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2020-06-10 「エナジャイル」から「レッドジャーニー」へ スタートアップイベント #redjourney

2020/06/10 に開催された 「エナジャイル」から「レッドジャーニー」へ スタートアップイベント のイベントレポートです。

●イベント概要
株式会社エナジャイルは、2020年6月1日より、株式会社レッドジャーニーに社名変更いたしました。
私達が扱うメインのドメインにDX(デジタルトランスフォーメーション)があります。このDX支援に社として名で体を表せるよう、REDesign(再定義)からREDをとり、私たちの社名といたしました。

このイベントでは、社名変更を期してレッドジャーニーで取り組むことをご説明し、皆さんとRED(再定義)に向けたスタートアップしたいと思います。

内容
・市谷、新井より「レッドジャーニーとは何か」「始めていること、これから始めること」をお伝えします。


■Startup RedJourney

市谷 聡啓さん [レッドジャーニー]

●自己紹介
・レッドジャーニー
  DX伴走支援
・政府CIO補佐官
・専門
  仮説検証
  アジャイル開発

●なぜ、新たな旅に出るのか?
・DXを一緒に進めてきたことがが大きな影響
・DXにはアジャイルにやっていく、も含まれる
・アジャイルなチームを立ち上げたいという話もまだ多い

●アジャイルの普及状況
・肌感としては
  レイトマジョリティに差し掛かった辺り
・神話の時代
  プロペラ帽の平鍋さん
  XP
  失敗の山積みだった
・突破の時代
  AEP、アジャイルサムライ
・普及の時代
  SCRUM BOOT CAMP
  一気に広がっていった
・2016年ごろ
  DXという言葉が黒船のように登場
  当時は気にもしていなかった
・探検の時代
  変革の動きが活発に
    アジャイル、デジタル化が進んでいなかった中
    コロナで追い打ち
  何が起きるかわからない状況

●きっかけ
・国との出会い
  Code 4 Japanの関さん
  国のプロジェクトに参加
  「こんな状況か」をまざまざと見せつけられた
・地方との出会い
  静岡、千葉、鳥取、、、
  これから始まる変革の場所

●DX Criteria
・なぜ変える必要があるのか?
  → なぜ変えていかないのか?
・変える理由を考えている時間はない
  現実はまだまだ

●日本の社会を支えてきたプレイヤーたち
・国、地方、大企業
  デジタル化、アジャイルはまだまだ
・再定義の時を迎えている

●自分自身の再定義
・「あなたは何をする人なのですか」
  カイゼン・ジャーニー
  自分が生み出した言葉が、自分に返ってくる
・20代は、自分のために
・30代は、顧客と組織のために
・40代は、社会のために
  担わなければならないときを迎えたと感じている
  前を走っている先輩がいなくなってきた
  年の離れた人、自分の後ろの世代は走っている
  後ろの世代に橋渡ししていく
  橋渡ししないと、淀んでいってしまう
  油まみれになった厨房をきれいにしていく

●日本は衰退途上国
・データで示されると「そうか」と感じる
・耳目に触れるのは、過去の栄光か未来の衰退
  2000年 就職氷河期世代
  2008年のリーマンショック
  2011年の震災
  2020年のコロナ
  でも、仕方なしと感じられる
・仕事ではいつも不確実性の高い世界に身をおいている
  日本の社会というマクロで捉えると
  確実性が高い未来に進んでいる
・今回は別だった
  冗談じゃない

過去の栄光の中
未来の絶望の溝
ではなく、いまを生きている

明日がわかりきっているならば
今日の不確実性を作り出すことができる

●現場に行って気づくこと
・バクっと捉えると、どうしようもない
  これどう使うんだろう
  そんなにお金かけるの
  時間をかけて何も決まらない
・解像度を上げていくと、できることだらけ

●だから始める
・これから始める場所
  地方アトツギ
・正真正銘の危機が迫る場所
  大企業
・最後に取り残された場所
  国、自治体
・各方面において
  考え方ややり方を再定義していきたい
  自分の時間をここに捧げよう
・Red = ReDesign
  再定義

●DXジャーニー
・必要としている人と、推し進める
  バックログ入れたい、内製チーム立ち上げ、アジャイル化
  プロダクトを世の中に問いたい、事業を見直したい
  バラバラの粒度、これらと再定義を進めていく
・仮説検証型アジャイル開発 × 段階の設計
  不確実性の高い状況をつくり
  段階的に発展を引き寄せる
  時間はない
  現実的な変化の角度になるように段階を経て進めていく
・大企業での事例
  証券会社
  仮説検証型アジャイル開発の研修
  DX支援テーマの選定
  仮説検証、アジャイル開発の実践伴走
・地方アトツギでの事例
  千葉の石井食品
  業務改善の研修
  経営者との1on2
    経営者のやりたいことに現場がついてこない
  現場の足りていないところに出向いて一緒にやる
    情シス、マーケ、工場、、、
・ドメインは問わない
  生保企業、通信企業、経産省など
  大企業、地方企業、ベンチャー、NPO、行政
・DXは総合格闘技
  仮説検証、アジャイル、アーキテクチャ、
  デザイン、チーム育成、事業開発
  その時々必要なものが変わる
  濃淡を付けて支える
・神出鬼没な専門家チーム
  プロダクト構想・検証
    仮説検証リード
  MVP開発
    フロントエンドエンジニア
・スタートアップスタジオ的な動き
  コミュニティなどで出会った仲間と
  自立分散を前提にして
  適時敵チームを組む

●パートナー
・増田さん
  長いこと一緒にやってきている
・草野さん
  UXリサーチャー
  研究も一緒に進めている
・川端さん
  DXの現場で一緒に進めている

●分散協調型の関係性
・コミュニティの分散協調
  DevLOVEに8000人
  ここで出会った人たちとやっていく
  目的に合わせて分けてすすめていく
・CoE形成のための分散協調
  Center of Excellenceは必要
  大きな組織の改革には支援側も体制が必要
  SIerや専門機関と一緒にやっていく
・例
  NRI bit Labsのメンバーだったり
  Code for JapanのSTOと一緒に取り組んだり

●適切に分かれている上で協調する
・むやみに混ぜない
  混ぜると均一な質が求められてしまう
・別れているからこそ持ち味を出せる
・組み合わせて大きな力を生む

●XEジャーニー
・DXは長期戦
  外からの働きかけで進めていくのは難しい
  外からの働きかけはある種のドーピングのようなもの
・XE: トランスフォーメーションエンジニア
  トランスフォーメーションを推進する人
・必要なスキルは様々
  段階的に成長していってもらう
・必要なスキルセットを整理して、トレーニング
  DX推進指標、DX Criteriaと平仄を合わせながら
  順番を付けて進めていく

スクリーンショット 2020-06-10 20.41.22(2)

●変革の実践学習と協調のエコシステム
・組織
  XEジャーニー
  DXジャーニー
・The Agile Guild
  フリーランス・副業・ボランタリーギルド
  活動を休眠していたが、コロナで必要性を感じた
  シビックテック的な側面とギルドの側面をもたせて
  一般社団法人として
・Red Alliance
  適時適チーム
  オープンなスタートアップスタジオ
  前もって声をかけながら、進めている
・地域ギルド、地域開発会社
  ギグ・エコノミーな働き方は東京が中心だった
  これを地方で始めていく
  生きていく上でも、働く上でも地域の仲間がいると動きが変わる
  こんな活動を支援
  行政でもやろうとしている
・正しいものを正しくつくる塾
  専門性を得るための活動

●はじまりをつなげていく
・変革を進める人
  同じ組織から出てくるかも
  違う組織の中で出てくるかも
・「自分のところでもやってみよう」と思ったのが始まり
  はじまりをつなげていく
・仲間を増やして、状況の変化を増やす
  私の中の唯一の経営哲学のようなもの

明日ではなく今日この日の不確実性をつくりだす
衰退途上国な未来を変えていくことを妄想している

ともに考え、ともにつくり
そしてともに越える

今、ふたたびの越境を
みなさんとともに。


■Red Journeyの旅のはじまり

新井 剛さん [レッドジャーニー]

●世の中の課題
・2017年 熱意ある社員 6%
・2020年 でも、2年分のデジタル変革が2ヶ月でできた
  マイクロソフトのナディラさん

●これまでを否定していかなければならない
・気がついてしまった
  ハンコのために出社?
  満員電車の異常性
・リモートワークにうまく移行できたチーム
  タスク管理や組織文化、カイゼンマインド
・答えは現場にある
  メンバーの視点を借りながら
  さまざまな感度で見つけていく
・頑張っているチェンジ・エージェントの人たちに
  フォーカスを当てて、勇気づけていきたい

●英語できますか?
・日本 殆どできない
・とあるフランス人 5ヶ国語できるぜ!
  日本語は?ニーハオ
・これくらいで良いのでは

●現場によってあり方は様々
・とあるアジャイルな会社
  45期を迎える
  アナログの見える化
  認定スクラムマスターが、会社のいろいろな部署に
  見学した人から見ると、現場の人達が輝いて見える
・経験を社会に還元していきたい
  伴走しながら、自己組織化づくり支援
  あらゆる産業、あらゆる組織に
・ピラミッド型からネットワーク型へ

●個人のHOWとWHAT
・HOW
  ITではない職種の人たちに
  研修、ワークショップ、現場で一緒に
・WHAT
  アジャイルのプラクティスがマッチする

原理主義者の人には
それってAgileなの?と言われてしまうかもしれない
でもこれが
ボクの ReDesign Agile

一緒にReDesignされた夕焼けを見ましょう


■対談・QA

●エナジャイルとレッドジャーニーのDiff
・市谷さん
  より広くなった
  en agile からとった名前
  その魂は今も入る
  RedJourneyはagileをenするだけでなく、広げていく
・新井さん
  DXという枠組みでスコープが明確になった
  なんでもかんでも業務改善しましょうではなく
  お客さんが目指す先の景色が合致する
  くっきりした印象
・市谷さん
  DXジャーニーではなくREDジャーニーにしたのは
  DXという言葉は変わっていく
  再定義していくことは変わらない
・新井さん
  agileの再定義という発想は
  エナジャイルではできなかった

●レッドジャーニーという名前
・市谷さん
  1ヶ月前くらいまで悩んでいた
  妻にバックオフィスを手伝ってもらっている
  意見を聞いたら
  ゴレンジャーみたいでイヤw
  法務局とかで「レッドジャーニーさん」って呼ばれたらw

●直近やっていること
・新井さん
  その会社さんにどっぷり入り込む
  深ければ深いほど、いろいろな悩みが見えてくる
  並走したくなってくる
・市谷さん
  新井さんに近いかも
  会社ごとにやっていることはさまざま
  関係性は当事者感が高まった
  利害は関係なくやれる

※私用で途中退出


■XEジャーニーの構想

QAで話を振ってもらえたのですが、私用で回答できなかったので、こちらに書いてみますね。

「企業のDXプロジェクトで求められる成果」から分解していくと、DXに求めらめられるのは、自社の組織文化を深く理解し、自社の業務プロセスに精通し、自社にマッチする形でテクノロジーを活用し、変革を推進することです。

このスキルを持った人を、デジタル化の変革を推進する人、XE(トランスフォーメーション・エンジニア)と名付けました。

自社の組織文化を深く理解し、自社の業務プロセスに精通するには、外部の人では遠回りです。外部からの支援は、ある意味ではドーピングのようなものです。理想的なファシリテーションは、ファシリテーターが不要な状態なことと同じだと考えています。

XEの育成支援では、学習意欲の高い既存の社員がデジタル化の変革を進められる人だと気づいてもらい、彼ら彼女らに新しいスキルを身につけてもらう事で変革の推進力を内製化していきます。

人材育成のアプローチはセールスイネーブルメントをベースにしています。求められる成果を起点に、成果に必要な行動、行動に必要な知識/スキルを整理していきます。トレーニングで知ることを、コーチングでやってみることを、コミュニティで実践的なナレッジの共有を支えていきます。

起点となる成果は、DX推進に成功している企業のノウハウを整理したものをベースにしました。

プロセスマイニングで成果につながる行動を分析し、データドリブンに次のカイゼン・サイクルにつなげていきます。

そして変革には長い期間が必要です。「なぜ変えなければならないのか?」と発想せざるを得ないナラティヴの中で生きる人達に、変革後の世界観を理解してもらい、一緒に推進していく関係性を築いていく必要があります。この関係性を築いていく対話のアプローチの中では、多様な視点からの発想が必要です。XEを目指す人、XEとして活躍している人、変革に必要な専門性を持った人のコミュニティをつくり、ノウハウや視点を共有することで、お互いを支援しあいながら、それぞれの変革を推進していきます。

共感してしまう熱意をもった皆さんのデジタル化を通した変革を実現するために、伴走や支援をしていければ、と考えています。

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