髪を切りに行って。

何かをしようと行動した結果そのものより、そのときに起こったできごとを自分だけの物語として気持ちに残していることの方が多いよなぁと思う。

髪を切りに行こうかどうか迷ったけど、前の日にお店のH Pから予約した。午前中はいつも混んでいるのにAM10時から予約が取れて、やっぱり髪を切りに行く人は少いないのかなぁと心配になって、また迷う。

ケーキを食べに行こうと思って、はじめに思い浮かべるのは、食べログでも高得点で、誰かにオススメのお店を尋ねられた時にも答えたりするチョコレートケーキの美味しいお店じゃなくて、たまたま入ったときに好きな音楽がかかってたお店だったり。

迷ったときは、いつも自分に言い訳を。来週から出勤するようになるかも知れないし、あの人に髪が伸びたねと言われたからと人のせいにしてみたり、雨の日に髪があっちへこっちへと跳ねるようになって、このままだと、もっと雨の日が嫌いになってしまうかもとか、そんなことをぐるぐると思いながら家を出て。外の肌寒さに凸凹だった気持ちが少し落ち着く。

ここではやりたいことが見つからない、とかいろいろ言って転職を繰り返したけど。なんで今の会社にいるんだろう？と考えた時に思うのは、慣れない環境でひとりで過ごす時間が多かった時に、「一緒にお昼に行かない？」と声をかけたくれた人のことだったり。

3ヶ月ぶりくらいに行ったお店は、人と人との距離を離すために席が少なくなってたり、検温をお願いされて、今の体温計って額にかざすだけでわかるんですね・・・、脇の下に挟まないといけないと思ってシャツのボタンを外そうとしたら、「大丈夫ですよ」と慌てて止められたりして、とても恥ずかしかったり。
変わっていることもあったけど。変わらず同じ人に髪を切ってもらって、「久しぶりですね。元気でしたか？」なんて最初の会話以外は、いつもと変わらない会話をしながら、いつもと同じように髪を切ってもらって、「また来ます」といつもと同じことを言ってお店を出た。もう何年も同じ人に髪を切ってもらってる。

何でnoteをはじめたか？なんてもう忘れてしまったけど、読んでいただける方や、ずっと読んでいただいている方がいて、コメントをいただける方や、紹介していただける方がいたり、ジュンイチさん、ありがとーございます。

noteを続けているのは、きっと心に残るような嬉しいできごとがあるからだよなぁ。

久しぶりに髪を切ったことよりも、いつもと変わらない会話をして過ごした時間を思って、今日は髪を切りに行って良かったなぁと思っています。

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