「どく友会」(読書会)レポート お勧め書籍 2024.04.13開催分
1.読書会(通称:どく友会)とは何か?
僕は数年前から隔月で読書会(通称:どく友会)を主宰しています。
仕事だけの人付き合いや情報では思考に偏りが出てしまう。もっと幅広く自分の好きなことで刺激を受けることはできないかな?と考えていたのですが、世間で開催されている読書会は意識高い系で少し敷居が高いし、好きでもない課題図書を指定されて事前に予習して読み込むのも気が進まないし。
そう考え自分で主催して始めたのが数年前。いつの日かとっても喜んでくれる参加者が増え、とても濃厚で濃密な少人数コミュニティになっていました。
2.どく友会の3つの特徴
主な運営上の特徴は3つです。
①指定の課題図書なし(好きな本を持ち込み)
②少人数制(集客せずにクチコミのみの10名前後・会員は20名ほど)
③SNSへの顔出し写真はアップしない(写真アップは書籍写真のみ)
「自由さと気軽さ」をコンセプトに始めました。自分のビジネスにつなげようとか、流行りのオンラインサロンのように発展させようとか、下心ゼロです。
これにより、講師と受講生という主従関係のようなものは払しょくできます。単純に好きな本を片手に好きなことを好きな人たちとで語り合いたい。僕の気持ちはそれだけです。
ここまで思い入れがある読書会ですが、一つだけ弊害が生じました。盛り上がりすぎて毎回時間が足りずに、今では5時間が標準時間。
それでも、まだ足りないくらい・・・という感じで、休日に酒も飲まずに貸会議室で熱弁するコミュニティの摩訶不思議さと面白さは日常にはないことです。
世の中はシェアサービスで熱くなっていますが、”頭の中のシェア”も面白いものです。
本を読みたいけど、読むのが面倒な人は、人の推薦図書のプレゼンを聴いて読んだつもりになるのも一瞬で見識が広がる面白い試み、これが自由に本を持ち込む読書会のだいご味なのです。
普段、自分なら選ばないであろう本をガチで熱弁されますからね。(^^)
3.当日はこうやって進めます
1人10分、推し本をプレゼンし、10~15分質疑応答と感想レビューとなります。
一番のポイントは、なぜその本を選んだのか?自分の心境や状況と結びついたときに、本だけではなく、参加者の人間性への理解が深まりますので、絆も強くなるという副次効果付きです。
我が会はメンバーが20名ほどいますが、たいてい10名前後がご参加になります。
※顔と名前は非公開
※運営も非公開でメンバーの一般募集もしておりません。参加者を増やすことより少数で質を追求したいためです。不定期ですが、主宰者のメルマガでのみ年に1回ほど気が向いたときにだけ募集。
<実施概要>
・参加者:8名+懇親会7名
・時間:13時~18時(5時間!)+18時半~21時(懇親会)
懇親会でも熱いトークが続きます。
4.今回持ち込まれた推し本を公開!
というわけで、どんな本が持ち込まれたのか、以下一覧をつけておきますね。特徴的なのは、皆がベストセラーばかりを持ってくるわけではないことです。
だからといって、教養を広げよう!みたいな意識高い系のスタンスは誰もありません。単純に面白いから読む、話す、聴く、「気づき」を得る。それだけです。自然体が一番というのをいつも痛感しますよ。
※以下順不同
(1) 人生後半の戦略書
(ざっくり所感)
何を隠そう、これは僕が持ち込んだ本です。アラフィフのミドルがプチ憂鬱を抱えながらも、未来に希望を抱き続けるが・・・で、この先どうしよ?というときに読んだ本。一字一句のすべてが刺さりましたよ。35歳以上は全員必読で!!!
(2)今日、誰のために生きる?
(ざっくり所感)
自分の推し本を持ち込んで熱弁する当会ですが、なんと2名の方が同じ本を持ち込み!内容を紹介すると膨大な時間がかかるのですが、人として日本人として大切な原点を思い出させてくれる勇気の書だと感じました!
(3)生きとってもしゃーないと、つぶやく96歳のばあちゃんを大笑いさせたお医者さん
(ざっくり所感)
大病の治療に答えはあるようでないもの。であれば、誰に治療を受けたいか、どう説明されたいか、その背景にはどんな考えがあるのか、バイアスや世俗的な空気に流されていないかなど、本来の医療の在り方について想いを馳せる瞬間となりました。
(4)冒険者たち ガンバと15ひきの仲間
※参考
(ざっくり所感)
「GAMBA ガンバと仲間たち」というアニメの原作とのこと。年代によっては超有名アニメらしいのですが、僕は知らずに撃沈。。。
でも、話を聞いて、児童文学が原作とは言え、とってもいいなと思ったことが、同作品に限らず、人間の営み(チームワークや友情、リーダーシップほか)のすべてが実はエッセンスとして入っていること。
大人こそ、児童文学やアニメから学べることが多いのでは?と痛感しましたよ。
(5)ミトコンドリアを知れば人生が変わる
(ざっくり所感)
この読書会に、ついにミトコンドリアの本が持ち込まれたか!と新鮮な気持ちに。人体の神秘性を感じますね、ミトコンドリアまで掘り下げて考えてみると。
詳細は同書に譲るとして、一見すると難しそうな話をよくここまで分かりやすい比喩表現を使って説明したなとプチ感動。健康の観点から見ても、ミトコンドリアに注目!個人的に、今回のBEST読書会賞ものでした。
(6)教育による日本再興論
(ざっくり所感)
ハッキリいって賛否両論がある視点の本だと思うのですが、僕は賛同することが多かったのです。ただ、誤解が無いようにしないといけないことは、大切なことは「学歴」ではなく「学習歴」であり「学習プロセス」です。
結果としての「学歴」の価値を論じるべきなので、目的と手段が逆転しがちな学歴主義の世論には注意を払いながら、ゆるふわ系の教育だけでは生き残りが難しい側面がある時代に一石を投じる内容でした。
(7)Jリーグを使ってみませんか?
(ざっくり所感)
Jリーグがここまで社会と連携して(シャレン!)地域活動を真剣にやっているとは知りませんでした。サッカーというコンテンツと、社会連携。単なる町おこしでも地域活性化でもない、新しい取り組みはもっと他の業界も参考にすべきだと思いましたね。
地域の課題解決とか、街おこしとか、小難しいか地味な話をせずに、社会活動は「〇〇フェス」をしてワクワク楽しみながら人を巻き込み、結果として活性化するのが一番では?というフェス論で盛り上がりました。
地域の活性化というより、「フェスをやろう!」といった方が楽しそうでしょう?(^^♪
以上
さて、いかがでしたか?
興味がわいた本はありましたか?
普段、あまり手に取らない本だらけだけど、息抜きがてらに紐解くと、ハッとさせられることが多いものです。
5.どく友会のサマリー
<主旨>
新たな本に出会い、新たな知恵を日常生活で実践するキッカケとする。
<進め方>
開催は、隔月の第3か第4土曜日が基本。(1・3・5・7・9・11月)
参加者が持参したお勧めの書籍の内容レビュー、感想を”ゆるく”、時には熱く、情報交換することが基本の流れです。
(レビュー頂く内容)
①著者の紹介
②ザックリと書籍の内容をレビュー
③印象深い点、気づき、学びを3つほど発表
④質疑応答
<ルール>
(1)一人一冊、必ずお勧めの書籍を持参。
(2)人生や仕事に役立つ本を持参のこと。
※著者・出版社の方は自分(自社)の書籍のPR持参もOK!
●年齢は30代、40代が多いですが、職業もバラバラなので個性的です。
●3分の1は初参加の方です。
●男性6:女性4の構成
●普通にお友達をお連れ頂くのもOK。
<経緯>
毎月平均8冊程度本を読んでいますが、ただ学んでいるだけでは面白くなく、他人がどういう視点で解釈しているのか。また、学びをどう実践するのか。そこに関心がありました。でも、なんだか世間の読書会でぴったりくるのがなかったので、自分でやってみようと思いました。
「新たな書籍との出会い×他人の価値観の学び×日常への実践活用」
この掛け算が僕のコンセプトです。
本好き集まれ!!!!!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介