2.スイミーがキライな女の子
おはこんばんは。
ご覧いただきありがとうございます。
今日は私がスイミーを嫌いな理由についてです。
スイミーの、嫌いなところ
スイミーは考えた。 いろいろ考えた。 うんと考えた。
大きい魚に兄弟を食べられたスイミーは海の底をさまよいます。
そして、兄弟にそっくりな、小さな赤い魚たちを見つけました。
スイミーは、その赤い魚達を面白いものがたくさんある外に連れ出そうとします。
もちろん、赤い魚たちは大きな魚がいるから断ります。
だからスイミーはいろいろ考えます。
うんと考えます。
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なんで、スイミーだけが考えているんだろう。
大きな魚に食べられたくないのは、
外に出たいのは、
小さい赤い魚たちもでしょう?
初めましてのお魚に、全部任せきりにしていいの?
小さい時から頑固だと言われていましたので、
きっとこういう他人に判断を任せてしまう赤い魚に共感できなかったのだと思います。
小2の私は。
今はもう他人に判断を任せる楽さを知ってしまったので、一概に赤い魚に文句は言えませんが。
小2の私、戻ってきてくれないかなぁ。
「みんないっしょに、およぐんだ」
大きな魚に食べられないために、スイミーはみんなで一緒に泳いで大きい魚に見せかけることを思い付きます。
スイミーは教えます。
「けっして、はなればなれにならないこと」
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まさに、私の苦手な集団行動。
スイミーは、誰よりもおよぐのが速い魚です。
だから兄弟とは違って、大きな魚から逃げられたのに。
「けっして、はなればなれにならないこと」をしたら、スイミーは楽しいの?
早く泳げるのに、周りに合わせなくちゃいけないの?
その他多数に、特殊が合わせなければならないところが、モヤっとしてしまいます。
スイミーだけじゃなくて、もしかしたら、
出会った赤い魚の中には隠れるのがうんと上手な子もいたかもしれないのに。
泳ぐのが誰よりもはやいスイミーも、
隠れるのが誰よりも上手なあの子も、
「けっして、はなればなれにならないこと」の世界に引っ張り出されてしまって、かわいそう。
と思ってしまいます。
お仲間さん、いらっしゃるかしら。
あさ、つめたい水の中を、 ひるのかがやく 光の中を、
みんなで一緒に泳いで、とうとう大きい魚を追い出します。
これで安心して面白いものがある外に出られます。
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…本当に?
私が赤い魚だったら、安心できないと思います。
だって、あさもひるも、みんなで一緒になって泳いだから、大きい魚を追い出せたんですから。
一人(一匹)になったら、いつまた大きい魚にばくっとやられないか、
不安で不安でたまらないと思います。
結局は隠れる場所が、岩の影から、みんなのいるところに変わっただけな気がします。
そこでは、みんなで一緒じゃなければならないから、私のいきたいところよりも
みんなの行きたいところが優先されます。
そしておそらく、この赤い魚たちはスイミーの言うところについて行きそう。
それって、なんか、怖いくないですか?
自己犠牲で、独りよがりで、怖い
前回の投稿で、スイミーは自己犠牲で、独りよがりで、怖いお話ではないの…?とお話しました。
泳ぐのが速いのにみんなに合わせたスイミー。
他人に任せて、気付かないうちに独りよがりになっているスイミー。
場所が変わっただけで、望んだものは手に入っていない怖さ。
小学校で習った、
他者と協力することの重要性
個々の違いを認め合うこと
勇気を出すことの大切さ
外の世界は素晴らしい!
と言うスイミーが教えてくれるものとかけ離れてしまいました。
でもまあ確かに小学校では、レオ・レオニが書いて谷川俊太郎が訳した『スイミー』の教えてくれたことを読み解くのであって、
レオ・レオニが書いて、谷川俊太郎が訳して、スキ子が読んだ『スイミー』が教えてくれることは違いますよね。
こう言う違いがあるから、Amazonの口コミとか、レビュー見るの大好きなんですよね。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございます。
もうお分かりかもしれませんが、私はスイミーをこんな形で読むような人間です。
ですので、正直生きづらいです。
そんな私が、少しでも小2の私のままで生きやすいような、
何にもなれない、と思っている私が、何かになれるような、
そんな世界を目指してこれから発信して行きます。
持論なのですが、読書感想文とかって、その人の生き方がなんとなーく透けてくるものだと思っています。
ですので、このお話が、私の自己紹介とかになっていたらいいなあなんて思っています。
これからは、週の真ん中水曜日にお話させていただきます。
それではまた、お会いできることを楽しみにしております。
ps.何にもなれない私だから、何かになれたスイミーに嫉妬して、嫌っていたのかもしれません。
いつかスイミーのことも愛せるようになれたらいいな。
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