頃の東京の出張所の写真です!
パナソニックは1917年に松下幸之助氏が大阪の借家で電球用ソケットの製造販売を始めたのが始まりです。
正直、リアルタイムでは神様のことをあまり存じ上げていなかった僕でも、尊敬する経営者さんが尊敬して学び続けているのがこの松下幸之助さんだった、ということが数え切れないくらいありました。つまり、僕からすると、キングオブキング経営者。YouTubeで珠玉の名言、みたいな動画が結構上がっていて、当時の講演を聞けたりするのですが、(もちろん文字通りの意味はわかるが)多分高みに行き過ぎて、遠すぎて本当の凄さすら自分は感じれてないんだろうなと思ってます。
ちなみに肥大化したパナソニックは2000年代前半には業績悪化から事業整理や13000人規模の早期退職や企業年金を削減するなど、経営危機が訪れたりもしました。夜なべして電器ソケットを作っていた当時の松下幸之助さんは今の我々を見て一体なにを想い、どんな未来を願うのでしょうか。
(参考:wiki)
トヨタ自動車 1933年創業
創業当時のトヨタ自動車
大企業といえば、やはりトヨタは外せませんね!世界のTOYOTA。この写真は事業立ち上げ準備のため、海外の工作機械会社に乗り込んで打ち合わせしているときの写真です。
豊田佐吉(とよださきち)氏が愛知県で1918年に創業した豊田自動織機製作所(現・豊田自動織機)の中に1933年に開設された自動車部がトヨタ自動車の起源です。
紡織会社から始まったということはなんとなく知っていたのですが、文献を読んでいると、どうやら経緯としては、事業を時代に合わせて鞍替えしたというわけではなく、大元の紡織事業の業績が伸びたことから、今でいう社内ベンチャー?新規事業?的に始まったとのこと。なので裸一貫でトヨタ自動車を立ち上げた、というわけではなく(さすがに自動車生産はそんなわけにはいかないですよね笑)、母体の後ろ盾とある程度資金面でも体力がある状態から始まったのがトヨタの創業時の像のようです。トヨタの大きな基盤の上でカチっとした経営スタイル(豊田一族の印象もかなりありますが)のDNAはこんなところが起源なのかもしれませんね。
(参考:トヨタ自動車75年史ヒストリーサイト)
SONY(旧:東京通信工業) 1946年創業
創業当時のSONY
SONYの写真カッコよすぎて笑いました。詳しくは調べきれなかったのですが、写真は創業から数年のトランジスタラジオの開発現場のようです。日本人の音環境と音楽産業をここまで発展させてくれたSONY。学生時代からずっとバンドをしていた僕自身、どれだけお世話になっていることか。(優秀なエンジニアの皆々様本当にありがとうございます)
いや〜それにしても比較対象が1800年代だったりするので感覚が麻痺してますが、ここまで来るとだいぶ新しい会社のように思えてきますね。笑
とはいえ、立ち上がったのは戦後日本が焼け野原になった直後ですから、やはり歴史の重みを感じます。
SONYは1946年に井深大氏と盛田昭夫氏により東京通信工業株式会社として創業したのが起源です。創業当時は主に真空管電圧計の製造、販売を行っていたとのこと。
SONYといえば、「東京通信工業株式会社設立趣意書」の会社設立の目的の一節が有名ですよね。現代のSONYにも脈々と受け継がれているテクノロジーに対する真摯な姿勢とワクワク感が見事に表現されています。
真面目なる技術者の技能を、
最高度に発揮せしむべき
自由闊達にして愉快なる理想工場の建設
(参考:SONYヒストリーサイト)
まとめと感想
はい、というわけで、今日はここまでです!!
いかがだったでしょうか?
いや〜〜〜なかなかヘビーでしたね!
楽しんでもらえたでしょうか?
個人的には色んな企業の起源を調べて知ってみての気付きは、
・最初はみんな小さかった(当たり前だが再度実感できた)
・圧倒的熱量を感じた(なんせみんなカッコいい)
という点が大きかったですね。
あとは、いいことばかりじゃなくて、創業時に込めた想いや願いが決して現代まで貫けているか、と言われると必ずしもそうじゃないケースもあったと思います。創業者としてそれをどう感じているのか、それは一生知ることはできませんが、僕たちができることは、常に現代社会に求められる価値をアップデートしながら全力で応えていくことしかないのだと思います。
当時のあの純粋なエネルギーの塊みたいな人々の顔を想像しながら、恥ずかしくない行いをしなきゃだし、なにより堂々と楽しく新しい事業で新たな価値を生んでいきたいですよね!
これからの時代のソーシャルグッドとはなんなのか、あらためて考えさせられるいい時間でした。
ぜひ、最後まで読んでくださった奇特なあなたからもコメント欄から感想教えてくださいね!
というわけで、今日も最後まで読んでくださり、本当に本当にありがとうございました!スキやコメント、シェアしてくれたらバリ嬉しいです♡ ぜひお願いしますm(^_^)m
それではまた次回お会いしましょう!ありがとうございました!
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