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鮨カレンダー ~鮨みずかみの1年~ 神無月(10月)

本連載は、鮨歴10年超の鮨ブロガーが1年を通して毎月同じお店に通い、鮨の魅力をお伝えする企画です。鮨種(=すしネタ)の変遷から、旬を味わう喜びをお届けします。
1年を通して読んで頂ければ、鮨と魚に詳しくなり、鮨を食べるのが格段に面白くなるはずです。そして、誰かと一緒に鮨を食べに行くときも、鮨のトリビアを説明できる立場になれます。

長月(9月)の記事

本記事は連載第10号です。

お伺いするお店は、半蔵門の「鮨みずかみ」さん。親方の水上行宣(みちのぶ)さんは、名店「すきやばし次郎」で16年間も修業された方です(他のお店での修行を加えると、修行歴はトータル23年)。

今回は、神無月(10月)に伺った際の内容をお届けします。

10月については、全体的にタネの味が力強くなり、充足感が強い訪問となりました。「ほぼ全てのタネの力強さがアップすると、コース全体を通してここまでパンチが強くなるのか!」と驚いたほどです。

さらには、サンマやシャコなど魅力的なタネとの出会いもあり、特にサンマは傑作とも言える仕事でした。詳細は後ほど詳述しますが、水上親方は他の誰とも異なるサンマの仕事を施されており、鮨を長く食べ歩いている自分でも感動を覚えたほどです。また、サバが今季初めて登場しましたが、水上親方のサバは掛け値なしの一貫!水上親方のサバは、サバ好きならば絶対に食べて欲しいと思います。

酒肴の内容もガラリと変わり、殊に印象深い訪問となりました。本連載も残すところ3ヶ月。最後まで、1年を通して鮨を頂く喜びを書き切ります。

神無月(10月)の「鮨みずかみ」さんの魅力

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