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目標を立てても焦ってしまい、行き詰まるのですが・・・どうすれば?

長年、著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。

メルマガも毎週2回の配信が定着しているのですが、読者さんからご相談メールもよくいただきます。そこで、普段僕がご相談に対してどう答えているのか。

今日は、お悩み相談のコーナーからnoteでも共有しようと思います。それほどに、共通の悩みを持つ方が僕の周りでは多いからです。

【Q】読者からのご相談より


目標を立てても
気持ちばかりが焦ってしまい、
頭がゴチャゴチャに・・・

目標達成のために必要な
”思考の整理”方法は
ないものでしょうか?

注意点などがあれば
教えてください。

なるほど。
よく聞くお悩みです。

僕の見解の前に、まずはドイツの詩人、劇作家であるゲーテさん(1749年8月28日 - 1832年3月22日)は、なんと回答するだろうか?と勝手想像すると・・・

冒頭のサムネのような名言がありました。

焦ることは何の役にも立たない。
後悔はなおさら役に立たない。

超絶なまでに核心をついたパワーフレーズですね!確かに、焦っても問題は解決されないわ、目標にも近づかないわで良いことなど一つもありません。冷静に考えればね。

もちろん、後悔も意味がないことで、それなら初めからできることを全てやっておこう!となります。理論的にはね。

でもね、それがうまくできないから悩んでしまうんですよね。そこで、僕の独自見解を。一つの考察として以下ご参照くださいね。

【A】鈴木の回答


<結論>


行動単位を徹底的に
小さく「分ける」こと!

人間が一番モチベーションが高まる時って、いつだかご存知ですか?

それは目標を明確にした時です。

目標を立て終えた直後は、意気揚々となんだか達成できそうだ!とモチベーションは最高潮です。楽観バイアス計画錯誤という思い込みの現象も影響するからです。

これは、目標を立てた瞬間に、できそうな気がする(なんとか実現したい)という希望的観測と願望が入ってしまうため、目の前の現実を見ずに気持ちだけは上がっていきます。(;^_^A

ところが、気持ちばかりが先走り、空回りばかりであまり前進せず。そして、いつの間にか、モチベーションがダウンして途中で下方修正へまっしぐら。

こんな経験はあなたにもありませんか?本当にこれ、もったいないですよね。

でもね、この原因は、実はハッキリしているのです。

それは・・・

・・・

・・・

・・・

大きな単位で物事を捉えすぎ!

というわけです。

モチベーションが高い時ほど気をつけてくださいね。気持ちが乗っているので何でもできそうな気になっているだけですから。その時って、だいたい行動が雑になるのですよ~。

そして毎回、”大きな一歩”を乗り越えようとしていくのですが・・・

人間はそれほど強くありません。

気持ちを切らさずに長く走り続けるには、行動を小さく分解し、着実に積み重ねていく必要があるのです。

でなければ、思考も行動もぐちゃぐちゃになり、ますます負のスパイラルに。。。

逆に、小さな行動単位にしておくと挫折は防げるし、目の前の第一歩目が明確だし継続はしやすいし。。目標達成まで頭がゴチャゴチャになり気持ちが途切れることがないため絶大な効果があります。

たとえばね、「売上を上げたい!」と言う人は多いけど、その方法は?と聞くと無口に・・・

たいていの場合、問題やテーマを大きく捉え過ぎているからですよ。小さく問題を「仕分け」していけば、具体的な打ち手が見えてくるのに。

また、小さく分解すると「面倒くさい」気持ちや「不安」な気持ちをなくすことが可能になります。

ではどう分解していけば良いのか。

方法は2つです。

「要素分解」と「プロセス分解」です。

例えば、「ラーメン」の構成要素を分解するなら?

「ラーメン」は構成要素を分解すると・・・「スープ・麺・具」で構成されています。

では、もしあなたがラーメン屋の店主で商品をリニューアルするなら?

スープを変えるのか、麺の種類を変えるのか、具の中身を変えるのかを具体的に考えていくのです。漠然と「おいしい商品」につくりかえようと言っても、何も前進しません。

一方、「プロセス」の分解とは、企業活動やユーザーの段階を意味します。

例えば「自動販売機」で飲み物を買うプロセスを分解してみましょうか。「商品を選ぶ→お金をとりだす→お金を入れる→ボタンを押す→取りだす」というプロセスに分けられます。

もしあなたが、自販機の製造メーカーの開発担当者であれば?分解されたユーザーの購買プロセスのどこにどんなニーズがあるのかを検証することが可能でしょう。

このように、構成要素かプロセスを分解していくことで、具体的な課題の洗出しとその解決策が見えてきます。

すなわち、思考が整理され目標達成までの筋道が見つけやすくなるというわけです。

物事は大きく捉えて構想しつつも、実際の着手は「分ける」ことで小さな着手が求められます。

シンプルに考え、シンプルに行動すること。

そのための第一歩目は、取り組むべきことを小さく分けることから始めましょう。

ぜひ、本日の教訓にしてみてくださいね。

【頭を整理するための問い】


あなたが今抱える問題を
要素分解すれば?
プロセス分解すれば?

それぞれ、どこをどういう風に
変えていけば良いだろうか?

メモに書き出しながら、
見える化して考えてみましょう。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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