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一流経営者が実践する、シンプルな思考の整理術

仕事ができる人、経営が上手な人を見ていると、ある共通点に気づきます。

スキルが高い?人脈がある?語るのがうまい?

要素は色々とありますが、究極的には「シンプル思考」であることです。

1.アップルはやはりすごい!


シンプル思考という点では、アップル(スティーブジョブズ氏)がやはり、シンプル思考の権化のようで学ぶべき点がたくさんあります。

記者会見時のプレゼン方法、商品ラインナップ、デザイン、インターフェース、使い勝手など、挙げだせばキリがありません。

あれだけの高収益をあげていれば、誰もシンプル思考の威力を否定できないと思います。

それほど、シンプルであることはインパクトが強いのです。

特に、以下の2冊には僕自身も大きな影響を受けましたよ。

逆に、アップルに挑戦を挑んで負けていった日本企業は、複雑すぎましたね。経営手法から事業展開まで。

名刺交換してみるとそのことを痛感しますよ。

部署名が3行にわたって書かれていたり、他の部署と一部名称がかぶっていたりと、経営者の思考が組織運営にまで影響しているのです。(大企業は仕方がないという言い訳をしていては前進しません)

みな、シンプル思考の素晴らしさは分かっていても、なかなか思考を整理してシンプルに本質を最大化するところまでいきつきません。

なぜなら、シンプルが大事だと思っていても、そこにかける情熱が足りないからです。あのスティーブジョブズでさえ、どれだけシンプル思考を保つために情熱を注いでいたことか。

以下の名言からもそれが読み解けます。

「シンプルにするっていうのは、複雑である事よりずっと難しいんだ。シンプルなものを生み出すには、思考をシンプルにしなければならないからだ。しかしそうする価値はある。そこに到達できれば、山をも動かせるからだ。」


それでは、スティーブジョブズ以外の経営者の思考法はどうなんでしょうね?

個人的に注目した2人の経営者についても、その思考スタイルをご紹介したいと思います。

まずは・・・

2.Amazonもすごいね!


マインド編として、Amazonに注目してみました。

アップルに負けずと劣らずAmazonもGAFAの一角を占める大きなITプレイヤーの1社ですよね。

高収益企業で最強と言われる経営手法の裏側にはシンプル思考が絡んでいるのではないかと僕はにらんでいます。

特に創業者であるジョフベゾス氏のコンセプトに注目してみました。

”DAY1主義”

一言で表すなら、「DAY1」となるでしょうか?

初心を忘れないためにも、原点回帰できるDAY1という言葉を、常に経営の実践に組み込んでいるようです。

どれだけ会社が大きくなろうとも、「(創業して)まだ1日目」 、 「常にDAY1の心意気」を忘れずに!というコンセプトは、どのような会社でも本来求められますよね。

とってもシンプルなフレーズですが、このワンワードで経営の根幹をなす価値観が忠実に表現できているとすれば、軸がブレず理解もしやすいし、社員も何をなすべきか考えながら動けます。

「お客様のために●●」「社会貢献を目的とし・・・」

企業のコンセプトは様々に語られますが、たいてい長いか抽象度が高すぎてリアリティを感じられません。

その点、ズバッとワンワードで何が一番の中心になるのか言い切る力は、やがて経営力へとつながってくると思うのは僕だけでしょうか?(実際にこのコンセプトを経営戦略に落とし込み超高収益を生み出している)

まさにDAY1は、ジョフベゾスのシンプル思考の象徴とも言えます。

ちなみに、Amazon本社のビル名は、「DAY1 north」、「DAY1 south」と、建物名にまで刷り込むほどの徹底ぶりだそうです。

シンプル思考は、言語化して終わりではなく、このレベルで言行一致と一貫性が大切だということです。


3.ユニチャームも負けていない!


続いては、実践編としてもう少し具体的なパターンをご紹介します。

以前、社長インタビューを目にしたときに、「なるほど!」「思考の整理を大切にしたシンプル思考の権化のような社長が日本にもいるではないか!」と思わされたのがユニチャームの高原社長でした。

まずは、高原社長の代表的な仕事スタイルを以下ご覧ください。

・執務時間を「オフィス仕事」「海外現場」「国内現場」に3分割
・1週間毎日、22時就寝、5時起床、6時半の出社で、毎晩会食を20年
・出社後、その日誕生日の社員に「ハッピー・バースデー・メール」を送る
・お客様に会う前は何を話すのか、事前に思考の整理時間30分を確保
・始業のAM8時まで1時間は予定を入れずに「思考の整理」タイムに充当
・休日の土日AMも「思考の整理」タイムを確保
・朝と夜に2~3分ずつ、日記をつける

※出典『NewsPicksユニ・チャーム社長が実践する沈思黙考とOODA』(2020.4.30)参照  (https://newspicks.com/news/4674828/body/)

高原社長は、思考の整理のことを「沈思黙考」(”沈思”は、心を落ち着けてじっと考えること。 ”黙考”は、静かに黙って考えること)という独自の言葉を使って表現されています。

スケジュールは、メリハリをつけながら、型をつくりそれを極力崩さず実践。なおかつ、そのサイクルの中には必ず節目節目で「思考の整理時間(沈思黙考)」を強制的に挟み込むことで、カリスマ性に頼らないシステマティクな経営とスピーディーな意思決定を可能にしているようです。

また、社内では「凡事徹底が非凡を生む」と発破をかけ、やるべきことをシンプルにやりきる力をつけるように促しているようです。

まさに、「動きを仕組化→節目で思考を整理→シンプル思考→スピーディーで良質な経営判断」がうまく回っています。

こうしてアップル、Amazon、ユニチャームと3社の経営者に注目してきましたが、思考を整理してシンプル思考に昇華させている経営者は突出した実績を残していますね。

もしかしたら、僕自身が勝手にバイアスをかけて注目しているのかなぁとも思いましたが、いつもお付き合いがあるようなクライアントや受講生など経営者以外でもそれは同じでした。

「思考の整理→シンプル思考=成果、業績」の公式

経営手法というほどでもない、地味な存在の思考の整理ですが、僕たちのど真ん中に置くことによって成果への近道を得られるかもしれませんよ。

と、僕なりの仮説を整理させていただきました。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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