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少しずつ変化すると、大きく変化できる

いつもありがとうございます。すーです。

あなたは、人生を好転させるために、いきなり大きな変化を望んではいませんか? 自分を取り巻く環境を選ぶときは、たしかに大きな変化を起こす必要があるかもしれません。

しかし、自分が持つもの(スキル・能力や、経済状況、自己肯定感、衣食住など)を変えるときは、いきなり大きな変化を起こすよりも、少しずつ変わるほうが、結果的に大きく変化できます。

生き物は、変われないようにできている

人間には、現状維持バイアスがあります。未知や未経験なものを避けて現状維持を望む心理作用のことですね。人間は損失回避したい傾向があり、いつもと異なる選択をして失敗したくないのです。たとえば、新メニューがあっても、慣れ親しんだメニューを頼んでしまうことなどがあります。

また、生物には恒常性(ホメオスタシス)という力があります。生体に変化が生じても、生理状態が一定するように調整される機能です。たとえば、ダイエットで急激に痩せると元の体重に戻ろうとする力が働いて、痩せにくくなったりリバウンドしてしまうなどです。

”慣性”や”摩擦力”を振り切らないといけない

ここで、タイヤを転がすところを想像してください。

現状維持バイアスは、慣性のようなものです。タイヤは、動くその瞬間に最もエネルギーが必要なのです。

ホメオスタシスは、摩擦力のようなものです。一度動きだしても、タイヤには常に、静止していた状態に戻ろうとする力がかかります。変化するためには、動くための力を常にかけ続ける必要があります。

このように、大きな変化を起こし、その変化の中にあり続けるためには、”慣性”や”摩擦力”を振り切らないといけません。

生き物は基本的に、変化できないように出来ているのです。

なのに、脳は刺激を求める

変化を望まない一方で、脳は刺激を求める臓器です。

脳は、受けた刺激に対して変化し続ける性質があるそうです。また、ある種の刺激によってドーパミンが放出され、脳の報酬系が活性化されるそうです。すると快の感情を得られます。

でも刺激って、だんだん慣れてしまうんですよね。同じ刺激では、だんだん物足りなくなってきます。

これを変化に当てはめて考えてみます。

脳は刺激を求めるので、変化すると快を感じます。でも、同じ力で変化をしていると、だんだん慣れてきて快を感じなくなってきます。そこで、変化のスピードを上げていけたら良いのですが、現実的にどんどんスピードを上げて変化していくことは容易ではないでしょう。

いきものは変化できないようにできているうえに、変化し続けないと飽きてしまう。どうすりゃええねん、という感じですよね。

提案:少しずつ変化してみる

そこで私がオススメしたいのは、

快を感じるか感じないかのギリギリの強度で、
ほんの少しだけ頑張ってみること

です。

少しだけ変化するなら、小さな力をかけるだけで動くことが出来ます。また、変化量が少なければホメオスタシスが働きにくいです。

少しの変化で刺激が物足りなければ、少しずつハードルを上げていけばいいです。その際、ハードルを上げ幅は、物足りなさを我慢できるギリギリの少なさに留めることが大切です。変化の限界点までの残りの距離をちびちび使っていくイメージです。

こうすれば、変化を邪魔する力を抑えつつ、刺激を好む性質を満足させることが出来ます。継続的に変化をし続けることになるのです。

ほんの些細なことでも、継続していれば習慣となり、習慣はあなたの血肉となります。時間はかかりますが、最終的には元の自分から大きく変化できるはずです。

まとめ

自分が持つものを変えるときには、「変化を避ける性質」と「刺激を求める性質」の両方を騙す必要があります。ほんの少しずつ変化すれば、自分を騙して、楽に変化を継続させることが出来ます。

あなたも自分を大きく変化させられるように、応援しています。

あくまでも、少しずつ、です。


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