すさみ@高知の技術屋

高知の技術屋。イマドキな技術を柔軟に取り入れ、高知や身の回りの課題を解きたい。IoT、…

すさみ@高知の技術屋

高知の技術屋。イマドキな技術を柔軟に取り入れ、高知や身の回りの課題を解きたい。IoT、AI、機械、電気、ソフト、クラウド、データ、GIS、排熱利用、空調、農、自給技術・・・研究成果を書いていきます。好きな都道府県は高知。好きな国はインド。

マガジン

  • 自作IoTシステムの構築〜基礎編〜

    『自作IoTデバイスの構築〜基礎編〜』では、IoTデバイスを自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どのように選べばいいのかを、私自身の経験をもとに整理しています。

最近の記事

SORACOM UG 四国 in 高松 2024初夏 IoT×生成AI=!! 参加レポート

生成AIは、IoTの現場にどのような変化を与えるでしょうか? SORACOM UG 四国 in高松に参加して得られた気づきを整理します。 ■開催概要2024年5月18日、香川県高松市でSORACOM UG 四国のイベントが開催されました。テーマは「IoT×生成AI=!!」でした。以下はWebサイトから引用した概要です。 ■IoTの活用事例は3つに分類できるここからは、参加して得られた気づきを一つずつ整理します。 まずはソラコム松下さん(max)の登壇から。テーマは『今だ

    • 『「都市」というレンズを通してみる日本の未来』 聴講レポート

      日本、特に高知県は、人口が減少し続ける中でどのような100年後を迎えるのでしょうか?本記事では、京都大学の森知也教授の人口予測モデルに基づき、100年後の高知県の姿を探り、私たちにできる行動について考えます。 ■背景と目的2024年5月11日、京都大学経済研究所 森知也教授による『「都市」というレンズを通してみる日本の未来〜100年後の日本の都市と地域のすがた 急激な人口減少がもたらす淘汰と希望の未来〜』という講演を聴講しました。この講演では、人口予測モデルに基づく100

      • 四国アドベンチャーラリー2024 参加レポート

        愛媛県で開催された、「四国アドベンチャーラリー2024」(オフロードバイクイベント)に参加し、高知での林道ツーリングイベントを構想(もとい、妄想)しました。参加レポートと妄想をまとめます。 背景と目的2023年秋ごろから、カブでダート(≒林道)を走ることにハマっています。森林率84%の高知県。ダート道も沢山あり、時間があれば地理院地図を見ながら山を走り、見つけたダート道をGIS上にプロットし、オリジナルの高知ダートマップを作成しています。 今回、四国でオフロードバイクイベ

        • M5Stack Japan Tour 2024 Spring Osaka 参加レポート

          M5stack Japan Tour 2024 Spring Osakaに参加して得られた気づきをまとめます。 背景と目的2024/04/28(日)はMaker Faire Kyoto 2024に参加しましたが、2024/04/29(月)は大阪で開催されたM5stack Japan Tour 2024 Spring Osakaというモノづくりイベントに参加しました。現物を見たり、開発者と話しをさせて頂く中で、多くの気付きを得ることができました。主な気づきをまとめます。 詳

        SORACOM UG 四国 in 高松 2024初夏 IoT×生成AI=!! 参加レポート

        マガジン

        • 自作IoTシステムの構築〜基礎編〜
          8本

        記事

          Maker Faire Kyoto 2024 参加レポート

          Maker Faire Kyoto 2024に参加して得られた気づきをまとめます。 背景と目的ものづくりのアイデアを得るべく、2024/04/28(日)に、京都で開催されたMaker Faire Kyoto 2024に参加しました。高知から京都へ。現物を見たり、開発者と話をさせて頂くことで得られた気づきを、自分なりに言語化します。プログラム(PDF)はこちら。 詳細1. 盆栽xテクノロジー 人はなぜ盆栽を美しいと思うのか? この問いに科学的アプローチで挑む「BonsaI

          Maker Faire Kyoto 2024 参加レポート

          【IoT基礎】#07 「センサー」をどう選ぶか?

          IoTシステムによって現場情報を得るためには、観測したい現象を正確に把握し、それをどのような物理量で計測するかを決定することが重要です。本記事では、「観測したい現象」と「物理量」と「センサー」を結びつけるための思考プロセスについてまとめます。 背景と目的このIoT基礎シリーズでは、IoTデバイスを自作する上で必要となる知識の全体像を知るとともに、自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どのように選べばいいのかを、私自身の経験をもとに整理しています。 これ

          【IoT基礎】#07 「センサー」をどう選ぶか?

          【IoT】アメダスの気象データをSORACOMに送信する方法

          気象庁が発表しているアメダスの気象データを、SORACOM Lagoonで可視化する方法を解説します。IoTデバイスで取得したデータに、気象データを重ねることができます。 背景と目的IoTデバイスで取得したデータが、雨量や気温などの気象データに関連している場合、IoT取得データと気象データを重ねて表示させることができれば、データ分析が容易になります。それぞれのデータをExcel等で重ね合わせることもできますが、クラウド上のデータ可視化ツールであるSORACOM Lagoon

          【IoT】アメダスの気象データをSORACOMに送信する方法

          【IoT基礎】#06 「電源制御モジュール」をどう選ぶか?

          電池駆動IoTデバイスを長期稼働させたい場合、必要な時間だけ電源供給する間欠運転が有用です。本記事では、間欠運転を実現するための部品を「電源制御モジュール」と定義し、電源制御モジュールの必要性と、自作IoTシステムに適した電源制御モジュールである「Wio Extension – RTC」についてまとめます。 背景と目的このIoT基礎シリーズでは、IoTデバイスを自作する上で必要となる知識の全体像を知るとともに、自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どの

          【IoT基礎】#06 「電源制御モジュール」をどう選ぶか?

          SORACOM UG 九州 #13に参加して感じたこと

          2024/3/29(金)に博多で開催されたSORACOM UG 九州 #13に参加してきました。夜行バスで高知から博多へ。そしてその日の夜行バスで移動するという弾丸スケジュール。7つのプレゼンを聴講して感じたことを、自分なりに振り返ってみます。なお、発表スライドの一部は、下記ページにアップされています。 1. 社会のデジタル化を担う IoT とIoT プラットフォーム「SORACOM」 by ㈱ソラコム 松下さん下記スライドが、私にとっての重要スライドでした。 時代を振り

          SORACOM UG 九州 #13に参加して感じたこと

          【IoT】SORACOM LTE-M Buttonの日本版とグローバル版を徹底比較してみた

          SORACOM LTE-M Button日本版とグローバル版を、徹底比較しました。 案外差があることがわかりました。 背景と目的ソラコムから販売されているSORACOM LTE-M Buttonですが、日本版の他、グローバル版が販売されていることを知りました。何が違うんやーということで、比較検討します。 詳細1. SORACOM LTE-M Button 日本版とは? これです。 SORACOM IoT ストアから購入可能です。 2. SORACOM LTE-M B

          【IoT】SORACOM LTE-M Buttonの日本版とグローバル版を徹底比較してみた

          【IoT基礎】#05 「マイコン」をどう選ぶか?

          自作IoTシステムにおけるマイコンには、どのような種類があり、どのように選べばよいのか、その指針をまとめます。 背景と目的 IoT基礎シリーズでは、IoTデバイスを自作する上で必要となる知識の全体像を知るとともに、自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どのように選べばいいのかを、私自身の経験をもとに整理しています。 これまで、 #00 はじめに #01 IoTシステムの全体構成を知る #02 「電源」をどう選ぶか? #03 「電池」をどう選ぶか? #

          【IoT基礎】#05 「マイコン」をどう選ぶか?

          【IoT基礎】#04 「通信」をどう選ぶか?

          IoT基礎シリーズでは、IoTデバイスを自作する上で必要となる知識の全体像を知るとともに、自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どのように選べばいいのかを、私自身の経験をもとに整理しています。 これまで、 #00 はじめに #01 IoTシステムの全体構成を知る #02 「電源」をどう選ぶか? #03 「電池」をどう選ぶか? という記事を書きました。 今回は『「通信」をどう選ぶか?』について整理します。 背景と目的これまでの記事で、電源の選び方と、電

          【IoT基礎】#04 「通信」をどう選ぶか?

          【IoT】消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する2〜課題と解決方針〜

          前回記事では、消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する意義と課題について、整理しました。本記事では課題解決案を考えます。 背景と目的電池駆動型IoTデバイスにおいて、消費電力量の低減は最重要課題の一つです。消費電力量を下げる手段の一つとして、IoTデバイスに接続されたセンサーで現場データを取得後、毎回クラウドに送信するのではなく、IoTデバイスに一時保存し、一括で送信することが考えられます。 前回記事では、これを実現するための方針と、5つの課

          【IoT】消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する2〜課題と解決方針〜

          【IoT】消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する1〜構想編〜

          電池駆動型IoTデバイスにおいて、消費電力量の低減は最重要課題の一つです。本記事では、まずは、消費電力量を因数分解し、送信回数低減の意義を整理した後、複数回の計測データを一括送信する方法について考えます。 背景と目的冒頭の通り、電池駆動型IoTデバイスにおいて、消費電力量の低減は最重要課題の一つです。消費電力量を下げる手段の一つとして、IoTデバイスに接続されたセンサーで現場データを取得後、毎回クラウドに送信するのではなく、IoTデバイスに一時保存し、一括で送信することが

          【IoT】消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する1〜構想編〜

          【IoT】SORACOMのIoT SIMを比較検討して見えてきた使い分け指針

          SORACOMの「グローバル向けIoT SIM」と「日本向けIoT SIM」を比較検討し、それらの使い分け指針を整理しました。 背景と目的SORACOM Air for セルラーで使用されるIoT SIMは、「グローバル向けIoT SIM」と「日本向けIoT SIM」の2つのグループに分かれています。これまで「日本でしか使わない」という理由で日本向けIoT SIMを選んでいたのですが、日本で使用されているSORACOMのIoT SIMのうち、半分以上(?)はグローバル向けI

          【IoT】SORACOMのIoT SIMを比較検討して見えてきた使い分け指針

          【IoT】LTE-M Shield for ArduinoでCBOR形式データをSORACOMに送信してみた

          SORACOMバイナリーパーサーが、CBORに対応したと情報を得ました。そこで、LTE-M Shield for Arduino(BG96)を用い、CBOR形式データをSORACOMに送信するプログラムを作成しました。また、通信量や消費電力量の比較試験を実施した結果、CBORの特徴が見えてきました。本記事では、プログラム全文、CBORの特徴についてまとめます。 背景と目的この記事から、SORACOMのバイナリパーサーがCBORに対応したという情報を得ました。本記事執筆時点で

          【IoT】LTE-M Shield for ArduinoでCBOR形式データをSORACOMに送信してみた