見出し画像

日本人の潜在的な「寄付」ポテンシャルは世界一だと思う説。

日本には寄付文化がないと言われますが何をおっしゃいますか!

ボクは潜在的なポテンシャルは
日本が世界一だと思っています。

その秘密はあの「歌舞伎」にあぁ~り~ぃ。

歌舞伎十八番の中でも有名なお芝居で
市川團十郎のお家芸の一つで超有名な演目「勧進帳」

「勧進帳」って名前くらいは聞いたことあると思います。

「勧進帳」の演目を、ざっくり説明すると
義経弁慶が源頼朝から逃げるために北陸を通って奥州へ逃げる際の加賀国の安宅の関での物語。弁慶が主君である義経をシバき倒すという有名なあのシーンであります。


ではその「勧進帳」とは何か。

【勧進】とは調べてみると
1 人々に仏の道を説いて勧め、善導すること。
2 堂塔・仏像などの建立・修理のため、人々に勧めて寄付を募ること。

とあります。

そして「勧進帳」とは
その寄付を記した寄付帳のことを勧進帳と言いました。

つまりですね
勧進とは寄付のことで勧進帳とはその寄付を記した帳面ってことです。

それが言い伝えで歌舞伎の演目のひとつとなるくらい
現代でいう寄付という文化が
庶民にも広く一般的だったってことがわかります。

昔は
神社や仏閣など、その多くは「寄付」によって創られていたので
「寄付」の感覚は今よりもずっと身近にあったと考えられます。

また「寄付」と同じ、または似たような意味を持つ言葉に
寄付、勧進、浄財、志、布施、義援金、寄進、募金、カンパ、援助
などがあります。

そのほかに
価値ある目的のために自主的に献上される言葉に
奉加金、 献金、義捐、寄金、寄贈、寄稿、拠金、寄進、恤む、喜捨、献納
などもあります。

聞いたことある言葉もあれば
もうすでに絶滅しているような言葉もありますけど
こんなにも沢山の寄付にまつわる言葉が存在するのです。

びっくりしませんか?


こんな国あります?


他の国を隅々まで調べたわけではないのでわかりませんが
おそらくこれは世界で類を見ない数だと思いますよ。

これらを総合すると
「寄付」に対する日本人の潜在的ポテンシャルは世界一なのではないかと。

日本人って
協力、協同、協調、連携 、共同、団結、和
のような言葉が他の国に比べて文化として好まれていますよね。

…というより好きだし美徳を感じているし
そこにちょっとしたステータスも感じていますよね。

…っということは
精神論的にもやはり「寄付」の文化は根付いているはずなのです。

それがいつしか今のような
寄付文化がないと言われるようになってしまったのだろう?

都市化や核家族化・少子化問題によって、
人間関係の希薄化が進んだことが原因?
ネット環境などの影響で個人が地域や社会のために
活動することが少なくなったことが原因?
単純に個人と社会との関わりが薄らいだから
「寄付」への興味が無くなったのか?

単純にお金にガメついだけなのか…

色々と原因は考えられると思いますが潜在的に見ても
「公共」のために精神を投じるという文化は世界一だと思っています。

「寄付」することがいいとか悪いとか言いたいわけではなくて
その精神的な豊かさこそが今の日本の文化の礎にあって
その一端でも取り戻すような変化が起きれば
日本も大きく変われるのになぁ…なんて思うわけであります。


ありがとうございます!お気持ちは寄付させていただきます。