カウントダウン思考とカウントアップ思考

僕は、仕事の一環で研修の講師を行っているため、日々様々なグループワークを受講生に提供しています。

毎日のようにグループワークに携わっていると、ふと気づくことがあります。それは、カウントダウン思考とカウントアップ思考の受講生の違いについてです。

※本投稿は、あくまでも個人的経験に基づくため、科学的エビデンスは不明です。

カウントダウン思考とは、期限を決めて逆算式で取り組みを決める思考法のことを言います。また、カウントアップ思考とは”とりあえず”で時間を積み重ねて作業を行う思考法のことをここでは言います。

たとえば、研修でいえば30分の制限時間内で、「あるテーマに基づきディスカッションし独自の見解を発表してください」という定番のスタイルを実施したとしますね。

この際、受講生に自主的に時間管理をさせるのですが、グループによってその管理方法が異なるのです。

あるグループはタイマーのセットをカウントダウン式で数字が30分から0秒に減っていくように。あるグループはカウントアップ式で数字が0秒から増えていくようにセットされます。

はたして、このタイマーセット方法の違いが、どうアウトプットに影響したでしょうか?

経験則ですが、たいていの場合カウントダウン式のグループの場合、ワークの段取りが的確で、グループメンバーの受講生全員の集中力が高く密度の濃いアウトプットを仕上げてくる傾向が高いです。

一方で、カウントアップ式のグループは、段取りをせずに”とりあえず”でディスカッションを始めてしまい、制限時間に対する緊張感が緩いためいつも時間オーバーで延長を要請してくる始末。。。

それなりのプレゼン力でカバーしようとされているものの、内容が浅く論点が分散している傾向にあります。

で、あとでグループメンバーのバックグラウンドや日常を事務局にこっそりと確認すると、ある共通点がありました。

やはり、カウントダウン式を率先して導入するグループメンバーは日頃より生産性が高く、パフォーマンスがハイレベルとのこと。

一方で、カウントアップ式のグループメンバーは、”そこそこ”、”まあまあ”だけど、いまいち突き抜け切れていないとのこと。

自分なりに答え合わせをして合点がいきました。

これは何を意味するかといえば、心理学で言うところの「締め切り効果」がいかにインパクトを持つかということです。

締め切り効果とは、締め切りが明確になっていることで、なすべきことに集中できる状態になれることを言います。

グループワークでも仕事でも、もちろん人生においても同じことですが、時間というものはカウントダウン式で存在しています。

僕たちは、無意識のうちに寿命に近づきながらカウントダウン式で時間を減らしていっています。これは生命というか人生の必然なので避けることはできません。

そのため、1分1秒を大切にし、密度を濃くしていくことが仕事でも人生でも求められるのですが、カウントアップ式にしてしまうと緊張感が緩み密度無き時間をすごすことにつながります。

常に緊張感をもって作業に集中せよ!となると肩が凝る人生になってしまい窮屈ではありますが、それでもカウントダウン式で時間は減っていくことを理解したうえで行動するのとしないのとでは密度(=成果への道)が変わってきますよね。

多くの場合は、カウントアップ式でタイマーセットする際に、あまり深く考えずに無意識でセットされている様子ですが、こんなところで人生観や仕事観が透けて見えるなぁと思う今日この頃です。

普段の何気ない無意識な行動は、たいていその人の思考習慣になっているため、何気ない些細なことでもいちいち意味と意義を考え、適切な選択をしていきたいものですね。

あなたは何かの時間を計るときに、カウントダウンにしますか?それともカウントアップですか?

日常の些細なことの積み重ねが人生を決める!と思うのは、僕だけでしょうか?

以上、日常の仕事風景より雑記までに記。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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