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凡人のための仕事術【その2-とにかく動き回る】

こんばんは!あっという間に一週間も折り返しですね。ネットや世間では検察庁法の話で盛り上がっていますが、賛否はさておき、普段大多数の国民に注目が集まりにくい、統治機構や三権分立の仕組みに関心を持つ人が増えることそれ自体に意義のあることなんじゃいかと、個人的には思っております。

会食時の作法

さて昨日に引き続き、本日は凡人のための仕事術、その2をご紹介します。

職種によりけりだと思いますが、主に営業職の方は取引先との接待・会食といった機会があるかと思います。そういった場では主に職位・年次が高い人同士が中心となった会話が繰り広げられることが多く、新人や若手社員は会話についていけず困ってしまうことがあるかと思います。特に新人の場合、業務の歴史などと言った話になってしまうともうお手上げです。しかも業務時間内と異なり、会話の流れが大事な接待の場では流れをぶった切って質問することも容易ではありません。ではそんなときに一体どうすれば良いか?そんな悩みを抱いたことのある方へ向けた記事です。


ひたすら動き回れ

答えはシンプルで、全神経を集中させ、先方の一挙手一投足に気を張り、とにもかくにも動き回りましょう圧倒的な気配り力です。あまりに単純で、「そんなことか」と思われるかもしれませんが、これだけは全力でやりましょう。飯を味わっている余裕はありません。時に「そんな気を遣わなくてもいいよ」とか言われることもあるかもしれませんが、全く関係ありません、無視でOKです。料理注文、グラスが少なくなったら次の飲み物を聞く、料理を取り分ける、灰皿交換、あったかいお茶頼む、などなど、目に付いたこと、思いつくことは全部やりましょう。ここで重要なのが、中途半端だと全く意味がないというとことです。

“まあまあ”気が遣える人はいくらでもいるので、他の会社の若手と同じ注文要員としての印象しか与えられません。「こいつは異常に気が遣える」「異常に頑張ってくれる」そんな印象が与えられて初めてこの手法で価値を発揮することができます。会話も入れるところは入っていきましょう。1聞かれたら10、いや100返す。そんな感じです。こういう時に備えて自虐ネタなんかも用意しておくと万全です。

また、料理を一口食べたら異常なまでのオーバーリアクション(勿論ポジティブな方で)。なぜかはわかりませんが、上の世代の人ほど美味しそうにモリモリ食べる若手の姿を見るのが好きな人が多いですし、反対に悪い気分になる人はいません。

ここまでつらつらと書きましたが、重要なのは「こいつ可愛いやつだな」と思ってもらうことです。結局ビジネスは人と人とはよく言ったもので、どんなに事業が魅力的なものであっても、一緒に仕事をする人が魅力的でなければ何かと理由をつけてその事業自体拒絶されてしまいます。どんなに儲かる事業でも、儲かるのは会社であって自分自身に直接的に還元されるわけではないので。反対に、「こいつと仕事がしたい」と思ってもらえれば、例え事業自体に多少欠けている部分があろうと、なんとか「一緒にできる理由を考える」ことにつながっていきます。


昔話

私の尊敬する先輩に、芸人顔負けのトークスキル・ユーモアを持ち合わせており、接待を大の得意とする恩師がいるのですが、その人は接待の場では上司を差し置いて会話を盛り上げ、相手の懐に入り、商売につなげるという一連の流れを華麗にこなす姿を後輩の私に見せていました。そんな先輩がある時、私にこっそり教えてくれたのが、「接待の場で飯の味を感じたら負け」と言う言葉でした。

その先輩は接待の際、相手先の業務に関連する事項は言うまでもなく、出身地や現在住んでいるところ、最寄駅、母校であったり、趣味、部活などなど、可能な限りのありとあらゆる情報収集を行い、下調べの段階からまさ全力を尽くして話題集めを行ったうえ、引っかかりそうなポイントを会話の中で上手い具合に散らしつつ相手の関心を引く、と言うことを行なっていました。平たくいって話がメチャクチャ上手な人です。そんな人が自らの能力に加え、そこまでの事前準備まで抜かりなくやっている。そこにさらに上乗せで、料理の味を感じないほどに神経を集中させている。まさにアッパレでした。デキる人の所作はこういった見えない努力で成り立っているのです。

あと書き忘れましたが、新人の強みは、何より目立つところです。接待の所作一つとっても、上の世代に比べて5倍も10倍も加点要素が加わります。なので、どんな細かいことでもいいので、1点でも2点でも多く稼ぐ意識を持ってそういった接待の場に臨んでもらえたらなと思います。


では本日、第二回はこんなところで。

それでは!

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