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少数派に逆張り。「THE SMOKIST COFFEE」のターゲット選定

小さな会社のビジネスプロデューサー・弁理士のヤマダです。

日々報道されるニュースの中から皆さんのビジネスに役立つネタ、知的財産に興味を持ってもらえそうなネタを紹介します。

今日のネタは、全席で喫煙が可能な喫茶店「THE SMOKIST COFFEE」です。

■ 「THE SMOKIST COFFEE」について

今日はこのニュース記事を取り上げました。

全席喫煙可能な喫茶店「THE SMOKIST COFFEE」が話題に シャノアールの担当者に開店の経緯を聞いた


「THE SMOKIST COFFEE」はシャノアールが展開する全席喫煙可能な喫茶店です。


現在、新橋、東新宿、神田須田町の3店舗で営業しています。

■「THE SMOKIST COFFEE」の思想は逆張り

愛煙家にとっては肩身が狭い世の中です。

受動喫煙を防止するための健康増進法が成立。原則、屋内は禁煙、吸えるとしても狭い喫煙スペースに押し込められる。路上喫煙禁止条例で歩きタバコも禁止。

愛煙家からすると、「なんでこんなに目の敵にされるの!」と文句の一つも言いたくなりますよね(笑)

世間的な流れは愛煙家の締め出し一色です。

そんな中、この少数派・マイノリティーとなってしまった愛煙家をターゲットに選定しているのが「THE SMOKIST COFFEE」です。

世間的な「愛煙家締め出し」の流れとは逆方向にビジネスを展開しています。いわゆる逆張りの思考ですね。

■「THE SMOKIST COFFEE」は愛煙家・嫌煙家のどちらにとっても都合が良い

愛煙家はどこに行っても締め出される、肩身の狭い思いをする。だから自分たちにとって居心地の良い空間を探しています。

そういう人たちにとって、タバコを吸いながら、コーヒーを飲んだり、食事をできたりする「THE SMOKIST COFFEE」はすごくありがたい存在ですよね。

実際、この記事へのコメントを見ると、

「全国展開希望」
「タバコ税を払っているのに肩身が狭い喫煙者としては、大歓迎です」
「こんな店を待ってました」

等、称賛の声多数。

このように少数派に寄り添ってあげると、強い共感を生み、熱烈なファンになってくれる可能性があります。


一方、嫌煙家から叩かれるかというとそうでもない。

嫌煙家から見ると、愛煙家を囲い込んでくれ、自分達から隔離してくれる「THE SMOKIST COFFEE」は逆にありがたい存在ですからね。

「THE SMOKIST COFFEE」は愛煙家からは待望され、嫌煙家にも嫌われない絶妙なポジションをとっていると言えます。

■ まとめ

今日のまとめです。

「THE SMOKIST COFFEE」のターゲット選定の特徴は、

● 逆張りの思考(世間の風潮とは真逆の方向に事業を展開) 
● 減ってきたとは言え、まだまだ多い愛煙家がターゲット
● 世間から締め出されている愛煙家に寄り添い、嫌煙家からも叩かれない

でした。

多数派狙いはライバルが多く、競争が激しくなります。少数派に逆張りすれば一人勝ちできるかもしれませんよ!


では今日はこの辺で。


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