作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part21:結果は何とするか?

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回は、精神保健福祉手帳について書かせてもらいました。
今回は、自動車学校に通った教習生が得る結果について書いていきたいと思います。




~自動車学校を卒業するという事~


自動車学校で教育を受け、卒業するためには
“学科の検定”と“技能の検定”の双方において、
自動車学校側の採点で合格する必要があります。

自動車学校を卒業すると、各都道府県の免許センターに向かい
学科試験を受けることになります。


免許センターでは、技能教習が一定の期間免除となります。


自動車学校を卒業するということは、
“免許センターで試験を受ける資格を得る”事と言い換えることができるかと思います。

また、免許センターでの試験に合格すると公道に出て実際に運転することが可能になります。
技能試験が免除になるということは、自動車学校を卒業した時点で公道で自動車運転を行うレベルに達しているという事になるかと思います。




~卒業以外の結果~


自動車学校で“学科の検定”と“技能の検定”に合格する。
という形について述べましたが、卒業以外の結果も存在しています。

教習の期限は、4つに分かれます。
教習の有効期限:9カ月
仮免許学科試験有効期限:3カ月
仮免許証の有効期限:6カ月
卒業検定の有効期限:3カ月

と、それぞれの段階で期限が決まっています。

ここから逸脱する場合、卒業以外の結果となる。
ということです。




~何を結果として提供するか?~

現在、私が勤める自動車学校では
発達障がいを有する方が入校されてきています。

入校時に、評価バッテリーによる検査結果から見込みを立てますが…
全てがうまく判断できるというわけではありません。

入校した後、躓くことで自動車学校の卒業が困難な場合があります。
卒業が困難ということは、交通社会に出ることが危険であると判断されるともとれると考えています。
自動車運転が免許制度であるという事を、認識したうえで判断が必要と考えています。

特性に応じた関りや、個別指導などの支援を行っていますが、
それでも、自動車学を卒業するレベルまで達することが難しいと判断される場合があるということになります。

入校した後に、
特性や機能的な部分、パーソナルな部分が見えてくる。
ということが往々にしてあるというのが現状です。

では、その場合にどうしていくのか?
“期限が切れました”
で終わるのが望ましいか?

という点についてですが、
医療現場でも、リハビリの治療がうまくいくときよりも、期待された効果が得られなかったときに苦労した事を覚えています。

今回の場合も、“期限切れ”で終わるのではなく
自動車学校で多角的に評価した内容を一つの形として提供することが望ましいのでは?
と思っています。

さらにいうと、
入校前にリスクなどについて本人と家族に説明を行い、コンセンサスを得る部分を充実させることが必要であると考えています。

“教習生の多様化”

多様化に対して、関りや提供する物についても変化が必要であると感じています。

本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。

また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。

それでは、良い一日を。

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