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どうすればカメラマンとして食べていけるか

カメラマンは特に国家資格もないので誰でもプロと名のれる業界です。

いろんなスタイルのカメラマンがいて、いろんなアプローチで仕事をしていて、本当多種多様です。

自分が一番上手いと思って尖る人も居れば、私なんぞまだまだと言い続ける人も居たり、成果物が日の目に出る(ネットやメディアで公開される)職業なので、答え合わせがやりやすいといえばやりやすいジャンルです。

撮影が100点満点でも食えない人も居れば、50点でも食える人が居ます。これはカメラマンというジャンルだけでなく、どの業界でも同じ事が言えます。

なぜ100点満点なのに食えないのか、なぜ50点なのに食えるのか。みんなが通ってきた学校生活は社会の仕組みををわかりやすく教えてくれています。

数学のテストで100点を取っても、5教科500点満点の合計点で競われるのが学校の成績です。

数学100点、国語10点、英語60点、理科60点、社会20点の250点の人より
数学60点、国語60点、英語60点、理科60点、社会20点の300点の人のほうが総合成績は上になり学年順位も上位に入る。

社会(写真)が100点でも、他が悪ければ成績は上がらない。

この「他」が社会生活においては非常に重要で、この「他」は5教科どころか、関わる人との関係性によっては無数にあります。

その無数にある「他」を含めた総合点で、付き合う人を選ぶのが社会です。自分が他人にとって利のある人になれているかどうかが社会では重要なポイントです。

「他」は、カメラマンだったらたとえば仕上げる写真以外に

・接客の能力
・撮影のスムーズさ
・撮影するスピード
・撮影の正確性
・納品の早さ
・アフターのフォロー
・仕上がりの良さ
・それらに見合う料金かどうか
・自身の清潔感が他人と合うか
・人間性があるか
・撮影した商品の納品以外にも得をする事が顧客にあるか
・集客能力
・料金的な満足度

ざっと書き出しただけでも13項目、13項目の合計が100点だったら各項目は満点でも7.5点しかありません。写真でいうところの仕上がりの良さが満点の7.5点取れたとして、他が0点だったら100点満点中の7.5点しかありませんので、撮影で食べることができる可能性はかなり低いです。

逆に仕上がりの良さが1点だったとしても他が7.5点だったら99点獲得できますので、撮影で食べることができる可能性はかなり高いです。

カメラマンと言うジャンルに拘らず、どの業種でも、こうした総合点がその商売で食べていけるかどうかという事になります。

さすがにどうやっても下手な写真はありますから、最低限の技術は必要なのはどの業界でも同じです。

写真の技術が満点の7.5点であとが0点でも食べていける人が一番すごいカメラマンですが、それは仮にプロ野球で言えば大谷翔平クラスまで飛び抜けていないと難しい事です。ただし大谷翔平選手もとても人間性に溢れたスポーツマンで、他人の愚痴など言うことなく、淡々と自分のすべきことをこなされている人ですので、ここのところも忘れないよう心がけて自身の仕事に結びつけていけば、おのずと結果はついてくるのかなと思います。

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