【小説】Fight 4 the 脳 Future(女子高生仮面)
それは紛うことなき女子高生であり俺の敵であった。
茶髪に金のメッシュ、線の様に細い眉毛、付けまつげ、目元のラインストーンや眉ピアス、色の薄い口紅、ベージュ色のベストと緩く結ばれたチェックのリボン、短いスカート、ルーズソックス、ローファー。
背にはラクガキだらけのスクールバッグ。ほどよく焼かれた肌は艶よく光っている。
俺はその女子高生と戦っていた。
女子高生が持つ携帯電話のアンテナが光ってビームが出て俺の足元を抉る。土埃が舞う。飛び上がった俺の影が地面に薄く写る。