わたし、誰かに認められたいと思っていたんです。
私はずっと、いわゆるサービス業ということを仕事にして生きています。
はじめはお洋服のショップスタッフを6年ほど、
そしてネイリストとして今、14年。
社会人になってから、ずーっと、
一対一でお客様と向き合わせていただくお仕事です。
なぜ、サービス業をしてきたのか。
私は自分が「人(特に女性)が好きで、いろいろな人と出会えるのが好きだから」だと思ってたんですね。
もちろんそれは私がサービス業を続けてきた大きな理由のひとつで、今も思っていることなのですが、
実は、かつてその裏に、他の理由がありました。
「誰かに、それも、できるだけたくさんの人に、認められたい。」
そう、承認欲求です。
誰かに「私」という人を認識してもらって、さらには必要とされたかった。
「コーディネートは、スズキさんにお願いしたい。」
「ネイルは絶対にスズキさんにしてもらいたい。」
「月に一回、スズキさんに会うことで元気になれる。」
そう言ってもらいたかったんです。
自分がお客様に与えてるような気になって、
本当はたくさんのお客様から「自分の価値」を与えてもらおうとしていたんですね。
自分の価値を、他者から承認してもらうことに求めると、
自分を必要としてくれる(と、勝手に思い込んでいる)人が何人いても満足できません。
まだ足りない、もっと増やしたい、スタッフの中で1番の売り上げ、1番のリピーター数、1番の指名数、、、。
私の予約枠は新規が入れないくらい、常に満席にしないと。
一緒に働いている仲間の中で、誰よりも多くの支持を得ていることを、目に見える「数字」で欲しい。
そんな風に思いながら働いていたんですね。
でも、私の成績はスタッフ内で常に2位でした。
頑張って頑張って、欲しい欲しいと思っていた1位はどの職場でも、一度も取れなかったんです。
そして、自分の無価値感はずっと残ったまま。
心理学を知った今だから、この現象がなぜ起きていたのかよく分かります。
自分が自分を無価値だと思っているから、それを証明するものばかりが現実に起こります。
自分で自分の価値を認めない限り、「無価値感」を感じる世界は終わらないんですよね。
ひとりひとりのお客様から与えられていたものがたくさんあるのに、頭では感謝していても、心で感じられなかったんです。
与えてもらうことによって、心があったかくなったり、
自分の中から与えられるものが湧き出てくることに気づけなかった。
ヒドイ話だなあ、と、我ながら思います。
自分勝手に「私は誰からも認められない。自分がかわいそう。」だと思ってたんですよねえ。
その無価値観は、自作自演なのに 笑
でもどこかで私は、そんな自分を変えたかったんだと思うんです。
だからきっと心理学と出会い、カウンセラーを目指したんだと思うんです。
勉強を始めると、カウンセラーとして人と向き合う前に、
自分と徹底的に向き合うことをします。
そして自分の無価値感や罪悪感、寂しさや怒り。
いろいろなものを一つずつ、手にとって「ふむふむ、なるほどぉ」と、確認して、
もう一度自分の中に抱っこして、
「これが私だ」と、一緒に生きていく覚悟を決めるんです。
「ダメなところも、大切な私の一部だ」と。
そうやって、はじめはぼんやりしていた心の感覚が、
だんだんにはっきりくっきりしてきます。
「私って、別にナニモノでもないし、ナニモノかになる必要もないし、でも、すごく尊い存在だ。」
そう思えるようになりました。
そう思えているいま、ネイリストとしてカウンセラーとして、ひとりの女性として、
生きることが、すごく自由になりました。
ひとつひとつ、向き合ってくださるお客様や出会ってくれる人のお顔と心を
ちゃんと見て、感じられるようになりました。
そして、本当にあったかい感謝の気持ちが、心の中にポカポカ浮いてくるようになった。
感謝の気持ちって、体感としてあったかいんですよ。
今でも、たくさんの人に出会って、面白いこともたくさんあって欲しいと思っているけれど、
その出会いを「数」で考えなくなりました。
やっと本当の意味で「人と繋がる」ということを知れてきたんだと思います。
もし、いま、かつての私のように、
心が満たされない感覚があるなら、外へ向けてそれを埋めるものを求めるのではなく、
自分の内側と向き合ってみてください。
きっと世界が変わりますよ^ - ^
もし、ひとりで向き合うことがしんどかったら、
私がいつでもお手伝いします。
満席となりました、ありがとうございます。
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こんにちは、心理カウンセラーのスズキチサです。
壁画に紛れ込んでみました。
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