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八百屋のちょっとまじめな話

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「野菜で笑顔を結ぶ」をモットーに、ほれた農家さんのおいしい野菜や果物を販売している八百屋(@函館)のちょっとまじめな話。3児の父ならではの視点で書いた「主夫な八百屋の子育て日記」…
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#八百森のエリー

amazon kindle で「主夫で八百屋もおもしろい!」出版しました!

amazon kindle で「主夫で八百屋もおもしろい!」出版しました!

1月に話題にしていました、「八百屋のエッセイ集」無事出版しました。

タイトル「主夫で八百屋もおもしろい 函館発 子育て八百屋すず辰の雑記帳」。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08X1R6Q2N/

函館の八百屋すず辰のエッセイ集。

「日々の料理が楽しくなる八百屋」として美味しい野菜・果物を販売し、函館で食いしん坊な人が集う八百屋。3児を育てる主夫でもある店主が、店

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ジャガイモは冷蔵していいのか、いけないか問題について

ジャガイモは冷蔵していいのか、いけないか問題について

北海道厚沢部町の板坂さんから、「雪の下メークイン」そろそろ出ますよー、と連絡が来る。

雪の下に貯蔵して、凍るギリギリの温度の置くことで、イモのデンプンが糖化し甘くなったイモ。ホクホク感は少し落ちるものの、その深い甘みは年明けの1月末~春先にかけて食べられる旬の味です。

この越冬芋、凍らないように糖化して濃度を高めているため、常温に戻すと糖分が呼吸などで使われてしまうため、越冬芋は「冷蔵輸送の冷

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全国紙に”すず辰”の名が!

全国紙に”すず辰”の名が!

青果仲卸マンガ”八百森のエリー”を発見し、大興奮の八百屋。思わず、作者にネタを提供。

送ったネタは、「なぜ北海道産の越冬ジャガイモは本州ではおいしくない
のか?」という話。

北海道産のジャガイモは、越冬中、零下ギリギリの温度(0~3度)に保管されるため、細胞中のでんぷんを糖化させ、糖分濃度を高めることで凍結しないように変化します。結果、年明けの2~3月あたりのイモは甘みが増し、おいしくなります

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青果業界初!? 青果仲卸マンガ!

青果業界初!? 青果仲卸マンガ!

おそらく青果業界初です!!

青果仲卸会社に就職した新人、エリーこと卯月瑛利(うづきえいり)の奮闘を描くマンガが、18年9月から週刊漫画雑誌「モーニング」で連載が始まっていました!

たまたま、コンビニで立ち読みして見つけたのですが、もうびっくり!うわっ、青果業界がマンガになってる!!、って。しかもなかなかに熱く面白い!

第1話と第2話がウェブで読めるのですが、主人公エリーが学生時代(農学部)に

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「よくねたいも」は起こさない

「よくねたいも」は起こさない

東京時代に、北海道のじゃがいも産地の方に「じゃがいもは3回おいしくなる」と教わりました。

とれたての新じゃがの芋の香りを楽しむ時期と、しっかりと完熟してから収穫した、ほくほくしておいしい晩秋以降の時期と、年が明けデンプンの糖化が進み、甘さがぐっと増す春の時期と。

6月あたりからCMを賑わしている、ホクレンさんの“よくねたいも”は、3番目の糖化が進んだ、“甘~いじゃがいも”のことですが、個人的に

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