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2002年からデジタル時代に紛れて写真撮影と映像制作を生業にしている中村と申します。企…

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2002年からデジタル時代に紛れて写真撮影と映像制作を生業にしている中村と申します。企業団体様との業務が8割を締める商業カメラマンです。 https://sweettype.net

最近の記事

カメラマンのランニングコスト

所謂フリーランスで商業カメラマン、フォトグラファー、写真家というジャンルに置いてのランニングコストのお話しです。 前提として、ここで言う商業カメラマンとは、顧客に依頼を請けて顧客の要望に応じた撮影をするカメラマンの事を指し、フォトグラファーとは商業で撮影をしているけれど自分の感性を売るスタイルを指し、写真家とは誰にとらわれることなく自分の好きなように撮影した写真を購入してもらう人の事を指します。 上記の解釈から、写真家やフォトグラファーは己の信念を曲げること無く撮影をする

    • 出張カメラマンの集客の歴史(過去24年前から)

      これからフリーランスでカメラマンをしたいと思っている人にとっては多少役に立つ内容ではないかと思って記事を投稿します。 カメラマンを始めるとなった時の集客について、2000年ごろからカメラマンを始めた人の話しになりますので、今ならどうかという視点と共にお話ししてみたいと思います。 ホテルマン時代に婚礼担当を数百組経験した経験があるということと、写真やビデオの撮影を趣味でしていた経験があり、結婚式の撮影ならできるだろうということで婚礼カメラマンとしてフリーランスで商売を始めま

      • オールドレンズが好きな人は

        カメラや撮影にハマっていくと「オールドレンズ」という言葉を耳に目にする機会が出てきます。オールドレンズとはその名の通り古いレンズです。発売から15年も経てばオールドレンズと呼ぶのかどうかはわかりませんが、現在の最新の機能性能を持ったレンズよりもはるか昔に作られたレンズ、ということになるかと思います。 オールドレンズの良さには「フワッと写る」「独特のボケ」その他諸々、現在の最新レンズには無い写真が撮れることから、好きな人にはドンピシャでハマるレンズが見つかることもあります。そ

        • 趣味のカメラ選び

          仕事ではフルサイズで最大限の画質、効率、操作性に重きを置いてNikonのZシリーズを使用しています。レンズも純正品を使って撮影に挑みます。ネックは唯一「重さ」ですが、仕事で撮影をする際の機材の重さについては一切考えず、性能、画質、操作性だけを追求して揃えますが、趣味の場合は全く逆の発想です。ちなみに業務で使用するカメラは以下でまとめています。 それでは本題に。 画質重視より軽さ重視 趣味、と言っても現在はカメラが趣味という訳ではなく、趣味の登山やクライミングの際に撮影を

        カメラマンのランニングコスト

          レンズのこと2024年2月版

          カメラのお話しは前回ざっくりしたので、今回は使用レンズのご紹介。1本ずつ書こうかと思いましたが一気に。 カメラのボディとレンズのメーカーは純正×純正でそれぞれの最大性能が発揮されますので、業務では基本的にNikon製品で揃えています。 また、大前提でNikonを使い続けていて、FマウントからZマウント移行派ですので、基本的にはFからZへの進化のご紹介になるかと思います。 私生活ではAPSセンサーのSONYも使っていますが、比較対象としては記載しません。また別の機会にAP

          レンズのこと2024年2月版

          業務で使うカメラ機材

          撮影を生業にしていますので、カメラの機材を持っています。大雑把にそのご紹介。機種ごとの紹介はまた追々させて頂きます。 写真を撮るカメラはNikonを使用しています。動画も9割方Nikonのカメラで撮影をしています。 Nikon Z6ⅱ ニコンのデジタルはD1から使い続けています。ミラーレスもZ7から発売順に順次買い替えをして仕事で使っています。Z6とZ6ⅱは2400万画素でRAWデータも1枚あたり30MB前後と扱いやすく、特に人物撮影などでは良く使用しているカメラです。

          業務で使うカメラ機材

          TAMRON Model A058

          TAMRONの35-150mm F/2-2.8 Di III VXD とっても便利なレンズです。 開放がF2.0からF2.8 ズームは35mmから150mm NikonのカメラでDXにクロップすると最大225mmまで望遠ができます。 スナップには最適、動画だとさらに便利に使えます。 欠点は、まずズームリングが非常に重い事。本当に重いです。頻繁に画角を変える人には辛くなるのではないかと言うほど重いです。使えば使うほど重さが際立ちます。開放F値が明るいのでレンズそのものの重さは

          TAMRON Model A058

          どうすればカメラマンとして食べていけるか

          カメラマンは特に国家資格もないので誰でもプロと名のれる業界です。 いろんなスタイルのカメラマンがいて、いろんなアプローチで仕事をしていて、本当多種多様です。 自分が一番上手いと思って尖る人も居れば、私なんぞまだまだと言い続ける人も居たり、成果物が日の目に出る(ネットやメディアで公開される)職業なので、答え合わせがやりやすいといえばやりやすいジャンルです。 撮影が100点満点でも食えない人も居れば、50点でも食える人が居ます。これはカメラマンというジャンルだけでなく、どの

          どうすればカメラマンとして食べていけるか

          SNS集客の光と影

          はるか昔、インターネット黎明期はインターネット検索でウェブサイトやブログを見つけて色々調べた時代でした。 商売をしている人はインターネッ上にも自分の住所(URL)を持って、バーチャルなお店(ウェブサイト)を作って、見つけてもらうという事も必要になっていきました。私はこの時代の黎明期の人です。 Webサイトが繁栄すると2000年代後半からいわゆるSNS(Facebookやmixi、TwitterやInstagramなど)が表現の場として使われ始め、それらが自分を見つけてもら

          有料
          100

          SNS集客の光と影

          琵琶湖の氷魚漁の撮影

          先日の撮影で高島市安曇川町、琵琶湖のエリにかかる氷魚漁の撮影にお邪魔してきました。 この日は朝から琵琶湖に白波が立つほどの強風で、船がどれくらい揺れるのか若干心配でした。 案の定平船は立っていることもできないほど相当な揺れでどうやって撮影をするか現場に到着するまで頭の中で必死に思考を働かせます。 漁師さんは通常通り漁をしているので、できるだけ近づいていきますが、なにせ揺れる。 朝日は綺麗、漁の様子も格好良いのですが、もはや撮れているのかどうなのかわからないくらいに揺れ

          琵琶湖の氷魚漁の撮影

          経歴(生い立ち)

          カメラマンにたどり着くまでの生い立ちと経歴は人それぞれ。ここでは私の生い立ちと経歴について書きたいと思う。こんな経歴の人がどんなカメラマンになったかを見るとまた面白いかもしれない。 生まれた年は1974年、今年で50歳になる。 物心ついた頃から両親は非常に仲が悪く、いつも父は怒鳴り、母は怯えて生活をしていた。 私は出来の悪い子どもで、弟は小学生になる頃から体格の良さからサッカーで活躍し、両親は弟の送迎で忙しく、私はないがしろにされていると感じて生きていた。 親の金銭的な

          経歴(生い立ち)

          会場専属カメラマン(結婚式撮影)

          たとえば婚礼カメラマンには結婚式場の専属契約という道がある。会社でも個人でも専属カメラマンになれる可能性はゼロではない。 過去22年で10件以上の結婚式場さんから専属でどうかというお声がけをいただいたが結局ひとつも専属業者にはならなかったのは理由がある。持ち込みカメラマンとして初めて撮影に伺う会場だと当日必死に撮影場所を探してベストな場所を見つける作業があり、会場担当者さん、キャプテンさんと和めるように接して、新郎新婦様やゲストの方とも全力で良いカメラマンでお開きを迎えるこ

          会場専属カメラマン(結婚式撮影)

          「カメラマンは儲かるのか」の真実

          こんにちは、中村です。 カメラマンという立場も人それぞれで、写真スタジオで働く人、経営する人、フリーランスで仕事を撮る人、マッチングサービスを使って集客をする人や、撮った写真を販売する人、それぞれです。この記事は私の立ち位置「フリーランスのカメラマン」から見た目線でのお話しをさせて頂きます。 「カメラマンって儲かるの?」 よく聞かれますが、これはその人の人生の立ち位置によって大きく異なります。夫婦で女性の場合で旦那さんがしっかり稼いでくれている人なら1件3万円の仕事を月に

          「カメラマンは儲かるのか」の真実