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見たことのない、ありふれたもの

朝からわたしは彼のiPhoneにガラス加工の保護シートを貼ってあげて、それと引き換えに彼はわたしにおにぎりを握ってくれた。こういうところはウィンウィンな関係だと思う。おにぎりの具はひとつは梅干しで外側にはごまを振り掛けてもらった。もうひとつは塩昆布で外側を大葉にした。でも握ってもらうおにぎりを見つめながら、あぁ〜これ絶対、「梅干し×大葉」「塩昆布×ごま」が正解やったなぁ、、、と気付いた。残念。そう思いながら完成したおにぎりをせっせとラップで巻き、助手として過敏な動きで彼の流れを止めないように完璧なアシストした。彼が心なしか満足げだった気のせいだろうか。

この間、休みの日に用事があり会社の近くまで行った。用事が済んで時間をみたら、次の予定まで余裕があったので、いっちょ開拓してみるか!という気持ちになり、散策をしてみた。わたしの仕事場は心斎橋にある。良さそうなパン屋さんとスムージー屋さんを見つけたのでGoogleMAPに保存した。1番の収穫は古着屋を見つけたことだった。最近ありがたいことにかわいい服を見つけることが多い。そういう時期なんだと思うから、ここぞとばかりに服を買ってる。新品も古着も関係なく着るのでお財布事情は大変やけど、服が好きなのでこれはわたしの中だけで存在する、世の常ってやつだ。「このベストにあのダメージデニム合わせたら可愛いやろうな」とか、「この古着のスウェットのボトムはあのお気に入りのスラックスを合わせたらバランスいいよなぁ」とか。服を見ると、コーディネートとそのコーディネートの背景を常に思い浮かべてる。めちゃくちゃ楽しい。基本「ピンと来たら、買おう。」のマインドが標準装備されているし、そのアンテナも日々研ぎ澄まされてもいる。若かった頃より、自分の理解度はもちろん深まってるし、好きな雰囲気も確立してる。そこに今の自分の気分を乗せてみて、着るかどうか。日々の感情や情報がすべて自分のコーディネートに紐づくのだから、服っておもろしろい。

話は逸れたけど、その初めて行った古着屋でオーバーサイズで編み方がかわいいエメラルドグリーンのセーターと毛足長めのシャギーっぽい素材のチェック柄のベストを買った。金髪ってこともあいまって、色のバランスが良かった!うん、かわいい!自然とテンションがあがる。

衣替えをしたら今年も着たいニットやスウェットたちがたくさんいた。新しくお迎えしたニットやスウェットたちも多い。毎日私服を着れる喜びに改めてほんとうに感謝したい。服が好きだ。

古着屋で見つけたお気に入りのベスト


アパレル業界ではもう24SSがとっくに始まっている。この間、繊研新聞主催の24SSトレンドセミナーに参加した。その中で「見たことのない、ありふれたもの」というキーワードがピックアップされていた。とても興味深い言葉だなと思った。

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