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「受け継ぐ隠れ家」






【ごみの倉庫】


7歳の時埼玉県の三郷団地に住んでて
ここの野球場位ある大きな公園の端に
高さ2m長さ20mあるコンクリートの
倉庫みたいなゴミ収集場所があった

ここは凹に棒を入れるだけの鍵で
誰でも開け閉めする事が出来るから
子供がかくれんぼの時中に隠れたり
複数のドアから出入りして遊んでた

このごみ収集倉庫は5列並んでたので
俺はいつも屋根の上に乗って
隣のゴミ収集倉庫に飛び移って遊び
落ちたら怪我する恐怖が楽しい
ウフフ♪(。-艸・。)

たまに距離が届かず落ちてしまうが
その時は飛び移る先のゴミ倉庫の
ドアに当たって落下してしまうから
それを予測しドアを蹴って着地してた

しかしこの遊びをしてる時
大人に見つかると怒鳴られて叱られ
すぐに謝って走って逃げて別の場所の
ゴミ倉庫に行き同じ遊びを始めてた

たまに道の影の中だけ移動する遊びで
進行方向にゴミ倉庫があると上に乗り
飛び移らないといけないルールを設け
影が完全に無くなる公園まで行く

公園に到着すると遊具がたくさんあり
みんな知らない子同士で乗り合って
上級生に遊具を激しく動かしてもらい
いつも楽しんで帰って来てた
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°


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【閉じ込められる】


ある日友達とごみ収取倉庫に行き
倉庫についてる複数あるドアを利用し
色々なドアから出たり入ったりして
追いかけっこを始めた

そして俺は一番端から中に入り
暗闇の中手探りで静かに近づいて
捕まえてやろうとしたら一番端の
ドアが突然開きゴミを入れられた

次の瞬間そのドアが閉まり鍵もかかり
そのドア以外鍵を開けてなかったから
我々2人は完全に閉じ込められて
出られなくなってしまう!
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ

なので我々はドアをドンドン叩き
「誰か開けて!」と叫び続けたが
全然誰も来てくれる気配がなく
べそかいて泣きたくなってきた

それでも我々は「開けて!」と
必死に叫び続けたけど誰も来ず
もうこのまま死んでしまうのかと
だんだん怖くなってきてしまった

すると突然ドアの鍵が開き
ゴミ倉庫で遊んでる時いつも叱る
お爺ちゃんが顔を出し「大丈夫か」
そう言って助けてくれる
ε-(ノд`; )フゥ…

その瞬間この中で死ななかった事に
心の中から安堵してお礼を言うと
「もう二度とこんな遊びするな」と
きつく注意されてしまった


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【受け継ぎ】


学校帰りにゴミ収集倉庫の前を通ると
また上に乗ったり中に入ったりして
遊びたくなるけど閉じ込められた時の
トラウマを思い出し遊べなくなった

しかし幼稚園の年長さんたちは
誰を見て学んだのかゴミ収集倉庫で
出入りしながら追いかけっこしてて
楽しそうに遊んでた

それを見た俺はあの子達も
閉じ込められないか不安になったが
そのまま家に帰りおやつを食べて
外に遊びに出かける
ヾ(*´∀`*)ノ

ゴミ倉庫の前を通るとまだ幼稚園の
年長さん達が遊んでるのを見て俺は
閉じ込められた恐怖が頭をよぎり
近づくのも嫌になってた

なのでそのまま自転車で本屋に行き
漫画本を立ち読みして大笑いし
いつもの様に本屋の店員に呆れられ
満足したから家に帰る事にした

そしてゴミ収集倉庫の前を通ると
幼稚園児がいなくて帰ったと思ったが
なんか不安になってゴミ倉庫に行くと
案の定中から声が聞こえてくる

すると幼稚園児の声で「出して!」
と聞こえたから急いで鍵を開けて出し
「もう二度とこんな遊びするな」と
俺は誰かと違い優しく注意してあげた
(●´ω`●)


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