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北欧生活がストレスフリーである理由5

この記事はこちらの記事からの続き記事になります。スウェーデン在住15年の私が北欧生活を劇押しする理由2つを書きました。

本記事では残りの理由3つを書いています。

3 北欧では年齢が99%気にならない

日本では年齢がいつもつきまといます。若くて可愛い新人アナウンサーに対し、30-40代の中堅女性アナウンサーが極めて常識的な、でも深裂な言葉を投げかけて、周りの男性が面白がるという演出は誰もが目にしたことあるはず。年齢という数字によって女性の価値、世間からの目が変わるのです。
私は30になるぐらいから「大人の女性」としてチヤホヤされだし、ご満悦だったのですが、その数年後には職場で「おばさん」扱いが始まりました。
このまま35歳、40歳と年齢を重ねるごとに誰からも相手にされなくなる恐怖心。日本に私の居場所はない。と本気で思いました。それが海外移住を決心する一番の理由でした。

4 職場でパワハラが99%ない

日本社会は、たった1歳年が違うだけで、後輩は先輩に対して敬語を使い、気配りを怠ってはならない。相手が新人だったら、教育という名の下、精神的圧力をかけている先輩社員に対して、周りは誰一人として声をあげない。

私がスウェーデンに来てまもない頃、「部下」という言葉に相当する言葉がないことに戸惑いがありました。人の”地位”を明確にするために「部下」という言葉を使いたいのに、それに相当する言葉がないから、わざわざ「部下」が何たるかを周りに説明してから、認識を一致させてから、話の本題にはいらなければならない。でも「部下」の意味を説明しているうちに、相手の表情の雲行きが怪しくなってくるので、話を続けることができません。
「部下」というワードを説明する私は「パワハラ思想主義者」にカテゴライズされてしまうのです。

私は日本で10年以上日本で働いていたので、上司が部屋に入ってきたら起立する、席を外す習慣が身についていました。そして年下であったり、学歴が自分よりも低い人、仕事ができない人に対して厳しい態度をとるのです。
この考え方を修正するのに4年かかりました。いや、まだ払拭できていないため、ギリギリのところで我に返って、相手に謝ります。謝っても絶対許してもらえません。私がやったことは明らかに人権侵害なのです。

5 転職 離婚歴が100%気にならない

私が何回転職していようが、離婚歴があろうが、誰も気にしません。これがなんと居心地のいいことか。
なぜ誰も気にしないのか?
転職はキャリアアップするために行うことだからです。もっといい仕事がしたい、私にはその価値がある、という向上心の表れだからです。
逆に転職しない人を見ると、私を含め、同じ環境、同じ人間関係にぬくぬくと浸かって、ルーティーンの仕事を日々こなしている怠惰な人が多い気がします。もちろん人それぞれ家庭の事情であったり、今は時期じゃない人だったりと、全員が全員そうだというわけではないですけどね。
私はバツイチです。その事もあって、日本での将来が不安でした。孤独死するんだろうなと思っていました。
でもスウェーデン人は好きになった人が過去に離婚歴があったとしても、そしてその時の子供がいたとしても気にしません。
実際に私の周りには再婚、子連れ再婚がわんさかいます。50-60代女性でも、離婚します。そして彼氏をつくって、すでに成人した子供達に紹介するために、一緒に食事したりするんです。

両親が離婚した子供に「お父さんとお母さん別れちゃってどう思う?」と聞くと全ての子供が同じ回答を持っています。「お父さんとお母さん、お互い好きじゃなくなったの」。です。
つまり、好きじゃなくなったら離婚する。というシンプルなものなのです。
日本はどうでしょうか?
経済的な理由、子供が可哀想、という足枷があるため、簡単に離婚しません。
「あなたはそれでどう思う?寂しくない?悲しくない?」と雑誌記者みたいな誘導尋問を子供にぶつけてみるのですが、ネガティブな答えは誰からも返ってきません。

子連れ再婚をしている大人たちに「相手の子供とうまくやれる?」と興味本位の質問をしてみるのですが彼らの中に「連れ子が可愛くない問題」はありません。連れ子が可愛くないからまた離婚するのではなく、ただたんに、再婚相手の事を好きじゃなくなったら、また別れるのです。

そんな風にみんな自由にしているので、誰が離婚しようと、珍しくもなんともないのです。


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