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環は加奈たちの援助交際の噂の出所だった恵の元へ。別のグループから見たあの頃と二人。或いは、『フワつく身体』第十八回。


※文学フリマなどで頒布したミステリー小説、『フワつく身体』(25万文字 366ページ)の連載第十八回です。(できるだけ毎日更新の予定)

初回から読みたい方はこちら:「カナはアタシの全て……。1997年渋谷。むず痒いほど懐かしい時代を背景にした百合から全ては始まる。」

前回分はこちら:加奈の影に取り憑かれるように、環は真相を追いかけ、田園調布へ。そこで見つけるトパーズの符号。或いは、『フワつく身体』第十七回。

『フワつく身体』ってどんな作品?と見出し一覧はこちら:【プロフィール記事】そもそも『フワつく身体』ってどういう作品?

八割方無料で公開いたしますが、最終章のみ有料とし、全部読み終わると、通販で実物を買ったのと同じ1500円になる予定です。

本文:ここから

■二〇一七年(平成二十九年)十月二十一日


 環は、渋谷で加奈と美頼が援交をしていたという噂の出処である、サトメグこと佐藤恵に会いに行くことにした。

 実家から持ってきた、卒業アルバムの写真を見ると、茶髪のワッフルソバージュの少女が、一筆書きのような細眉の下の目を少し細めて笑っていた。肌も焼いていたのか、小麦色に見えるファンデーションを使っていたのか、少し茶色い。いかにも九十年代後半の女子高生といった感じだ。

 恵の実家に連絡してみると、大学卒業後に高校時代から付き合っていたクラスメイトと結婚して、今は八王子にいるということが分かった。

 名字は佐藤から加藤に変わったらしい。

 本人と連絡をとってみると、南大沢の大型スーパーのコスメコーナーで、美容部員として働いているから、勤務時間後なら、少し時間がとれるということだった。

 雨がひっきりなしに降っている。南から近づいてきているという台風二十一号が、秋雨前線を刺激しているのだと言う。

 南大沢は新しい街だ。駅の開業は一九八八年でまだ三十年も経たない。現在の駅ビルができたのは僅か十年前。改札から広がるデッキが、丘陵の谷底を覆っている。

 環が立っているアーケードを伝って歩いて行くと、アウトレットモールがある。あの頃にはまだ存在していなかった清潔な街からは、真新しい郊外の匂いがする。だが故に、東京と言うよりも、どこか地方都市じみてもいる。

「ひっさしぶりー、タマちゃん。変わってないねー」

 鮮やかな花柄の傘が現れた。屋根の中にいたが、吹き込んで来る雨のせいで、ビニール傘を差したままの環の姿を見つけるなり、そう笑って手をとった。

 高校時代、そんな、懐かしいアザラシ的な呼び方されてたっけ?

「サトメグも、えと、眉毛が太くなってる」

 恵はクラスの皆からそう呼ばれていたし、環もそう呼んでいたように覚えていたので、環はもう佐藤姓ではない恵を『サトメグ』と呼ぶことにした。久々に会った恵は結構、変わっていた。

「いいよ、そんな気を使わないでもぉー」

 と言って、恵はケラケラと笑いながら続けた。

「もう見たら分かるでしょー、太ったもん二十キロ! もうさ、子供三人産んだら、骨盤ガッバガバよぉー」

 と言って、さらにケラケラと笑った。

 恵は体型を隠すようなたっぷりとしたネイビーのシャツを着ていた。

 美容部員らしく、流行りの太眉に真っ赤なリップで、指先にはムラなく塗られたベージュピンクのネイルがツヤを放っている。

 肩からはデイリーラシットのモノグラムバッグをかけている。環はブランドのことは良く分からないので、どこのものかは分からないが、白地に大ぶりのボタニカル柄が描かれた傘も華やかだ。太ってはいても、隅々まで隙のない服装に環には見えた。

 しかし、恵はいきなり距離が近い。この距離の近さが、彼女をクラスの中心にいさせていたんだろう。美容部員としてもやり手そうだ。と環は思った。

「高校時代、なんて呼んでたっけなって思ったんだけど、なんか深川さんっていうのもよそよそしいなって思って。タマちゃんでいいでしょ」

「うん、まあ……」

「あれか、玉袋筋太郎がNHK出る時の名前みたいだよね。じゃあ、いっそのこと筋太郎にする?」

「いやいやいやいや、タマちゃんでいいから。それはちょっと……」

 本当、距離感近いな。

 二人は駅側のチェーン店のカフェに入った。

 環はコーヒー、恵はアイスティーの載ったトレーを持ちながら、なるべく人の少なそうな奥の方の席に座る。

「もうさー、二十キロ太るじゃん。あちこち尻ぶつけんのよ。デカくなってて、昔はそんなことなかったのにさあ。痩せなきゃ」

 と言い終わった辺りで、店員が二人の元にパンケーキを運んできた。恵のトレーの上には、番号札が載っている。

「パンケーキのお客様」

「どうもー」

 恵のトレーの上に山盛りのクリームとラズベリージャムがかかったパンケーキが置かれた。

「って言いながら、パンケーキ頼んでるじゃん」

 恵との距離感を図りつつも、環もツッコまざるを得ない。

「へへ。やっぱ美味しそうさ、つい。甘い物やめるぐらいなら、デブの道を行くのもありじゃねってこう、心が揺らいでさ」

「分かる」

「えー、タマちゃん超痩せてるのに。いや、超はつかないか」

「つかないつかない」

 やや押され気味に答えた環を横目に、恵はパンケーキをパクついた。

「んー、美味いし。作り置きみたいでちょっと冷たいけど。タマちゃんってさ、お巡りさんやってるんだよね。いいなあ。公務員、勝ち組だよねー」
恵も秋と同じようなことを言った。

「いやー、出世してないし、特に勝ってないよ。それから独身だし。公務員ってだけで勝ってることになっちゃうって、世知辛いなあ」

「だってそうじゃーん、ウチの子も公務員にしたいもん」

 と言いながら、口の周りのクリームを紙ナプキンで拭った。

「でもさ、勝ってるって言ったら、サトメグの方じゃないの? 結婚して子供いるし、マンションも賃貸じゃなくて、買ったんでしょ?」

 恵はクリームのついた紙ナプキンをくるくると丸めると、片手を手前に払った。

「分譲マンションったって、八王子の七十二へーべーだよ? 実家の調布から大分奥入ったよ。それに、子供は上の息子が来年中学じゃん。で、そこに小四の娘、小ニの息子。もう毎日わーわー、うるっさいのなんのって。独身羨ましいわー、帰宅したらリビングで喧嘩してるのとかいないんでしょ?」

「まあそうだけど」

「てゆっか、どうなの? タマちゃん、そっちの方は?」

「そっちの方って、言い方がオッサンだよ」

「いやだから、オッサンかどうかはともかく、彼氏とかその辺は?」

 すぐこういう勘ぐりをしたがる辺りが、恵のようなタイプの苦手なところだ。

「はい、独身、彼氏なし、警察の仕事、不規則過ぎてペットもなし。家は明大前の築三十年のワンルーム。オートロックなし、セキュリティーは己の腕力のみ。私のことは以上!」

「以上って、以上にしちゃう訳」

「うん、しちゃう。とりあえず、本題に入らないといけないからね」

 環は話題を切り替えて、コーヒーを一すすりした。

「本題って、美頼ちゃんのこと? このタイミングでクラスメイトに会いに来たって、そうかなって」

「そう、美頼が死んだってのは聞いてた?」

「うん、聞いた聞いた」

「やっぱ、耳が早いなあ」

「うん、LINEで回ってきた。加奈ちゃんがいなくなって、それで美頼ちゃんが病んじゃって、ずっとどっかで気にしてたんだよね。結局死んじゃったかあ。やりきれないなあ。旦那とか、彼氏とかはいたりしたの?」

「ううん。結婚どころか、進学も就職も。付き合ってた人がいたかは分からないけど、出会うチャンスとかはなかったんじゃないかなあ。結局、ずっと摂食障害を患ったままで、十七歳から時間が止まっていた感じ」

「うわ、マジでやりきれないなあ。しんど……」

 恵はパンケーキを食べていたフォークを置いて、頭を抱えて遠くを見た。

 恵は、二十年会っていない、当時もさほど仲良くなかった同級生のことを思って、大袈裟に感じるぐらい悲しい顔をした。

「私に会いに来たのは、お別れ会的なこと? みんなで花輪とかそう言う」

「ううん。お葬式はしなかったし、これからも何かする予定はないみたい。私が知りたいのは、美頼というよりも、立花さんのこと」

「いなくなった、加奈ちゃんの方……」

「そう。私、死ぬ前の美頼のお見舞いに行ったんだよね。気に入らなかったみたいで、つっ帰されちゃたんだけど。その時に美頼が言ったんだよね。『カナは生きている』って」

「つまり、行方を追ってるってこと?」

 環はゆっくりと頷いた。

「行方不明者の捜査は自分の管轄外だし、あくまでも、個人的な興味として、高校時代のクラスメイトを追ってる。だから今日はあくまでも個人的に会いに来たものだと認識して欲しい」

「ほう、なんだかカッコいいね、タマちゃん」

 さっきの悲しそうな顔から、一転して興味深げな顔をして環を見た。

「調子狂うな」

 環は苦笑した。恵は感情の表現が豊かで、ラテン系の国の人のようだ。福々しく変わった姿からは、イタリアのマンマ、といった風情が漂っている。

 加奈を追っている方は私的な話と言い訳が立ったとしても、踏切事故の犠牲者の遺族に会いに行ったりしている方は明らかに違法捜査なのだが。

「でもなー、二人、クラスで浮いてたし、私も良く分かんないよ」

「立花さんと美頼が援交してたっていう噂の出処が、サトメグたちだったって聞いてね」

 恵は手を叩いて、思い出した! という顔をした

「ああ! そうそう! 渋谷で見かけたんだった!」

「二人を?」

「私が直接見たのは、加奈ちゃんの方だけ。良く知らない五十ぐらいのオジサンと歩いてた。井の頭線の改札出た辺りだったかな。美頼ちゃんも知らないオジサンと歩いてるのを見たって話も聞いてた。誰から聞いたんだか忘れたけど」

 井の頭線の改札。まだ、マークシティーができる前に道玄坂の途中にあったところだ。

 現在の東口付近のように、マークシティーの工事のせいで、周辺が白いパネルで覆われていたはずだ。

 そこを歩く見知らぬ男と加奈。

 その姿を環は想像した。

「一回だけ?」

「一回? いや確か二回以上は見てたか、ああ、そうそう! 最初、加奈ちゃんが知らないオジサンと歩いているのを見て、援交? まさか、みたいな話だったんだよね。確か、違う制服着てたし。その後、美頼ちゃんも知らないオジサンと歩いているのを見たっていう話があって、その後もう一度、別のオジサンと加奈ちゃんが歩いてるのを見かけて、やっぱりそうなんだって」

「なるほど」

「それって、なんか事件に巻き込まれた的な?」

「それは分からない。今の段階では何もね、ところで、サトメグたちも結構渋谷に遊びに行ってたの?」

「いや、たまにね。でも基本、怖かったな渋谷。へんなオヤジとかキャッチとかいっぱい声かけてきてさ」

 と少しため息をついてから、恵はアイスティーをストローですすった。
「へえ、でも、なんかサトメグって、ギャル! って感じだったじゃん」

「いやあ、ウチらなんて、なんちゃってだよ。調布戻って来ると落ち着くなーって、思ってた。家、そんなお金なかったから、雑誌で見るような服とか買えなかったし」

「えー、そうだったの? なんか剣道部で試合ばっかしてた方としては、みんなお洒落だなあ、って思って見てたけど」

「いやいや、頑張ってただけ。財布なんて、シャネル風のキティーちゃんのやつだったし、服も雑誌に載ってるのに似たのを地元のスズタンで買ってたし」

「え? そうだったの? お洒落なグループの子はみんなお金あるんだろうなあ、って劣等感感じながら、私もスズタンで買ってた」

「やっぱそうだよねー! あの頃の女の子って、実際はみんなそんなもんだったよ」

 と言いながら、恵は環の手を握って、さらに

「イエーイ、スズタンは正義」と言った。

「正義!」
 と環も返した。環は何かを思い出す。

「でもさあ、確かサトメグ、ヴィトンのバケツ型のバッグ持ってなかったっけ? サブバッグみたいにヴィトン持ってきてたことあったでしょ。あれ見てすごいなあって思ってたんだけど」

「ああ! あれ! バイトしたお金で頑張ってリサイクルショップで買ったんだよね。駅前のファミレスで半年ぐらいバイトして貯めたお金で買ったから、見せびらかしたくって学校持っていっちゃった」

「そうだったんだ。じゃあ、例えば、すごく聞き難いんだけど、サトメグたちは援交してブランドものを買ったり、なんてことはなかったってこと?」

「えー、もしかして、そっちのグループにはみんな援交してるって思われてたの?」

 恵は腕を組みながら言う。

「いや、そういう訳じゃないけどさ、例えばの話、例えばの」

 環は困惑して、手のひらを横に振った。確かに、失礼な質問ではあった。

「あ、そうそう。渋谷に行くと、オジサンが話しかけてくる訳じゃん。で、三人ぐらいでいた時かな。カラオケだけ、って言うオジサンがいたから一緒に行って、みんなで一万ぐらいもらったんだよね。でもさ、なんか違うなっていう感じになって」

「違うな、と」

「そう、なんか、バイトしてもらったお金と違うなって思って。一万円ってさ、高校生の時給で、放課後のシフトだと五日ぐらいかかったんだよね。確か。だから、そんな簡単にもらえるお金は違うなって思って。だから、それきり」

「なるほどねえ、なんかすっごい真っ当、うん、すっごい真っ当だね」

 環は頷いた。すると、恵がさらに口を尖らせて言った。

「えー、ちょっとウチらのこと何だと思ってたの? 筋太郎」

「え? ちょっと待って、筋太郎になっちゃった訳?」

「なんか、もうその偏見は、筋太郎呼ばわりで返す」

「えーー」

 環は額を押さえた。強い。なんだか分からないけど、サトメグは強い。調子を乱されながらも、

「確かにね、だからこそ、立花さんたちが本当に援交をしてるらしいことに、驚いたってことだもんね」

「そう、所詮、テレビの向こうの遠い話だって思ってたから、身近に本当にやってる子がいるってことに、驚いた訳。しかも、見た目そこまで派手じゃない子が」

 とそこまで言って、恵は少し遠くを見ながら、アイスティーを飲んだ。

「あの頃、欲しいものっていっぱいあって、本当に援交しちゃえば手っ取り早かったのかもしれない。でもさ、なんて言うか、後で後悔するかもしれないじゃん、後でする後悔ってその時には見えない訳じゃん。第一、バレたら親が泣くしね」

 本当に、恵は真っ当過ぎるほど真っ当だった。

 すぐに誰とでも打ち解けられる恵なら、バイト先でも上手くやれていたんだろうし、親との関係も良好だったようだ。

 摂食障害には、体型の呪縛が最初にある。体型へのこだわりに囚われるうちに心身のバランスを崩し、窃盗で逮捕されたり、家出で保護される女性の中にも、罹患している人がいる。取り調べの段階では分からないことも多いが、女子刑務所では、摂食障害の受刑者が問題を起こすことも少なくないと言う。

 環が逮捕したり、保護した女性の中にも不自然にやせ細った女性がいたこともあるし、他にも気づいていなかっただけで、たくさんの美頼たちがいたのだろう。

 その体型の呪縛が解けずに命を落とした美頼と違って、恵は太っても、あっけらかんとしている。

 コミュニケーション能力と自尊心の高い恵には、援交は必要無かった。

 ブランド品で底上げしなくても、やっていけるだけの自己があった。そういうことなのだろう。

「他には、他には何か覚えていない?」

「うーん、どうだったかな。確か、加奈ちゃんが大学生ぐらいの男の子と歩いてるのを見たって話もあったかな。でも、自分が見たんじゃなくて、誰かがチラっと見ただけみたいで、人違いかもしれないんだけど、彼氏かな、みたいな噂もあった」

「彼氏?」

 加奈に彼氏がいたという話は初めて耳にした。

 確かにいてもおかしくはないが、今まで誰の口からも、その存在が語られることはなかったので意外だった。

「でも、本当に加奈ちゃんだったのかは分かんないみたい」

 その後、恵は腕組みをして、少し思案してから口を開いた。

「で、さっきから言っていいものか迷ったんだけど、梢子なんだけどね」

「え?」

 突然出てきた、ショーコという音が梢子という名前に変換されるまでに環の中で少しかかった。

「新川梢子。私たちと仲が良かった。梢子は加奈ちゃんと中学が一緒だったんだよね。でも、高校に入ってからは距離を置かれちゃったんだって」

 新川梢子、お洒落で、見た目は派手な方だったが、性格は恵に比べると大分大人しい子だった。恵達の後をついて歩いている、そんな印象を受ける子だった。

「そうだったんだ。私とか秋が、美頼から無視されてたみたいに」

「いや、美頼ちゃんのそっちのグループへのガン無視具合は、なんか笑っちゃうぐらいあからさまだったから、覚えてるけど、そこまでじゃない感じ。こう、そっけないと言うか、挨拶程度しかしないとか、そういう感じ」

「なるほど」

 というか、美頼の態度は笑っちゃうぐらいだったのか。

「で、梢子が一度、言ったんだよね。『加奈がああなったのは私のせいだ』って、ただ、なんか深く聞いちゃいけない雰囲気だったんで、それ以上のことは何も知らないんだけど、ていうか、今も、筋太郎に話していいのかって、さっきちょっと迷った」

 筋太郎で定着しちゃったか。

「本当に、それ以上のことは何も?」

「本当だって、お巡りさん出ちゃってるよー。やだー、取調べ?」

「いやいや、ごめんごめん」

 これ以上はやめておいた方がいいだろう。ただ、新川梢子が何か知っているかもしれない、と環は思った。

「そしたら、新川さん本人に直接会って聞いてみた方がいいかもしれない」

「うん、そう思う、連絡先教えていいか梢子に一度聞いてみる」

「ありがとう、よろしく」

 環がそう言うと、恵はデイリーラシットのショルダーを引き寄せた。

 ヴィトンを思い起こさせるようなモノグラムだが、材質はナイロンだし、値段も桁が二つ違う。あの頃のように猫も杓子もブランドバッグを持ち歩く時代は終わっていた。

 と言うか、女子高生がヴィトンやシャネルやプラダを持つ、あの時代が異様だったのだと、改めて思う。

「じゃあ、ウチのガキどもが待ってるから、でもまあ、久々に会えて楽しかった。筋太郎」

「結局最後まで、その呼び方なの?」

「じゃあさ、ウチのカウンターに来てー、お肌チェックしてくれたら撤回してあげる。なんか色々乾いてそうじゃん」

 ちゃっかり宣伝までして行った。

本文:ここまで

続きはこちら:第十九回。

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本作品は、こういった違法行為を推奨、若しくは擁護するものでは決してありません。



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