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「アパ社長カレー」が成功したワケ

小さな会社のビジネスプロデューサー・弁理士のヤマダP(@sweetsbenrishi)です。

ニュース記事の中から中小企業の経営に役立つ情報をシェアします。

今日はプレジデントオンラインから、「アパ社長カレー」に関する記事をピックアップしました。


「逃げるな、隠すな」アパホテルのカレーに母親の顔写真が載ることになった経緯

この記事から、人気商品を生み出すコツを考えてみましょう。

▶「アパ社長カレー」について

「アパ社長カレー」。

名前くらいは聞いたことがある人が多いでしょう。

アパホテルご自慢のビーフカレーのレトルトパック。パッケージには名物社長の元谷芙美子さんの顔写真がプリントされています。インパクト抜群の商品です!

▶当初のネーミング案は「アパ社長カレー」ではなかった

このカレー。当初のネーミング案は「アパ社長カレー」ではなかったそうです。

記事の中には、

実は、私が企画書を提出した段階では、商品名は「アパホテルの本格派ビーフカレー」。
もちろん、パッケージにはとんかつとキャベツをあしらった金沢カレーの盛り付けイメージを前面に出すつもりでした。

と書かれています。

そう。

最初は「アパホテルの本格派ビーフカレー」というごく普通の商品内容の説明にすぎないようなネーミングだったんです。

パッケージもカレーの写真だけで、アパ社長はいなかった。

それが、アパグループ代表・元谷外志雄さんの

「これじゃ面白くもなんともない。お客様も手に取らん」
「ネーミングを間違うと誰も買わない」
「アパ社長カレーでどうだ」
「それならパッケージにも社長がいなきゃダメだろ」

という鶴の一声?で、現在のネーミング、パッケージになったということです。

こんな経緯で誕生した「アパ社長カレー」。成功の理由がどこにあるのかを考えていきます。

▶「アパ社長カレー」が成功したワケ①|インパクト抜群のネーミング

第1に挙げたいのは、ネーミングです。

「アパ社長カレー」という商品名からは具体的な商品内容はわかりません。あるのは、それが「カレー」という情報だけ。

入っている具材も書いてないし、辛口なのか甘口なのか、インド風なのか欧州風なのかも書いてない。全くもって謎のカレーです。

これでいいのか?と思う人もいるかとは思いますが、これでもいいんだということです。

ヤマダもネーミングに関する相談を受けていますが、当初案の「アパホテルの本格派ビーフカレー」みたいなネーミングが凄く多い。

元谷外志雄さんではないですが、「面白くないなぁ」と思います(苦笑)

商品名は覚えてもらってナンボです。つまらないネーミングで印象が薄れるくらいなら、インパクト重視と割り切った方がいい。

ネーミングは必ずしも商品内容を正確に説明する必要はないんだという点は見習って欲しいですね。

▶「アパ社長カレー」が成功したワケ②|ネーミングと整合させたパッケージデザイン

2番目に挙げたいのは、パッケージデザインです。

ネーミングに合ったパッケージデザインとすることで、商品名を覚えてもらいやすくなりますし、商品イメージの軸をしっかりアピールすることができます。

「アパ社長カレー」というネーミングで、パッケージにはアパ社長の顔写真。すごくベタなんですけど、「アパ社長」で統一したイメージを作っているので、これでいいんです。

あの「アパ社長」が関わっているカレーだという印象を強烈に焼き付けることができますから。

▶「アパ社長カレー」が成功したワケ③|良い商品であること

最後に挙げるのは、良い商品であること。

このカレーはホテルニューオータニの料理長だった凄腕のシェフが開発したんだそうです。スパイシーでコクがあり、かなり美味しいらしいですよ!

これ、当たり前のように思えるんですけど大前提です。

「ネーミングを変えたら売上が10倍に!」みたいな話をよく聞きますよね。でも、大したことがない商品のネーミングを変えてもそんなことは起こりません。

ネーミングやパッケージの変更で脚光を浴びるのは、その商品の良さが伝わったからです。伝える良さがなければ脚光を浴びることもないんですよ。

ネーミングやパッケージを考えるのは、良い商品ができた後の話ですね!

▶「アパ社長カレー」が成功したワケ|まとめ

では、今日のまとめです。

「アパ社長カレー」が成功したワケは、

● インパクト抜群のネーミング
ネーミングと整合させたパッケージデザイン
良い商品であること

でした。

これはアパ社長ありきだから真似できないじゃないか!と言われそうですが、学ぶべき点は沢山あります。

● ネーミングでは商品内容の説明に拘らないこと
● パッケージに限らず、商品の軸をぶらさず、一貫した商品イメージを作ること
● ユーザーに喜ばれる良い商品を作ること

ネーミングやブランディングは良い商品をよりよく見せるためのものだということを忘れないでくださいね!

▶ おまけ

それにしても、アパ社長の破壊力は抜群ですね。知名度やブランド力の面でアパホテルにかなり貢献していると思います。

ヤマダも以前、金沢のお客様からこんなものをお土産で頂きました!

カレーではなく、うまい棒です(笑)

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