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6割こどもの21歳女児、なんとか生活してます。


お久しぶりです。

先日、退院しました。

心身ともに不調MAXで入院。

身体の面でも、気持ちの面でも治療を受けて、休息を取りました。

入院した病棟でも沢山の出逢いや経験がありました。
色んな気持ちを持ちました。
その中でも、看護師さんたちや先生たちが
真正面から真っ直ぐに関わって下さった姿は、これからを生きる大きな力になると思います。

身体の不調を治療しながらも、色んなことを練習したり、その中で大失敗を起こしたり、不安になったり。

入院中に、「優葵さんは、複雑性PTSDの疑いがあると思う」と主治医の先生から伝えられました。

(※)複雑性PTSD
慢性複雑性のトラウマを受けた故に発症すると言われている疾患。具体的には、子ども期の虐待、いじめ、大人になってからのDVや度重なる性被害など、単回ではなく、継続的または複数回のトラウマを負うことによる症状、というのがPTSD(単回性のトラウマ疾患)との違い。PTSDと大本の症状は同じで、加えて、感情の調節障害、自他や環境への認知の歪み、対人関係の障害などの症状がプラスされる。PTSDは再体験症状(フラッシュバック)や過覚醒症状(周囲からの刺激への過敏さなど)が強いことが多いのに対して、
複雑性PTSDは、解離や麻痺などの症状が強く出ることがある。
↑は、入院中に主治医の先生が貸して下さった、『赤ずきんとオオカミのトラウマケア』
白川美也子:著の内容を思い出して書いたものです。


以前にも書いたと思いますが、私は子ども期に虐待を受けていました。そして、皆様ご存知の通り自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断を受けている21歳です。

元養育者に限らず、苦手なことが多くて大人や周りの子どもからも否定される経験は多かった子ども時代…

面前DVを含めるといつからしんどかったのかわからないのですが、小学校に上がってからは身体的・心理的虐待+単回の性的虐待。

途中、小学校高学年の時はアダルトチルドレンしながら、学校では、反抗挑戦性障害のような症状が出たり。

因みに身体的・性的虐待は止んでも、
心理的虐待は元養育者から逃げるまで続いたまま。

割と大きくなってからは、(今から振り返ってみると)恐らくASDの二次障害で強迫性障害になったり。

大人になって、精神疾患の元養育者の介護
(ヤングケアラー(年齢の定義を敢えて緩めて書かせていただきます))をしたり。

悲しいことの記憶や経験は繋がりやすい。

でも私はわたしの人生を全体的には上手く繋げられない。悲しいことだけじゃなくて、
数は少なくても楽しかったことや糧になった記憶や経験もあるはず。それなのに、色んな記憶や経験が点としてはあっても、それを線で繋げられない。

「わたし」っていうひとりの人間としてのまとまり感はゼロ。「私は大人なんか?子どもなんか?」ってよく思う。

積み残しが大きいんだよって言われるのもあるけど、どう振る舞っていいかよく分からなくなることも多い。

私がわたしだっていう気持ちが薄れることもあります。

「あなた、アイデンティティが無いね」って言われたら、「あ、そっすね」って言うしかない私。

自分が自分だと思えない症状が強くなりすぎることを、離人感というそうです。

私は、入院中からフラッシュバックや解離が度々起きるようになりました。

フラッシュバックは割と有名ですね。
トラウマを受けた瞬間の映像や音声などの感覚がそのまま(もしくはそのままに近い形で)蘇ることです。それが夢として睡眠中に蘇ると「悪夢」、意図しないコントロール不可の思考の形で蘇ることを、「侵入思考」と言うそうです。

解離は、自分が自分である感覚を失うこと、記憶が無くなることなどを意味するそうです。
離人感も解離の一部だそうです。

3日、4日、睡眠中に、フラッシュバック(悪夢であったり、夢ではなく、フラッシュバックであったり)と解離を交互又はセットで起こしたら、一週間以上、離人感があることもありました。

途中から訳わかんないし、怖くなって、自傷行為が止まらなくなることも。

自傷行為をしまくったのは、痛みを感じたら、一瞬、「痛いなって思ってるのは私だ」って思えたからです。


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元々、児童期から自傷行為が続いている私でした。

今現在も、自傷行為をして、感情を調節したり処理する癖がある21歳です。ASDの特性でパニックになって、自分に手が出るタイプでもありますが…

元養育者から逃げてからは、自傷行為に及んだことを叱責されたり、罵倒されなくても、
驚かれることは沢山ありました。

「自傷行為をして感情をコントロールしている、21歳の優葵(私)。そうやって、生きてきた」目の前で話してる奴からそんな言葉が出てきたら、そりゃ、みんな驚くでしょう。


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話を戻して、病棟内での自傷行為です。
勿論、医療スタッフさんの立場からして、危ないことです。自傷に使ったものは一時的にでも預かっていただいたり、何がきっかけで自傷をしたかを看護師さんや先生が聞いてくださいました。ただ、「抑制帯は着けたくない。それで解決できることじゃないから」と先生も看護師さんも仰っていました。

病棟で自傷行為をしたのに、「抑制帯は着けたくない」って言われて最初は驚いたけど、着けてもその場しのぎで、根本的な解決は出来ないからなとは思うようになりました。

でも、上手くコントロール出来ないことで、看護師さんや先生に迷惑をかける申し訳なさもあったり。

自傷行為と付き合う中で、SOSの出し方を考えたり、置き換えスキルやリラックスできる方法を探したり。

解離&フラッシュバックによる睡眠不足が数日続いた後、パニックを引き金に
かなり激しい自傷行為をした時、その自傷行為自体より、次はどうしていくかにもしっかり目を向けて下さった看護師さんや先生に凄く驚きました。

21歳とは思えない程の拙いSOSでも、受け止めてくれた看護師さんたちや先生たち、
自傷行為自体より、次に目を向けて下さった看護師さんたちや先生たちに凄い支えられました。

「自傷をやめよう」と敢えて言わない先生や看護師さんもいました。

メンタルの主治医の先生がいつも口にしていたのは、
「今はしんどい時、自傷っていう対処が一番に出てくるくらいしんどいってことだよね。それは、今までがあるからしょうがないじゃん。でも、それとは別で、切ったり叩いたり殴ったら痛いから、別の方法で置き換えられたらいいね。カウンセリングが出来ない入院中の今は、それを探していこうよ。看護師さんたちの中でも、医者(先生たち)の中でも色んな意見があると思うけど、先生(主治医)のスタンスは変わらないからさ」という言葉でした。
色んな意見はあると思いますが、凄く支えられました。

「『自傷をしないで』って言うことで優葵さんの今までを否定することになるんじゃないかって思うから、私は『自傷しないで』とはあんまり言うべきじゃないと思ってて」
という言葉を口にした看護師さんもいました。

勿論、「ストップ、ストップ!危ないよ!
優ちゃんの大事な身体だよ!」って全力で止める、年齢的に親世代であろう看護師さんたちも(笑)そりゃそうだ(笑)

メンタル疾患患者の対応にも強い病棟とは言え、なかなか、イレギュラーな患者だもん(笑)

色んな考え方や捉え方がある中で、
私も揺れました。その何倍も看護師さんたちや先生は揺れたと思います。

ごめんなさいっていう気持ちもいっぱいある中で、

ほんとに伝えたいたった一言は、
「ありがとです。」それだけです。

助けを求めて頼りなく差し出した私の手を繋いで下さった方たちと出逢えた、できないことだらけの私に全力で向き合って下さった、人たちとの出逢い。
これからを生きていく中で大きなパワーになる経験をまた一つ積まさせていただきました。

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今、これから、深夜へ。

怖い、寝るのが怖い。

「(元養育者から)開放して下さい、私の存在を無かったことにして下さい」その言葉が頭の中をぐるぐる回る。時々、小声だけど口からも漏れる。

その怖さと今日も闘う。


今は、待っててくれた周りの大人と一緒にこれからを考えてるとこ。

自分の力だけで、できることも増やせるように。

周りとの、安定した関係性をなかなか築きにくい今。自分で出来ることを増やすことで、他害や他罰を防ぐ。多少のしんどさを伴う中で、でもその方が自責の気持ちが軽減するのは知ってる。加害者側としてトラウマの再演をしてしまうのは辛い。

反抗挑戦性障害という言葉。愛着障害(対人関係の障害を含めた意味で)という言葉。
解離という言葉。フラッシュバックという言葉。自傷行為という言葉。感情の調節障害という言葉。自他や環境への認知の歪みという言葉。これら全ての言葉の要素を持つ私。

なんなんだよ、私はって思いながら、
そんなわたしと付き合う日々。

死にたいと思うこともありながら、とりあえずなんとか日々を過ごす。

とりあえず、今この瞬間をいかに落ち着いてか過ごすかだな。

今からチョコ食べて、皿洗って、風呂入って、買いもしない通販チェックして、推しを摂取しまくってから、寝るぜ!

好きなことや楽しいことをしようとすることも大事なリラックス法の一つです。

物理的には加害者から逃れてはいる今。

今は罪悪感なく、リラックス法を取れるのがいいね。

さあ、チョコ食べます!

拙い文章を長々とすみませんでした🙇‍♀️

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