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【小説】The HANDapart

 ラーメン屋を出た目の前にある花壇に腰かけて寛いでいると、一組の親子が通りかかった。
 幼児を抱いた母親と、その幼児より少し年上の少女がいて、おそらく彼女たちの兄であろう少年が歩いていた。
 少子化の時代に三人兄弟とはな……などと思ったものの、前日に顔を出した格闘技ジムのキッズクラスでも3姉妹が元気よく飛び出してきた事を思い出すと、案外とそういうものなのかも知れない。

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