【サッカー日本代表】訪れた転換期

サッカーは小さい頃好きで
何なら野球よか先に好きなスポーツだった。


チーム毎に選手の名前を覚えたり
がっつり観てたわけじゃないけど
それなりに熱気を感じていて
一緒に盛り上がりたかったのだと思う。


代表戦を熱心に応援していたのは
ザッケローニ監督時代だった。


マスコミパワーもあってか
好印象だったし
ワールドカップが楽しみで
ワクワクしながら応援していた。


しかしいざ始まれば
予選敗退。
あの時自分の熱が
少し冷めていたのは確かだ。


アギーレ監督が退任して
日本は次の監督を探していた。
時間はなかったのだと思う。
ハリルホジッチ監督が選ばれた。


ワールドカップ進出も決めて
これからという時に
退任が発表された。


これはそうすべきだったと
考える人も勿論いると思うので
何が正しいかはボクには分からない。


監督と選手の間で
コミュニケーションに問題があったと
されている。


当時これが全く理解出来なかった。


時間はなかったかもしれないが
その中で調べて考えて
彼と契約したはずなのに。
何故充分に
コミュニケーションが取れる環境を
整備しなかったのか。


監督に対しても
選手に対しても
不満があって、ではなくて。
協会の姿勢が分からなくて
代表戦を観なくなってしまった。


西野監督は短い間に
監督を務めたけど
その場しのぎでしかないのに
結果を求められるのが
どうしても納得出来なくて
ワールドカップでの結果にも
興味がなかった。


日本人監督ならその問題点が
解決する、というのも
自分の中では懐疑的で。
強化試合も予選も興味がなかった。


今回の組み合わせにしたって
あまりに不利だし
いっそボコボコに負けて
本気で強化してくれるきっかけに
なったら、なんて考えていたくらいだ。


昨日行われた
ドイツとの試合。
前半はSNSでも不満があがっていて
やっぱりな、なんて思っていて
試合を観ていなかったのだが。


後半追いついたと知り
胸騒ぎがしてきた。


予選突破するにはこの試合は
勝ち点3は絶対ではないはず。
引き分けて勝ち点を1つ積み重ねれば
充分なはずだ。


スペインも待っているが
コスタリカには勝たなければ
突破は考えられないだろう。
ならばドイツに
同点に追いついた状況を
何とか耐えていかなければならないはずだ。


ふとテレビをつけ
サポーターの熱のこもった声援を耳にする。
何年ぶりの試合だろうか。


相手は優勝経験もあるドイツだ。
簡単にはいかない。
だが踏ん張っている日本チームが目の前に。
そして。
ゴール目掛けて懸命に走る浅野選手が
ボクの数年間をもこじ開ける
シュートを放ち日本が逆転した。


拍子抜けした。
あれ、逆転したぞ?と。
油断している場合ではない。
勝ち点3を得る
またとないチャンスが来たのだ。


気がついたら
久し振りに画面に釘付けになっていた。


代表戦よりまずは国内、
Jリーグを盛り上げていかなきゃと。
スタジアムにも足を運ぶ機会も増えて。
自分なりにサッカーを好きになっていって。
苦しい時こそ
自分たちが応援しないでどうする、と。
応援する喜びを体験してきた。


そして。
時間はかかったけど。
また代表戦を応援していた。
ドーハの悲劇と言われた日本が
ドーハの歓喜を迎えた。
信じられなかった。


この瞬間。
ボクは考えを改める時が来たのだと悟った。


日本代表を応援しなきゃ、と。


どんなに不満を言われても
めげずに支えたサポーターの皆さんには
頭が下がる想いだし。
素直に応援出来なくなっていた自分が
何だか恥ずかしくなった。


「勝って兜の緒を締めよ。」


予選を突破したわけじゃない。
戦いはこれから。
ただの偶然であって欲しくない。
この舞台で結果を残すために
必死で向かってきた時間がある。


スタジアムに
カズとヒデが並んでその場所を
見つめていた写真を見て。
ワールドカップは
そういう大会なんだよねって。


いくつになってもワクワクするような
特別な舞台なんだと思う。


素人だし
詳しいところまでは分からないけど。
それでも
選手たちが必死で戦っている姿は
やっぱり応援したくなる。


この大金星は
ただの勝利じゃない。
歴史的な勝利だ。


確かにドイツの調子も
悪かったかもしれないが
それでも
相手はあのドイツなんだ。
びっくりしたけども。


また代表戦を
しっかり応援しなきゃ。
日本にも大きな転換期かもしれないが。
少なくとも
ボクには転換期が訪れたのは
間違いないようだ。

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